「時代の再現度が凄まじい!」ブルーボーイ事件 かもしださんの映画レビュー(感想・評価)
時代の再現度が凄まじい!
日活のオープニング・ロゴを目にした瞬間、石原裕次郎さんか小林旭さんが出てくるんじゃないか、と思ってしまうほど驚きました。
その導入からも製作陣が「1960年代後半という時代」を作る事に並々ならぬ努力をした事が伝わる作品でした。
衣装や家具の類は勿論、一瞬しか映らない「トルコ嬢」と書かれた看板を始め、喫茶店のピンクの電話、机に並んだ大学ノート、ダイヤモンドゲームの箱、検察官が口にする仁丹、黒電話のカバー、通りを行き交う車や自転車、とどめに大抵どこの家庭にもあった牛乳瓶の蓋を開けるためだけに存在する針の付いた道具…揃えられた当時の小道具が本作のリアリティを確実に高めておりました。
また、主人公を演じた中川未悠さんの朴訥とした演技も本作のリアリティを高めていて、裁判のシーンでは「本当に怯えているのではないか」と感じてしまった程です。
主人公を含む彼女たちの逃げ道を塞いでしまう事となった実際の裁判を描く上で実直に演技する中川さんのキャスティングは大成功だったと思います。
案の定、彼女の独白により劇場内は涙に包まれました。
勿論、その前にも中村中さんにより皆さん泣かされてましたけど(笑)
この作品、虐げる側にいる人には全く刺さらない作品ですが、虐げられる側、もしくは虐げられた経験のある人には大きくブッ刺さる作品になってます。
生きる上で少しでも窮屈さを感じた人ならば共感できる映画になっているので多くの人に観て貰いたと感じました。
共感、ありがとうございます(_ _)
かもしださんさんのレビューを見て、一言一句そのとおりですね😆
そして、残念ながら、死んでも刺さらない人もいるんでしょうけど😮💨
演技は必ずしも上手ではなかったのかもしれません。
でも、それが逆にリアリティにつながったというご指摘に深く共感します。
牛乳瓶の蓋をとる道具、若い人は見たことないでしょうねぇ。
あの紙の蓋の牛乳をどうやって用意したか知りたい。
私には刺さった映画でした。
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