映画「F1(R) エフワン」のレビュー・感想・評価
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レット・ミー・フライ
良作ではあると思う。ブラピは最高にカッコよかった。相変わらず。カッコ良すぎるくらいと言ってもいい。
さらに、F1の描き方がすごい。車に詳しくない人も引き込まれるゲームメイク、エンジン音、疾走感。映画でのF1の表現という意味では最高レベルになるのだろう、多分。
ただ、すごい!!!⭐️5つ!!!というには『ここがなぁ!』という点があり、全体的に良い映画なだけに不満な箇所が余計にひきたってしまうという皮肉な感想に至ったので、ここに無責任に書き散らかしておこう。
1️⃣ケイトは男社会のエフワン界でマシン開発の担当にのぼりつめた女。その過程で夫とも別れ、絶対にレーサーとは関係を持たない、と豪語する。その彼女が(仕方ないとは思うけども)舌の根も乾かぬうちにあっさりソニー(ブラピ)に夢中になり、しかもその後はベタ惚れのベタベタイチャイチャぶり。「女には矜持はいらない」という脚本になってしまうのがなんだか悲しい。
2️⃣エフワンで世界一に輝いたソニー、祝賀ムードが最高潮のサーキットから1人ひっそりと姿を消す。。。ところまではよかったんだけど!そのあとが長すぎる!!!控え室に戻って倒れ込むソニー(死んだかと思った)、ケイトが心配して控え室に駆け込んでくると、ソニーは気持ちよさそうなふわふわの白いセーターみたいのを着て出発の準備万端、キャンドルまで灯してスタンばってる(なんかカッコ悪い)。そこからイチャイチャベタベタ、またかよと思う。さらに車に乗り込んでカードを見る、で終わるかと思いきやまだあって、最初のネタに戻って別のレースに出る、砂漠で車を転がすソニー。。。映画は始まりと終わり方が全てだと思うので、もう少しここは考えて欲しかったです。
あ、でもソニーがエフワンに焦がれる気持ちは説得力があったし、共感できました。飛んでるような気持ちになるときがある。あらゆる危険も無視してしまうほど、その感覚を味わう瞬間を渇望するのをやめられない。明らかに中毒者のそれですが、恋愛もギャンブルも神も仏も、競技も、エフワンも、アディクテッドになるってのは、すごい魅力だなぁと思いました。その素晴らしさがよく表現されていたと思います。
半端ない没入感!まさしく体験
『F-1』を観るか
『スーパーマン』を観るか
…で悩んでた。
2本とも観ない。
価値観を高めたいから
こんな時は、いつも
決定権を妻に委ねる。
そこで、『F-1』を観てきた。
ホント、選んで正解だと思うくらいに、とんでもない映画体験だった。
いろいろと語り尽くされてるので
あえて、被せて言わないが…
このF1のコクピットに乗って
レースに参加してるという、なんとも言いしれぬ感覚を味わえる作品に、出会える歓び!!
王道とかって言ってる人もいますが…
各界に協力を得る事が出来たからこその成し得た作品。
そして…
この映画のために開発されたカメラ。
どこをとっても…
凄い映画でした。
ただただ映像だけが凄いというわけでもなく。
この脚本。
俳優、監督、スタッフ。
機材、そして…音楽。
どれもが、絶妙なバランスで高め合った結果の作品。
個人的には…
F-1映画の…
いや、レース映画の最高峰だと思います。
まぁ…ツッコミどころはありますが…
そんなのどうでもいいパワーが
この映画にはありました!
観に行かないと損した気分になる作品かもです。
映画館で…しかもIMAXとかScreenXなどで観たほうがいいかもです!
カッコエエ…言いたいことはそれだけだ
ポスターを見て、ブラピも老けたのう…と思ったけど、映画で動いてるのを見ると、セクシーでいい男だ。
車に興味ないけど昔、フォード&フェラーリを映画館で見て面白かったのでアイマックスで観た。
自分がレースに参加しているような気分になって最高だった。
楽しすぎる。
いきのいい将来性ある若者と旬は過ぎたけどまだ爪を隠し持ってるおじさんって…最高だった。
年とって、過去に夢見た栄光を晩年人生に悔いがないようモノにするため、もがくところが、なんとも人間くさくて胸に来た。
人生で成功したかったことって、あるよなあ…と私もなんだか見終わってからしんみり考えてしまった笑
スッキリした爽快感のある終わり方で良かった。絵も美しく派手でゴージャス。ラストのレースの没入感。
映画館で見る価値あり!
