コモン・グラウンド 大地を救う再生農業
配信開始日:2025年4月22日
解説・あらすじ
Amazon Prime Videoで2025年4月22日から配信。
2023年製作/101分/アメリカ
原題または英題:Common Ground
配信:Amazon Prime Video
配信開始日:2025年4月22日
配信開始日:2025年4月22日
Amazon Prime Videoで2025年4月22日から配信。
2023年製作/101分/アメリカ
原題または英題:Common Ground
配信:Amazon Prime Video
配信開始日:2025年4月22日
製作・脚本・監督のジョシュ・ティッケルとレベッカ・ティッケル夫妻は、環境問題を専門とするアメリカの著名なドキュメンタリー映画制作コンビであり、活動家です。カリフォルニア州オハイに拠点を置く映画制作会社 Big Picture Ranch を共同運営しており、気候変動や持続可能な農業をテーマにした作品を数多く発表しています。
工業型農業がもたらす危機に警鐘を鳴らしています。鍵は土壌のキープ、耕すことで細かくなった表土は風や雨水によって流出、除草剤や殺虫剤により植物の育成に必要な栄養分を与える昆虫や土壌菌を排除するばかりか薬剤に含まれる発ガン成分により農業従事者の生命の危険までもたらすという。
映画の主張する再生農業は昔からの有機栽培を尊重、化学物質や遺伝子組み換え種子を排除し費用を節約、植物だけでなく多様な生物との共存の環境が優れた生育、利益を生み出すというもの。
農業の工業化と、特に先住民族が実践していた伝統的な農業慣行からの脱却が、初期の入植者たちによる利益至上主義によるもので、人種差別や奴隷制度といったアメリカの暗黒史にも触れ、現代では 農業資材の大手企業と政治家、官僚との癒着なども仄めかしていましたが、それらは別の議論でしょう。
感想としては再生農業を推進する内容が過度に単純化され、科学的に疑わしい面もありますね。例えば化学肥料は、即効性と高栄養で農作物の劇的な増産をもたらし食糧危機を救ったことで発明者のドイツの化学者フリッツ・ハーバー氏はノーベル賞を受賞しています。ただ、過剰使用により土壌微生物の減少、地下水汚染、作物の窒素過多を招く技術なので土壌劣化を防ぐため、堆肥などの有機質と組み合わせた「適量施肥」が必須とされています。害虫駆除や病菌駆除も必要ですが処方や適量を守ることなどは当然考慮すべきことで全面禁止は極論でしょう。牧草飼育牛は従来の方法よりも大幅に多くの土地を必要とするという重大な欠点を無視しています。砂漠や荒れ地の緑化がCO2を土に返し地球温暖化を防ぐというのも分かりますが水源の確保など簡単ではありませんね。
主張は主張、農業手法はあくまでも科学的根拠に基づいて適材・適量・適所で進めるべき課題でしょう。