「新たなる復讐の女神降臨‼️」バレリーナ The World of John Wick 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
新たなる復讐の女神降臨‼️
ニコリともしない、ぽっこりした唇も、丸い頬も、微塵もない。
スレンダーになり、以前のふっくらしたグラマラス・ボディの面影もない
アナ•デ・アルマス。
「ジョン・ウイック」のスピンオフ「バレリーナ」は期待を裏切らない
スタイリッシュな映像と音楽で帰ってきてくれました。
美しさとカリスマ性と儚さを併せ持つ女神降臨です。
このスピンオフは「パラベラム」2019年と、
「コンセンサス」2022年の間に位置するらしい。
◆父親を殺された少女・イヴは、復讐を固く誓うが、孤児となり、
コンチネンタルホテルの支配人・クリスチャンの口利きで、
闇の組織《ルスカ・ロマ》に貰われて、クラシック・バレエと格闘技の訓練を
受けて《殺し屋》のスキルを身につける。
◆《殺し屋》の仕事中に対決した相手に、父親を殺した組織のタトゥーを
見つける。
◆イヴはその男の片腕を切り取り、《ルスカ・ロマ》のディレクター
(アンジェリカ・ヒューストン)に伝えると、父親の復讐をするのなら、
組織から追放すると告げられる。
しかしイヴは、全く意に介さず復讐の道をひた走ることになります。
◆プラハのコンチネンタルホテルへ行くと、宿敵の住む村を教えられる。
◆そこは冬のアルプスに位置する村だった。
この村はレストランのウェートレスからオーナーから、村人から、
子供まで、ことごとく武装して襲ってくる。
父親を殺したのはその暗殺集団の主宰(ガブリエル・バーン)と突き止める。
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キアヌ・リーブス登場・・・前半でもちょこっと顔を出しますが、
ジョンはディレクターからイヴを始末するように指令を受ける。
つまりイヴの刺客です。
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イヴはジョンに情けを掛けられる、
深夜の28分間の猶予を与えられるのです。
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そこからは運命のアクションの連発シーン。
イヴは村の武器庫に侵入。
機関銃やおまけに手榴弾まで箱にギッシリ。
戦いながら手榴弾も投げつけて殺しながら、
坑道に追い詰められるイヴ。
しかしそこからの武器は、なんと【火炎放射器】
これはド派手で凄まじい迫力。
そして遂に主宰(ガブリエル・バーン)とタイマンで話す。
主宰はこの教団は孫のエラに継がせる定めにある・・・とやら、
なんたらかんたら・・喋りの途中で突然、
“長口上、聞いてらんないわい“と、いきなり銃を放つイヴ。
ここは格好良くてゾクっとしました。
そしてアジトを抜けたイヴには《ルスカ・ロマ》から、
600万ドルの賞金首、となるのです。
《終わり》
スタントマンをトムのミッションインポッシブルの160人より多い200人も
投入したそうです。
興行はキアヌ作品ほど振るわず、ややコケたとのことです。
・・・続編は微妙とか。
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ひとつとても気になったのは、都合よく武器がイヴの手元に転がるのこと。
これは、あまりにご都合主義だと思います。
拳銃が足元に転がって来たり、テーブルの上には包丁・・・
火炎放射器も武器庫に簡単にあったとか・・・ね‼️
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そして何よりキアヌ・リーブスの《怒りの強さ》
飼い犬を殺された!!
妻を殺された!!
愛車を壊された!!
その怒りのマグマが物凄い超ド級の復讐劇につながることの説得力と
アクションのバリエーションと完成度。
ここはアナは今ひとつ及ばす。
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でも、終わったと思っていた「ジョン・ウィック」シリーズが、
時を遡ることで、またジョンに会えるのは嬉しいことです。
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セクシー・ダイナマイトを封印したアナ・デ・アルマス、
健闘したし、格好良かった!!
でも泣き喚いたり、弾けるような笑顔も、
一回づつは見たかったかな‼️