初めてF1を見たときの高揚感を思い出した
IMAXで鑑賞.
これは絶対に映画館で,しかもIMAXで見るのがいい映画です.
可能ならIMAXで見ましょう.
そして長丁場なので可能ならアップグレードシート(イオンシネマとか)などにしましょう.
【追記】
2025年7月19日,4DXでも鑑賞.ユナイテッド・シネマ幕張にて.
4DXも良かったです.揺れがエグい.シートベルトくれ.
全体的に良かった.ただ,最初の方のクラッシュシーンではタイヤの焦げた臭いがきっちりでてたけど,後半はなんか妙に甘い匂いになってしまっていて調整をミスってる感.
あとは水は結構出るので寒さ対策はしたほうが良いかも.ちと寒い.
パンフも購入.
パンフではF1レーサーの数行コラムもあって,フェルスタッペンのところに『ハミルトンが「丸くなった」今では』みたいなことが書かれてあって爆笑.
今ではF1を全然見てないので,ハミルトンって確かに生意気と言うかいけ好かないみたいな印象はある.書いてる通り,今ではそうじゃないんだろうなって思うけど.
【追記ここまで】
### 総評
細かいことは気にせず
車カッキェーーーーーーーー!
重低音最高ーーーーーーーー!!
やったれーーーーーーーーー!!!!
みたいなテンションで見るのが良い.最高.
ご機嫌なエンターテインメント映画ってこういうのよこういうの,って感じ.
以下感想.
### 自分について
2005年の小学生の頃,夏休みで深夜まで起きていたときにたまたまテレビでモナコGPの中継を見た.
細かいレース展開は覚えていないけれど,キミ・ライコネンが優勝したことは覚えているし,それをきっかけにF1を視聴するようになった.2012年ぐらいまでは結構見てたと思うけど,今は全然.
### ストーリーについて
映画.comの解説の2段落目が序盤の展開の説明になっていて,実際にそこから勝利を目指していくというのが大まかなストーリー.
そういう意味ではストーリーライン自体は王道といえば王道だし,平凡といえば平凡だと思う.だけど要所要所で来る急展開と濃厚な重低音とレース場面が155分という長さを感じさせず,退屈でない展開になっていた.
特にチーム初ポイント獲得となったハンガリーGPの展開はどうなるのかと食い入った.
またドライバーのジョシュアはソニーとは本当に不仲だったが,徐々にソニーを理解し,絶対勝とうとお互いに意気込んでの最終ラウンド アブダビGPはかなりグッときた.
兎にも角にもレース部分が個人的にかなりハマった.
小学生の頃初めてF1中継を見て惹かれたときのように,頑張れと,勝てと,手を握りしめた.
#### ストーリーのツッコミどころ
まあそこそこある.
例えば主人公のレース展開(特に最初の2レース)は非常にダーティだけれど,現実だとネットは大炎上だろうし普通にペナルティくらいそう.
あともう一つ大きいのは,チームメイトがオーバースピードでカーブの縁石に乗り上げてロールオーバー(10回転ぐらいしたんじゃないか?)で車ごと大炎上というシーン.「あ,死んだ……」って.「いがみ合いながらなんとかやってくんだろーなー」って思っていたのでかなり衝撃.なお救助された後は手の怪我のみでたぶん1ヶ月ぐらいで復帰.「えっ,あの状況で????? ちょっと人体強すぎない?」ってなってしまった.もしくは今の耐熱技術が上がって炎上してもすぐに救助すればなんとかなるのか…?
その他にも,主人公は30年前の事故で「次事故ると全身麻痺か死」とまで言われていたようだが,レース中に事故ってしかもその後も普通にレースに出る.普通に出てるじゃねえか.しかもエンディングではラリーみたいなのにも出る.超人か?
