映画「F1(R) エフワン」のレビュー・感想・評価
全183件中、1~20件目を表示
ブラピと最新技術に導かれ、映画館でF1マシンのコックピットに座る
F1の知識ほぼ皆無なので、レースの戦略的な部分については説明された以上のことはよくわからず、映像の迫力とドラマ、ブラピとハンス・ジマーを楽しむことに全振りした。
F1ファンの鑑賞に堪えるものであると同時に、F1をよく知らない層にレースへの関心を持ってもらうこともコシンスキー監督の念頭にはあったそうだ。確かにこの飛ぶようなマシンのスピードに没入できる主観映像は、F1の魅力はこういうことなのかもしれないと感覚的に想像させてくれる。
マシンが生み出すスピードのスリルと爽快感。準備段階からレース中の情報戦に至るまで、想像以上に大人数のスタッフが関わるチームスポーツであることの難しさと奥深さ。そこに垣間見える人間ドラマ。
自分の顔の映るカットは全てブラピ自ら運転するという体を張った撮影だったそうだが、数ヶ月の訓練で実際のコースを時速320kmで走れるところまで持っていく(しかも運転しながら演技もする)のは並大抵のことではないはずだ。同じ課題をクリアしているJP役のダムソン・イドリスももちろんすごいが、撮影当時20代前半のダムソンに対し、ブラピはアラ還ですよ……トム・クルーズみたいにそういうことばっかりやってきたわけでもないし……それでもやり遂げてしまうところにスター俳優のプロ意識の高さを感じる。
ひと昔前のIMAXカメラといえばホイテ・ヴァン・ホイテマがえっほえっほと担いでいるイメージだったが、今回はついにF1マシンに搭載できるまでに小型化された。しかもぐりんっと回る。Appleのエンジニアチームが、本作撮影のために新たにオンボードシステムを開発したという。
「観客をF1マシンの中に入れる」というのがコシンスキー監督の本作における目標だったそうだが、本当にF1マシンに乗せられたかのような臨場感とスピードを目で感じることができる。
メインキャスト2人の挑戦と最新の映像技術によって、F1ドライバーの視点で見るレース、クライマックスでソニーに訪れるゾーンの感覚までも映画館で擬似体験できる、まさに映画館で体感すべき映画だ。
本作は地上版トップガンと宣伝されていて、確かにドラマ部分の大筋は本作と同じコシンスキー監督作品でスタッフも重なる「トップガン マーヴェリック」と何かしらかぶるのだが、主演2人、トムとブラピの個性は対照的だ。
これは完全に私の主観だが、トムはポジティブに頑張って不可能を超える姿がカッコいい(イーサン・ハントに引っ張られてます)。一方、ブラピは肩の力の抜けた、アンニュイな色気が魅力。
そして、ブラピのこの魅力は年齢不相応になるということがない。ソニー・ヘイズに扮したブラピはスタイルも筋肉もそこらのアラ還では遠く及ばないほど若々しいが、頬や目尻には相応の皺が刻まれ、ソニーが老兵扱いされることを自然に見せている。それでいて、彼の色気は質的に若い頃からほとんど変わらないし、そこに無理がない。多分彼は、若さを保つ努力ではなく、カッコよく年を取る努力をしているのだと思う。
物語の方はある意味典型的な、ミドルエイジに勇気を与える系ドラマだ。
ソニーの過去についてさらっと説明はされるものの、彼自身が心理的にどんな苦痛や葛藤を経験したかはほとんど触れられていない印象で、そのせいかキャラクターとして感情移入させる引力に今ひとつ欠けたのは残念なところ。その欠落をブラピのスターオーラが補っている感じだった。
ソニーがレースで自ら上位に食い込んで結果を出すのではなく、汚れ役を買って出てチームの成績を押し上げる展開は主人公の振る舞いとしては意外で面白かった。
ケイトと恋に落ちるくだりはベタな展開。カードゲームで負けて見せてラブシーンに持ち込む、あの展開に納得感をもたらすことができるのはソニー設定のブラピしかいない。ブラピはドライビングだけではなく、こっち方面でも見た目以上に高度なことをやっている。
ラストはしっかりソニーが結果をさらっていく。若干非現実的過ぎる気もしたが、ミドルエイジ応援歌なのでこれでいい。
そして、流しの運転手……じゃないプロドライバーに戻り楽しく生きてゆくソニー。はーカッコいい。ブラピは本物のスター。
映画『F1/エフワン』のこと
★このレビューは配給会社のご案内を受けて鑑賞して執筆しています。
ネタバレの記述も多々ありますので、まだ本作ご覧になっていない方は、
ご鑑賞後にご一読いただけますと幸いです。
++++++++++++++++++++
車上で暮らすロートルのレーサーがデイトナで勝利する。生活はグダグタだが彼のテクニックは本物だ。次はどこで走るか、地図を見つめる彼の元にかつての仲間がやってくる。F1の運転席を用意したイギリスに来てくれ。単刀直入な申し出を受けた彼はサーキットへと向かう。
