劇場公開日 2025年11月14日

「実話を映画化する本気度が高い一級品。」ブルーボーイ事件 ケージさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 実話を映画化する本気度が高い一級品。

2025年11月17日
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鑑賞方法:映画館

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当時の日活のロゴから始まり、数々の小道具や衣装など時代の再現度に手抜きがないのが素晴らしい。
時代というものが重要なテーマの一つであることと、目で見るという映画的喜びを決して疎かにしないことに映画に対する真摯さを感じ感服する。
牛乳の紙キャップを開ける道具を今スクリーンで見る喜びは決して小さなものでない。
また当事者であるトランスジェンダーを配役することのテーマに対する本気度の真摯さも素晴らしい。
主演の中川未悠の演技力と当事者であることの本物感のどちらが重要なのかは明白だろう。
役者陣は総じて素晴らしいが、特に憎まれトランスジェンダー役の中村中と相手側検事役の安井順平が際立っていた。
クライマックスの法廷での錦戸亮と安井順平の対決の素晴らしさは特筆ものだ。
間違いなく本年度の邦画における重要作の一本と言えるだろう。

ケージ
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