「チャイコフスキーでよろしく」バレリーナ The World of John Wick マスゾーさんの映画レビュー(感想・評価)
チャイコフスキーでよろしく
ジョン・ウィックシリーズ
2015年に第一作が公開された
キアヌ・リーヴス主演の
スタイリッシュアクションシリーズ
その筋では知らぬ者はいない
伝説の殺し屋ジョン・ウィックが
亡き妻の形見の子犬をクルマを泥棒
しようとしたロシアンマフィアの
バカ息子が不意に殺した事で
誰も止められない復讐鬼となり
その過程で「主席連合」の幹部を
殺害してしまったことで
賞金首となったジョン
事態はどんどん悪化していく
組織「コンチネンタル」
通した殺し屋業界の世界観
自身を育成した組織「ルスカ・ロマ」
など作を追うごとに世界観は
拡がっていき4作で完結
まあとはいっても全体的に
はちゃめちゃ東映ヤクザ映画
みたいな超展開の連続で主眼は
ジョン・ウィックが操る
「ガンフー」を駆使したアクション
練り込まれたカメラワーク
PCゲーム的な演出など今っぽく
作りこまれたなんでもありの
コンビニエンスムービーで気楽に
見られる
キアヌが「マエストロ(巨匠)」
と崇めた千葉真一を目指したアクション
その後継者としてハリウッドでも
活躍する真田広之など
キャストも豪華
自分は1作目は話メチャクチャやん
と否定的だったが3作目くらいから
そんなに話はどうでもいいんだと
観方が分かってきて
最終作はそれなりに満足しました
というジョン・ウィックシリーズ
前作2023年のコンセクエンス公開時に
もうスピンオフシリーズを制作中という
ニュースはあってそれが今作
どうだったか
今作の主人公は
「ブレードランナー2049」
でかわいすぎて
すっかり皆の脳を焼いた
アナ・デ・アルマス
近年007などでもアクション俳優の
進境を見せていますが実に
素晴らしかった
フローレンス・ピューだと
どうにもゴリラ感が出てしまうところ
(いやピューも好きです)
かわいらしさと脇の締まった
銃撃シーンのギャップが
映画のワクワク感に繋がってました
バレリーナを夢見る乙女イヴは
父に育てられるが突然家を襲撃され
父はイヴを守りながら果てます
孤児になったイヴをコンチネンタル
代表ウィンストンが引き取り
表向きは劇場裏ではエージェント
育成を行っている組織
ルスカ・ロマを紹介
イヴは一級の殺し屋に仕上がります
それは父を失った悲しみと
既に父を守るためとはいえ人に向け
銃の引き金を引いてしまった
引けてしまった「才能」にあります
ただイヴが願っているのは
父への復讐であり葛藤が収まりません
「パラベラム」でコンチネンタルの
騒動の手打ちを頼みに来た時の
ジョン・ウィックに
「なぜ逃げ出さないのか?」と
尋ねると「今しようとしている」
「ドアは開かれている」と
答えました
仕事をこなしていくイヴはある日
自分を狙ってきた男の腕に
X印の痕を発見
それは父を襲いに来た連中と
同じものでルスカ・ロマ代表
ディレクターに詰め寄ると
一切かかわるなと厳命されます
でもイヴは無視し
事前に「困ったら私のところに来い」
と言われていたウィンストンを
訪ねるとそこでも
かかわるなと言われますが
イヴはそこで例の金貨を渡します
するとその組織は殺し専門の
カルト教団でありチェコ・プラハの
コンチネンタルにその組織の人間
「ダニエル・パイン」が泊っている
事をこっそり教えます
でそこへ向かい部屋に忍び込むと
ダニエルは子供を連れていました
混乱するイヴですが他に見張っていた
命を狙う殺し屋たちが
賞金の増額を見てコンチネンタル内で
銃撃を始めてしまいます
逃げながらイヴは子供(エマ)を
助けてくれたら教団の場所
教えるわとダニエルに言われ
なし崩し的に共闘
