「正統派・王道スポーツアニメ」卓球少女 閃光のかなたへ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
正統派・王道スポーツアニメ
中国のオリジナルアニメーションで、『西遊記』や『封神演義』ベースじゃない作品を久々に観た気がします。
しかも、高校生のスポーツもの。
アニメーションにしたのは、実写よりも球の軌道やスピンのかけ方などを強調して描くことで、プレイヤーとしての強さ・上手さを表現するのに向いているって判断なのかもしれません(中国での卓球人気は、日本における巨人V9時代の野球並みに国民的といって差し支えないらしいと噂で聞いたことがあります)。
観た私には卓球にも中国社会にもなじみがないので違和感を覚える表現も多々あったし、なんといってもイマジナリーライン(人物の立ち位置や目で追う動きの流れなど)がぐちゃぐちゃで1度見ただけでは理解しがたいシーンが多かったのですが、「チームメイトが個性的でキャラが立っている」「それぞれの持つ夢が一致して同じ方向を向く」など正統派・王道スポーツアニメとして成立。
犬と猫の作画・描写がよかったのもあって、そこそこ楽しめました。
日本のアニメーションのお約束事・文法を完全にマスターしていて、日本の優位性を脅かすほどに、中国のアニメ制作の存在が肉薄しているとも感じました。
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