「【”大切な人達に、希望と未来と歌を与えた人。そして貴女の事は誰も忘れない。”名作恋物語、韓国バージョン。コミカル要素の描き方やタイミングが絶妙で且つしっかり沁みる恋物語になっている作品です。】」タイヨウのウタ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”大切な人達に、希望と未来と歌を与えた人。そして貴女の事は誰も忘れない。”名作恋物語、韓国バージョン。コミカル要素の描き方やタイミングが絶妙で且つしっかり沁みる恋物語になっている作品です。】
■粗筋は、皆さんご存じのスト―リー展開なので、割愛。但し、流石韓国映画、コミカルシーンをふんだんに織り込みつつ、しっかりと沁みる作品になっています。
◆感想<Caution!内容に触れています。あと、私はオリジナルとリメイクを比較するのは、意味がないと思っているので、そういう観点のコメントは皆無です。>
・ヒロイン、XPの症状を持つミソルを演じたチョン・ジソが、更に素敵な女性に育っていて、嬉しかったな。
・ミソルが恋した移動”イケメン青果店”で、生計を立てつつ、俳優を目指すミンジュン(チャ・ハギョン)も、好青年で良いね。
・ミソルの面白くも、彼女を心から大切にしている両親の姿も、良かったな。
・ミソルの親友で、お茶目で悪戯好きな美容師を目指す女の子も良かったな。
■つまりは、この恋愛映画には、悪人が登場しないのですよ。そして、皆ミソルの事をとても大切にしているのですよ。
ミソルがネットで顔を隠して歌を披露した後に、誹謗中傷の名もなきコメントが来た時に、顔を出して”私もXPだけど、ミソンさんの歌に勇気を貰いました。”と動画を送って来た女の子や、ミソンの路上ライブに”バックを務めるよ!”と笑顔で言って来た男女たちのバンドマンの姿などは、沁みたなあ。
<けれども、病の進行は早くって・・。
それでも、ミソンは大根役者だったミンジュンに、恋愛の機微を自然と教えた事で、彼の演技に幅が出て彼は端役ではなくキチンとした役を貰うし、美容師を目指す女の子も、ミソルから貰った散髪道具で理髪店で働く夢を叶えるし、両親も悲しみから立ち上がり、笑顔で二人で食卓を囲むのである。勿論、ミソルの席はそのままにして。
今作は、名作恋物語、韓国バージョンであり、コミカル要素の描き方やタイミングが絶妙で、且つしっかり沁みる恋物語になっている作品なのである。
哀しい結末なのに、爽やかな気持ちで映画館を後に出来る作品だと、私は思います。>