「Fight Like A Girl」バレリーナ The World of John Wick ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Fight Like A Girl
ジョン・ウィックシリーズ4作を経てのスピンオフ、主役を務めるはアナ・デ・アルマス、このシリーズのスタイリッシュなアクションが大好物なので一足早く試写会で観れるのをワクワクして待っていました。
特典はポストカードでした。
幼少期に父親を殺されたイヴがジョン・ウィックを育てた組織「ルスカ・ロマ」で育成され殺し屋になり、暗殺組織をぶっ潰しに行くという王道の復讐劇です。
コンチネンタルもしっかり登場してくれますし、しっかり地続きの世界だなぁと感じれました。
組織と組織同士での暗黙の了解をイヴがぶち破ってしまったがために、イヴが狙われるという緊迫感もとても良きでした。
華麗な感じで薙ぎ倒していくのかなと思って観ていましたが、結構泥臭く立ち回っていき、その中で小技を仕込んでいたりとするので、ジョン・ウィックに通ずるものもあれば、ジョン・ウィックとは違うアプローチで攻めてくるのもスピンオフらしさがあって良いなと思いました。
武器屋で武器を仕立てていくのもジョン・ウィックらしさ全開でしたし、その武器屋にまで敵が押し寄せてくるのに物理でGO!する脳筋っぷりも良きでした。
途中で入った喫茶店で続々と殺し屋たちが参戦してくるのが超楽しかったです。
基本的に真正面からぶつかってくるのを真っ向からぶっ飛ばしていく殴り殴られ蹴り蹴られ、弾丸の撃ち合いもスリリングでしたし、皿で互いをぶっ叩きまくるのも面白いですし、良い具合に敵サイドの連携が取れていなくて自滅していったりとコメディにも事欠かなかったです。
容赦なく骨をボッキボッキ折っていくのも最高です。
今作の最大の見どころはなんてったって火や爆弾を用いた戦闘スタイル!
手榴弾を巧みに使い分けながら、トラップに使うベターなやり方もあれば、敵の体に巻き付けたり、扉と壁の間に押し込めたところに手榴弾を設置して壁を人ごとぶっ壊したりと
終盤に畳み掛ける勢いで火炎放射をぶっ放しまくって殺し屋たちをを燃やし蹴散らしていく絵面がド派手で超楽しかったです。
向かってくる敵全員を燃やし尽くしながら、敵も火炎放射器を持って対抗してくるのもめっちゃ面白いですし、ほんなら水で対抗したるわ!とホースを持ってきて火の勢いをとどめながらの反撃とかもう楽しすぎて楽しすぎて。
ジョン・ウィックも刺客的立ち位置で参戦しつつも、イヴを導く立場でもあり、圧倒的強者感も醸し出していたりと絶妙なバランスでの登場でした。
ちょっと疲れた感じでバスを降りてきたジョンの哀愁漂っている感じも良かったですし、スイッチが入って敵をバッタバッタ倒していくのも爽快でした。
ジョン・ウィック4作目に比べると上映時間もはるかに短くなっていたのでスパッと終わってくれますし、この後の展開も匂わせてくれる絶妙なバランスで作られており、アクション大好き人間としてもしっかり楽しめる構造になっていて良かったです。
イヴのこの後も観ていきたいですし、ジョン・ウィックシリーズの今後もやはり気になります。
独自の世界観から紡がられる過程は楽しいですねと再確認しました。
鑑賞日 8/13
鑑賞時間 18:30〜20:35
鑑賞方法 先行試写会にて