でもまあ,最初に書いた通りこの映画はそういう細かいところを気にするタイプの映画じゃない.
車カッキェーーーーーーーー!
重低音最高ーーーーーーーー!!
やったれーーーーーーーーー!!!!
みたいなテンションで見るのが良い.
### 音響
最高.
とにかく,IMAXで聞いて.
エンジンの音は最高だし,BGMも基本重低音強めで合う.
### 細かい話
#### 洋画的やりとり
結構いわゆる洋画的やりとりが好き.
ソニー「父親もギャンブルが好きだった」
ジョシュア「なにか大きな賭け事をしたのか?」
ソニー「俺にベットした」
みたいな.その他にも結構あった.こういうの好き好き.
#### ブラピ
ブラピってなんというか理想的な年のとり方をしている気がする.
あんまり映画を見ないのでオーシャンズ11のラスティー・ライアンあたりが未だに印象深いのだけれど,あの頃の精悍だけどちょっとまだ若い感じから,渋みと外連味がかなり出ている.
というかこの身体で61歳!?
関係ないけどルーベンってオーシャンズ11にもいたね.
#### レース描写
なんというか地味に秀逸だったと思う.
全く興味ない人からすると正直ワイルド・スピードみたいなのが面白いと思う(もちろんアレはアレで好き).
タイヤ戦略やらブレーキングやらレースとしての流れを盛り込んでいた.いわゆる,アクセル吹かしてドン! オーバーテイク! みたいな感じじゃない.
ソフトタイヤとハードタイヤの細かな違いやDRSが何かとかは説明しないけど,ソフトだとなぜだめかとか,DRSのときに稼働するところを見せるので「細かいところはわからないけど何かしら戦略があるんだ!」って伝わる感じで良かったと思う.
フィクションとリアリティのバランスが丁度よいといえば良いのかな.
荒唐無稽になりすぎず,かといってモータースポーツオタク以外にもわかる,そういうバランスが良かったと思う.
### 関係ない話
フェルスタッペン強すぎぃ!でもこれはたぶん2023年なので…….この年のフェルスタッペンが大正義すぎるので妥当といえば妥当.最終ラウンドの最後は確かフェルスタッペンとハミルトンと競ってて「えっ,今もハミルトンいるのか……? しかも強い……?」という衝撃.映画を見た後に2023年のF1のリザルト見て「なんで今もハミルトンとアロンソがトップ層にいるんだ」ってなっちゃった.
### 本当に関係ない話
洋画といえばセックス.
ディープキス→セックス(もちろん事後描写)が1シーンとディープキス単体が1シーン.
F1とはチームプレー
この臨場感は大スクリーンならでは。
300キロの疾走感は迫力があり見応えあり。
ストーリーはチーム内の人間関係を中心にしたドラマ。
レースはチームワークである見せ方も上手。
ただ、人間ドラマの深みとしては乏しい。
もう少し、敵チームとの対立もあっても
良かったのではと感じる。
プラッド・ピットの格好良さに尽きる
作品。ケリー・コンドンも可愛いい。
でも一番良かったのはお尻に響いた
振動音だったなぁ。
迫力のあるカメラワーク、ブラピカッコイイ
映像は迫力があって、見応え抜群!
実際に運転してるらしい?からか、映像が凄い!
スピード感から緊迫した感じが伝わってくる!!
ストーリーも、分かりやすくちょうどいい!
ピットインの女の子、新人、ブラピ、役員、整備士、、
みんなの絡みがちょうどよく、進むにつれてチームが一丸となっていくのがいい!
勝つためにグレーを攻めるところもおぉ!ってなるし、タイヤ交換のタイミング含めた作戦も素人でも比較的分からやすく良きでした!
アブダビ戦、、、、激アツ過ぎた、、、
語れない熱い気持ち、ぜひ劇場で見て欲しい!!!
IMAXで見たけど正解でした!
F1詳しくなくても、分かりやすく起承転結が綺麗なストーリー。みんなの成長と結果。音楽や映像。全てが良かったです!
