「夢物語から現実への一歩」ブルーボーイ事件 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
夢物語から現実への一歩
1965年〜1969年に行われた
1963年、売春の取り締まりで一斉摘発!と思いきや、性別適合手術を受けてはいても戸籍が男性であることから「ブルーボーイ」であることから検挙に至らず、施術した医者捕まえればいいんじゃね?ということで2年後、余罪もある医師の赤城が逮捕され法廷劇になって行く。
なんとなくそんなことがあったという結末とその影響部分は聞いたことはあったけれど、事件の名前やあらましは知らずに観賞。
自分の生まれる前の話しで、当時の情勢や空気感がわからず、感覚的なズレはあると思うけれど、この弁護士は事前に証人と打ち合わせもしないし、先のことを考えていないポンコツなのか?と違和感バリバリの序盤。
どこまで事実か知らないし、直接的には関係ないけれど草むらに…からの流れでやっとお目覚めって優秀なんですかね…まあ、弁護士の機微の表し方としては良かったけど。
何でもかんでも多様性がーとかLGBTQがーと主張されるのは違うと思うし苦手ではあるけれど、この切り口だとメインどころの方々の心情の描き方はとても良く、映画としてもなかなか面白かった。
そしてラストの字幕…戸籍変更はもっと後ですからね…。
共感ありがとうございます。
世間は、
〉何でもかんでも多様性がーとかLGBTQがーと主張されるのは違うと思うし苦手
が主流なのだと思います。
LGBT側としてはおそらく、これはLGBTだけの問題でなく、全ての人に関わる問題なのだ、という戦略を取らざるを得ないのでしょう。
この映画はそのことに成功しているかどうか。
サチの苦しみの複雑さにどれだけの人が共感できるか。
懸念が残ります。
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