しかし追手はすさまじく
結局イヴもダニエルも奮闘叶わず
やられてしまい
エマは連れ去られてしまいます
(まあ一応理由はあるのだが)
何故か放置されたイヴは
ジョン・ウィックシリーズの
「いつもの」やたらなんでも
知ってる武器屋に向かい
組織の居場所を聞こうとすると
そこにも追っ手がぶっ放して来ます
ならあんとき殺しとけよ
武器屋のおっさんも応戦して
なんとか撃退しますが
おっさんはキレてその教団の
ある村の大まかな位置を
教えてくれます
ダニエルじゃなくても
普通に知ってるじゃん
最初からここ来ればよかったやん
まあこの辺ツッコみだしたら
キリがない
で冬山を何故かアメ車のマスタングで
走っていくと村が現れ
イヴが父から贈られた
チャイコフスキーのオルゴール人形が
売っている店を見つけます
なぜここにと店に入ると
はいやっぱり追手が来ます
んでまたスケート靴やらなんやらで
撃退すると村人全員銃持って
襲いに来ます
見た目は平和そうな村でしたが
ここがその教団の本部だったのです
一発で見つかってんじゃん
で結局イヴは捕まってしまいますが
父を襲った際に現れた「主宰」が現れ
あの時村から逃げた私の子供だと言い
イヴを狙ってきた村の実行部隊の
レナは姉だと教えられます
イヴはそのやり取りをしてる間に
椅子のまま周りの奴始末してまた
逃げ出します(もうどうやったとかは
省かれている)
そしてレナは姉として村に取り残され
父と一緒に逃げたイヴに
「この村でも結局育てられた子供は
やがて殺し屋に仕立て上げられる」
「あんたは自由に生きれたのに
結局殺し屋で帰ってきた」
「結局同じだった」
とイヴの今を笑います
ルスカ・ロマとこの教団は
協定を結び互いに関わらないように
していたのは結局同じ性質を持って
いたからなのです
でもイヴは
「私は父への復讐のために
自分の意志で殺し屋になった」と
言い返すと話していた小屋に
手榴弾が投げ込まれ爆発
レナはあっさり絶命
またイヴはその小屋にあった
日本刀を抜き追手をバッサバッサ
斬っていきます
ほんとアクションシーンは
よろしかった
お前関わらんゆーとったやんけ戦争や
と教団の主催はルスカ・ロマの
ディレクターにクレーム電話を入れますが
日付変わるまでに解決できるやつ
よこしたからと返答
誰だろう?
もうおわかりのジョン・ウィック
カサブランカ行く途中の途中下車?
ジョンはイヴに村出てけと
交渉しますがイヴは拒否し戦闘
しかしそこは伝説の「ババヤガ」
サッパリかないません
父の復讐だけさせてとイヴはジョンに
願うと30分待ったると告げます
その間にイヴは主宰を探しながら
武器庫を発見
そこで火炎放射器をゲット
汚物は消毒モードで快進撃
ジョンもこっそり助けてくれて
いよいよ逃げ出そうとする
主宰に追いついてなんか色々
言ってる最中でドタマをズドン!
で復讐完了
エマはどうするのか?
ルスカ・ロマにまた送るのか?
しかしダニエルはなんか生きてて
エマと感動の再会を果たせました
なんかジョン・ウィック
らしくないような・・いやいいけど
そしてイヴもジョンと同じ
伝統の組織を潰した賞金首として
賞金額もアップ
イヴの運命やいかに・・
というラスト
とりあえず思ったのは
お前ら公演中はスマホの電源切れ!
という感じでツッコミどころも
ありつつお気楽に楽しめる快作で
いいと思います
なかなか観たい映画もなく
鬼滅やら夏休みやらでひと月ほど
映画館近づいてませんでしたが
そろそろまた毎週観ていきたいと
思います
あと
コンチネンタルのシャロン役の
故ランス・レディック氏
出演してましたが急逝が2023年
撮影は終わっていたんですね
これが遺作でしょうか
改めてご冥福お祈りします
本当にいい俳優でした