放浪者ブラピカッコ良すぎる❤️
パドックの映像やレーサー目線の緊張感。
ワクワク感半端ない。
普段見られないシーンだらけで面白い。
成功を期待されていた若いドライバーが挫折し、恵まれない生活をしつつ、年齢をもろもせず大活躍。後輩の育成やチームを作り上げて結果を出す。男前過ぎ〜〜
ラストは又チャレンジの放浪者に。
家族にこんな男性いたらめっちゃ迷惑ですが、ある意味寅さんなので、愛されるのよね〜
日本人のココロのヒーローです。
故トニー・スコット監督へのオマージュを感じる。
IMAXで鑑賞。
ストーリーは、よくあるパターン化された話(「シェーン」など)。ある意味予定調和。だから、「つまらない」のではなく、結局、娯楽映画の勝ちパターンをしっかり踏襲しているからこそ面白い。だから話は軽く、深みはない。でも見せ場たっぷりで見ていて楽しい。
しっかり書き込まれたシナリオは過不足なく、ストーリーのテンポを遅らせることはない。どのエピソードも短く端的に語られている。で、まず画と音楽で語ろうとしている点が素晴らしい。音楽は巨匠のハンス・ジマー!
音はIMAXで素晴らしいし、映像は飛び抜けていいわけではないけれど、満足のいく映像(昔のレース映画と違ってカメラがガクブルしない分、鮮明で美しい映像だけど思ったより迫力がない気がした)。
それに、「トップガン」の故トニー・スコット監督へのオマージュを感じる。
ジョセフ・コシンスキー監督は前作「トップガン マーベリック」で「トップガン」のオープニングを完コピしていた。今回もピットでのやり取りはまさに「トップガン」のオープニング。(細かいカットの積み重ねに音楽を合わせる演出は今では当たり前の映像かもしれないが、80年代では画期的だった。多分トニー・スコットが初めてだったと思う。)で、それがレースやピットでの素晴らしい臨場感を演出している。
役者は、今時の生意気なルーキー役をダムソン・イドリスが好演。
美人のメカニカルディレクターでブラピといい仲になるケイトは、「プロフェッショナル」で憎たらしい敵役を演じたケリー・コンドン(この映画では飛び切り美人になっている!)が、チーム代表(悩めるチーム代表)で親友でもある役にハビエル・バルデム(これがいつもと違って「いい奴」を好演)が演じている。
と役者も含め、レースシーンも見せ場たっぷりで、2時間半があっという間に終わってしまう。ほぼディズニーランドのアトラクションのような面白さ。
で、ブラピは、トムさん同様に歳をとってもカッコいい!
ぜひ劇場で、頭を空っぽにして見てください!
迫力満点、ブラピカッコいい!
本物のF1は見たことがないので、詳しいルールとかは全然分からないけど、この映画は普通に楽しめました!
超高速で駆け抜けるマシンの臨場感など迫力あるシーンが目白押しのため、ぜひ映画館で観ることをお勧めします。
あとブラピはやっぱりかっこいいですね。
映像と俳優だけでも見に行く価値ありだと思います。
ちなみに脚本は王道中の王道なので、ドキドキ感は特にありませんでした。だが、それでいいのです。
ブラピが女性エンジニアといい感じになるシーンは本当に必要か?とは思いました。
関係持つつもりはないって言っておいた数分後にめちゃめちゃ絡み合ってたので、ちょっと笑ってしまいました(笑)
それでも非常によくまとまっている映画だと思います。
皆さん是非見に行ってみてください!
「トップガンマーヴェリック以来の「ハリウッドパワーフルスロットル‼️」(予習オススメです)
一年に一本くらいはこんなハリウッドパワー全開!な映画が観たい。
F1を知らない映画ファンには「なんのこっちゃ?かもしれないが、それでも映像は凄い!」
全体のストーリーとしては、トップガンマーヴェリックを観た方なら「そもそもあって、無い様なもの」そんな感じだが、
深い事は考えず純粋に映像を楽しみ、F1のシートに座るってこんななんか!と興奮できれば充分かと思う。
正直、何十年もブランクがある還暦の元F1レーサーが復活し、インディでもGTでも無くF1のチャンプになるんて有り得ん事(そもそもライセンスが発行されないのでは?)だが、そんな誰もが『有り得んやろ!」と言われるのを一笑し、とにかく圧倒的な映像・VFX・サウンドを、浴びせまくって寄り倒す力技は「これぞハリウッド〜〜〜」
でも、これでいい。
映画館じゃなきゃ面白さの1/10も伝わらない作品だけど、絶対!邦画では撮れない“画”。
やっぱりハリウッドスゲーと思わせてくれる作品だ。
最初に「ストーリーが、あって無い様なもの」と書いたが、それはあくまで設定の話で、F1の戦略について何も知らない人には、なんのこっちゃ?となってしまうかもしれない。
映画で描かれたのはほぼ決勝レースの模様だが、基本的にF1は金、土、日の週末3日間、まずは金曜日にフリー走行が行われ実際にコースを走らせながらマシンのセッティングや戦略が組み立てられていく(本来マシン設計の段階からレースは始まってる様なものだが、ここら辺についてはかなり薄味)。土曜日の予選は決勝レースのスターティンググリッドを決めるためのタイムアタック。Q1、Q2、Q3の3回にわたって行われ、Q1とQ2のそれぞれでタイムが遅かった5台が順々に脱落し、10台によって競われるQ3で最速タイムを記録したドライバーがポールポジションを獲得できる。
(逆を言えば、Q3の走行をしているかどうかもその後のチーム戦略に影響するのだが、その辺りも今一つ触れられて無い)
日曜日の決勝レースは予選で決定したスターティンググリッドからスタートし、305km以上(約東京から名古屋くらいまで)の距離を80〜90分位で走り順位を決める(最高速度時速350kmオーバー。ちなみに、新幹線のぞみの東京〜名古屋間所用時間が1時間27分なので、どれだけ早いかなんとなく想像がつくかと思う。また、フォーミュラーカーの重量は軽自動車並み、飛行機の離陸速度が機体重量によって異なるが240〜280kmなのでダウンフォースが無ければ普通に飛んでしまう)
レース映像と共に、F1ならではの戦略・駆け引きが見どころではあるが、フォーメーションラップ(スタート前にコースを1周する)で、マシントラブルを演出してほかのマシンのタイヤが冷えてしまうのを狙ってスタートするところや、ジュシュアをサポートするため、何度もほかのマシンに接触して部品をサーキット内にまき散らし、セーフティーカーを走らせることで全車をゆっくり走らせるという荒技に、どれくらいのリアリティがあるのか本当のところを知りたいが、F1を運営しているFIA共同製作だという事を考えるとあながちフィクションと切り捨てられないのかもしれない。
そして、F1といえばピットストップ・タイヤ交換が必須!これはルール上決まっている。
各グランプリでひとりのドライバーが使えるのはソフト8セット、ミディアム3セット、ハード2セット(ソフトは「速いが消耗しやすい」、ミディアムは「バランス型」、ハードは「遅いが長持ちしやすい」)
決勝レースではこのうち、少なくとも2種類のタイヤを使わなければいけない(使えるタイヤも各GP毎に選択肢は限られてるので、映画の中でも色々なプランが設定されていた)。
また、タイヤはグリップ力を得るために柔らかいゴムででき、走れば走るほど減りも早い。より長持ちしてグリップ力のあるタイヤを使えば良い様に思うが、レース展開を面白くさせる為あえて長持ちさせないように設定されている訳で、そもそもトレッド(ゴム)の厚さも乗用車が30mmほどあるのに比べてF1では3mmしかないギリギリの状態、ただ早く走るだけでは無く、いかにタイヤを消耗させずに走るかも重要な戦略。
タイヤの選択・消耗がレースの鍵を握っていると言っても過言では無いし、タイヤをめぐる駆け引きがレースの醍醐味の一つでもある。
ラストアブダビの奇跡はまさにこのタイヤのおかげなのだが、予選走行の少ないAPXは未使用のニュータイヤが2本残っており、残り3周の再スタートでトップマシンと互換に戦う事ができた。その裏に何があり、ラストの奇跡がなぜ起こったのか、多少の予備知識が無いと意味がわからないかと思う。
そんな、予備知識があるか無いかで大分作品の見え方も変わってくるのかもしれないが、まあとにかく有無を言わせぬ圧倒的な映像はやはり凄いとしか言いようが無い。
・・・だからこそ、たいして必要もない女性テクニカルディレクターとのラブロマンスなんかが安っぽくて仕方ないのだが、間違いなく来年のアカデミー賞視覚効果賞の候補に上がるだろう。
(それにしても、今さながら「ゴジラ-1.0」よくぞアカデミー賞視覚効果賞取ったよな・・・としみじみ。人数は少なくても“こんな映像見せたる愛”の勝利)
ブラピはやはりカッコいい
始終ブラピの活躍を観れる。
ブラピファンには堪らない作品だ。
こんなカッコいい60代は、
トム・クルーズとブラピ以外
いないだろう。
人間関係のモヤモヤとか複雑なストーリーなどなく、ただただ難しいことを考えずにレースの迫力を楽しめる映画である。
しかも、序盤のブラピがトラブルばかり起こすことでイライラが積もっていくが、その後はどんどん発展していき、終盤にかけてのデッドヒートは、アドレナリンやらエンドルフィンやらの脳汁がドバドバで続けるので頭の中は凄く気持ちがいい。
恐らく、映画の評価をつける上で、この脳内麻薬が終盤にどれだけたくさん出たかで映画の評価が決まるのだと思う。
どうでもいい話だが、クルマが壊れる度に、F1って金がかかるスポーツだなーと思う。ピットに入る度にタイヤやらウィングやらたくさん付け替えるし、チームのスタッフの人数分、人件費がかかるし、賞金やらレース場やら花火やらアナウンサーやら、とにかくスポンサーがつかないとやっていけない世界。
後、気になったのは、どんなに順位が悪かろうが途中でレースを放り投げようが、アナウンサーはブラピ中心のアナウンスであり、そのレースで優勝したチームのことなど一切触れないのが、ある意味で物語に没頭できる要素かも知れない。
しかし、よくもこんな驚異的なスピードで命をかけたバトルができるもんだわ。正気の沙汰では、できないスポーツ。怖さの気持ちを感じるレベルがぶっ壊れてないととてもじゃないが、F1に参加したいと思わない(笑)
F1ファンからすると少し複雑な気持ちになる。
F1という題材を使った、タイバニみたいな作品。
弱小チームを如何に頂点に導くかというのを
一般層に向けて、短い時間で分かりやすくするために
ダーティーな戦術を使ってという風にせざるを得なかったのだろうけど
にしても、意図的なクラッシュが賞賛されるような見え方には
現実のF1ファンからしたら少し複雑な気持ちになるというか
どうしても”理不尽なクラッシュ”で散っていったケビンやルイスを
可愛そうと思ってしまい…
(というか、アロンソがソニーに「よくやった!」的なことを言う
あのシーンは、クラッシュゲートのセルフオマージュなのかと思い笑った。)
でも、F1ファンからすると一般のファンを取り込むために
この映画の意義は賛同するし、大迫力・リアルなレース映像
往年のF1ファンに向けた小ネタみたいなのもいいなぁと思うのだけども・・・
やっぱ、F1の面白さを短時間で伝えるのって難しいよなって思って少し悲しくなった。
リアルな映像と非リアルなストーリーの共存
1992年のモナコGP以来、F1にハマって鈴鹿にもほぼ毎年通っているF1ファンです。
監修を担当した現役ドライバーのルイス・ハミルトンがいうように、この映画は『リアリズムとストーリー性のバランスを考えたハリウッド映画』という表現がしっくりきます。
映画はFIAの全面協力のもと、ラスベガスやアブダビ、イタリアといった実際のグランプリウィークを利用して撮影が行なわれ、実在のチームやドライバーも出演しています。
ただ、マシンに関してはF1ではなく、下位カテゴリーであるF2のマシンをF1風に改造したものが撮影に使用されています。
ストーリーは1990年のマーティン・ドネリーの事故や2008年のクラッシュゲート事件など、実際にあった出来事から着想を得てはいますが、完全にフィクションです。
自信満々の主人公が何度も挫折を味わいながら、最後は悲願のF1初優勝を遂げるという、いかにもハリウッドらしい展開で、ハラハラしながらもなんとなく安心感を持って先を楽しめる。そんな構成になっています。
IMAXで観たのですが、トップガンの製作陣が関わっているだけあって、映像・音響ともに大迫力で没入感があり、普段の中継では見られない新鮮なアングルからの走行映像やドライバーの控室、ミーティングでのやり取りといった、普段目にすることのない舞台裏も覗けるなど、コアなファンが楽しめる要素も多かったように思います。
ストーリー的には『いやぁ、それはさすがに…』と苦笑いしてしまうシーンも多々あり、ハリウッド的な脚色によるご都合主義を感じる展開ではあります。ただ、これはドキュメンタリー映画ではないので、正確であることよりも純粋にエンタメとして楽しめばいいのではないかと個人的には思います。
現代F1はあらゆる情報がデータ化され、オペレーションもシステマティックで、人間的な要素は極力排除され、高度なシミュレーション技術により想定外が起こりにくくなっています。
また、衝突事故やルール違反は年々厳格化され、なにかあればすぐにインシデントとして走行データ(アクセル、ブレーキ、ハンドル操作など)の提出を求められ、スチュワード(審判団)による解析を経て、悪質性があると判断されれば出場停止など厳しい処分が科されます。
そんな現実のF1をそのまま再現するより、リアルさを残しつつも映画に不可欠な娯楽性との両立を考慮し、ギリギリの妥協点を探った結果、こういう形に落ち着いたのだろうなと思います。なので、コアなF1ファンの中には違和感を持つ方もいらっしゃると思います。
監修を担当したハミルトンも、F1ドライバーを招いた上映会で彼らの反応をだいぶ気にしていたようですし、その様子からも現実とエンタメのバランスに相当苦慮していたことが伺えます。
F1をよく知らない人は、まだ人間臭さを多く残す古き良き時代のF1を楽しみ、コアなファンは、大迫力の映像や音響に浸りながら、エンタメとしてライトにストーリーを楽しむ。そんな映画だったのではないかと思います。
あらすじ(備忘録)
かつてF1で名を馳せた伝説のドライバー、ソニー・ヘイズ。1990年代にはチーム・ロータスからF1に参戦していたが、スペインGPでのクラッシュにより重傷を負い、彼のF1キャリアは幕を閉じた。
その後はバンで生活しながら各地を転々とし、F1以外のカテゴリーを渡り歩きながらレースを続けていた。
そんな彼がデイトナ24時間レースの優勝後、元チームメイトであり現在はAPXチームのオーナーであるルーベンから誘いを受け、F1復帰を決意する。
周囲はF1引退から30年というソニーの実力に懐疑的だったが、ルーベンはソニーが持つ経験と天性の速さは、新興チームのAPXに必要なピースだと考えた。
気後れしてミスを連発するメカニック、失敗を恐れるあまり保守的なマシン開発を続ける技術者など、チームは経験不足や自信のなさから、その能力を十分に発揮しきれていなかった。
ファーストドライバーである若き天才ジョシュア・ピアースも、早く自分の才能を証明し、強豪チームへステップアップしようと功を焦り空回りしていた。
ソニーは悩めるチームスタッフに声をかけ、対話を重ねるなど経験者としてチームに足りないピースを埋めていく。
一方でチームはソニーの破天荒な行動に戸惑う場面もあり、当初は衝突も絶えなかったが、彼の卓越した技術と型破りなレース戦略、勝利への情熱に触れ、チームは次第にひとつにまとまっていく。
最下位常連だったチームはレースごとにひとつひとつ階段を昇り、入賞を果たすなど次第に力をつけていく。
ソニーはさらに技術面でも、直線スピードを犠牲にしてオーバーテイクしやすい(後方乱気流に強い)マシン特性に変えるようチームへ指示を出すなど、戦略的に優勝を狙いやすいマシンへと仕上げていく。
そうして迎えた最終戦アブダビGP。優勝争いを繰り広げていたハミルトンとピアースがゴール手前で絡み両者リタイア。3位につけていたソニーが悲願のF1初優勝を飾るのだった。
将来有望されていたレーサー
でけえ事故を起こし、その時の診断で今後同じような衝撃事故があれば
失明やら半身不随やら最悪死にます
途中でその事実を知った私
あらそうなの?危ないの?最後死んじゃったりするの?
勝利したものの「やったなソニー!…ソニー?…ソニーーーーー!!!」
とかなっちゃうの??とレースそのものじゃないドキドキを抱えたまま鑑賞
結果、そんなことはなかった
…え?
なんなら最後、でっかい車でビョーン!HAHAHAHA!
だったら純粋にレースでドキドキに集中させてほしかったYO!!
迫力はあったけど、あまり感動はなかった
F1は小さい頃から時々見て好きなので、関係のある映画は大抵見ています。
なのでこれも期待していたんだけど、、
24時間レースでのヘイズのやり方に、F1でそんな故意にぶつけたりなんてしないよ、っとちょっと嫌な気持ちになりました。
勝つためなら手段を選ばず、ライバルの車にぶつかったり、押しやったり、わざとセーフティカー入るようにしむけてその間に時間稼ぎしたり、、姑息すぎて共感できなかった。
F1関係者も監修したりとかしてるけど、レースを冒涜してるとか思わなかったのかな、、?
まあこの時はいわゆるチームに所属してるわけではなくて、雇われで賞金目当てだからいいのかな、、?
そのあとかつて一緒に走った仲間と再開してチームに呼ばれて入るが、そこでもヘイズと若手のジョシュアと衝突、スタッフともバラバラ、、。
でもヘイズの経験と知識、技術などから、だんだん周りも認めて一体化していくのはドラマティックではありました。
ヘイズの指示を聞かずジョシュアが突っ走って大事故。あの燃えてる中助け出されて、手だけの火傷って、、
しかもジョシュアの母は、助けたヘイズにお礼を言うどころか憎むって、、事情はともかく、ヘイズがレース投げ打ってまで助けなければ死んでたかもしれないのにね
普通のレースだと、誰かが事故ってもそのままレース続行してますしね、、
ラストのレース含め、その辺がやはり映画だなって思います。
ジョシュアが自分のレースを見直して、ヘイズの言う通りにしていればよかったことがわかった時のなんともいえない表情好きでした。
ケイトが入って3人でポーカーしながら、お互いのことを理解するように仕向けて、2人の関係性が変わっていくのは良かった。
レースはレーサー目線だったり、一緒に体感できる感じは良かった。
フォード&フェラーリは事実に基づいてたからか、リアリティがあってよかったですね
それにしてもプラピ、ラフな服装で立ってるだけでもかっこいいってすごいね
63ってびっくりです。
フィクション感のつよいレース映画だなと思いました。
以下ネタバレ
ドラマパートは予想していたよりは
退屈ではなかったけれど、
「フォードvsフェラーリ」のような実話モチーフではない
作劇のためか、
創作レースシーンをながめて
おしゃれな雰囲気加工された裏方スタッフを見て
フィクション感のつよいレース映画だなと思いました。
「フォードvsフェラーリ」のような
後方から追跡撮影したアングルで
後輪タイヤの立体感の迫力が伝わってくる映像と比べると
「F1®/エフワン」車載カメラの映像は
特に新鮮な驚きのない映像でした。
実際のレース会場で撮影しているので
お金かけてるな感はありましたが、
実際のレースを再現する撮影のためか、
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
のようなチェイス感はなく、
運転席からの映像は
ゲーム画面で見た事がある印象のものが多く
最後の走行シーンも
事前に飛んでるとセリフで説明をされ、
浮遊感あるでしょ?
と同意をもとめられてるような
鑑賞となり、
嘘のレースと
演技してる役者を
鑑賞している感がつよく
残念な映画でした。
迫力満点
ドルビーシネマで観たら映像も音響も迫力満点!キャストも文句無し。
ブラピの、ブラピによる、ブラピのための映画だったw
モータースポーツ興味なかったのに見に行きたくなってしまった。
ただポーカーの答え合わせは要らなかったかな。
不明確なままの方が後で色々考えることができて楽しかったのに。
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