連戦連敗でポイントゼロのチームには、天賦の才を持つ若者がいる。一匹狼で自分のスタイルを貫く男とは相容れない。当然のように二人は衝突を繰り返す。勝つためには手段を選ばない。型破りな走行でチームを振り回す男と血気盛んに突っ込んでいく若者。連敗が続く中で、男が入賞し初のポイントを得る。
誰よりも早くサーキットに到着した男は独りで黙々と走る。レース前のミーティングでは勝つためのプランC(通常はAとBの2プランが目安)を呈示する。レースを型でとらえるのではなく、サーキットを走るドライバー視点で考える。その行動と言動を懐疑的に受け止めていたスタッフはレースを重ねていく過程で男を認めていく。自ずと男の傍らを併走するクルーの数が増えていく。
才能豊かな若者には勝つための経験が足りない。マシン、タイヤ、天候によるコースコンディションの変化、ライバルチームたちの動き。レースの行方を左右するあらゆる要素を俯瞰し、勝つために自分がなすべきことを見極める。無線を通じて耳に届く男の言葉がチームの仲間たちを動かしていく。やがてトップを狙える絶好のチャンスが訪れる。
「コーナーの先まで待て。そしてトップを獲れ」——男の言葉を耳にしながらも、若者は一気にアクセルを踏み込む。
夢、友情、信頼、相克、寛容、勇気、挑戦、成長、愛。不信、敵対、失意、欺瞞、後悔、自責。そして、尽きることのない試練と未来への希望。
この作品には多彩なテーマが詰め込まれ、古き良き王道の世界観で、最先端の戦いに生きる人々を描く。憎まれっ子が愛されキャラへと変貌していく。そしてその先に…、まるでお手本のような脚本だ。
選曲のセンスも粋である。開巻と同時に鳴り響くのは、我らがレッド・ツェッペリンの「Whole Lotta Love」、続く何曲かの後にクイーンの「We Will Rock You」。その後に数曲入り、ここぞのタイミングで劇伴が肝になる。歌詩のないハンス・ジマーの電子音が反復する旋律が観客をスクリーンに没入させる。
その瞬間に空を飛んでいる。
——なぜ走るのかと問われた男は、数多くのレースの走行中に、何ものにもとらわれず“忘我の瞬間”が訪れるのだと明かす。この台詞を違和感なく口にできる俳優はそうはいないだろう。多分にロマンティストなこの言葉を、良い意味でヌケヌケと口にできるブラッド・ピットはさすが、と言うべきか。
ブラピが演じるこの男は、肝心なことは口にしない。具体的な説明を受けるのではなく人を見て考え、行動と言葉の裏にある真意を見極めろと教えるのだ。克服すべきことが生まれたときにこそ学びの時が訪れる。そのためには本人の意識の目覚めが不可欠だ。そのことを最も理解しているのがこの男なのだ。
この作品が『トップガン マーヴェリック』になぞられる理由は実はここにある。音速で飛行する戦闘機と時速300キロを超えるF1マシンを動かすのは人である。共に常識から逸脱した人物を主人公に据えた両作品が描くのは、人を動かすための秘訣なのである。戦闘機もレース車両も独りの力では動かすことができない。勝つために、走り続けるために、自分は何をすべきなのか。その答えは映画の中にある。
Appleの矜持とブラッド・ピットの歳の重ね方
観終えた瞬間、まず感じるのは「単なるレーシング映画ではない」という事実。ジョセフ・コシンスキー監督の手腕によって映像と音響は極限まで研ぎ澄まされ、観客はまるでサーキットのピットウォールに立っているかのような没入感を味わう。スクリーンに映し出されるレースシーンは、単なるスピードの誇示ではなく、機械と人間の緊張関係を映像の限界まで引き延ばした実験である。ここに「最高のレーシング映画をつくる」というAppleの強い意志と、映像産業における存在感を刻印したい矜持が透けて見える。
Appleはこの作品を、単なるIP消費型のエンタメ作品ではなく、自社ブランドの「体験価値の拡張」として提示している。実際、撮影技術やサウンド設計にはApple的な哲学が反映されており、ハンス・ジマーの音楽が物理的な音圧とデジタル的な緻密さを兼ね備え、観客に「劇場でしか成立しない体感」を強制する。Apple本社を舞台にしたプロモーション映像でティム・クックが登場し、Apple本社の屋根をテストコースにしてF1マシンで疾走することにGOサインを出す演出も含めて、この映画は「Appleが映画に本気で取り組む」宣言そのものだ。
もちろん物語自体は、過去の挫折からの復帰、若手との師弟関係、弱小チームの再建という、既視感のある枠組みに収まっている。だが、その「ありきたりさ」が逆に観客の理解を助け、複雑なF1の世界に慣れていない層にも容易に感情移入させる仕掛けとして機能している。専門的なレース戦略や技術描写を突き詰めれば突き詰めるほど門外漢を遠ざけるのがこの題材の難しさだが、そこをあえて“定型の物語”に託すことで、映像と演出の斬新さをストレートに響かせる。要するに「映画的リアル」と「スポーツ的リアル」の折り合いをつけた作品だ。
そして何より驚かされたのは、ブラッド・ピットの存在感である。トム・クルーズが『トップガン マーヴェリック』で若さを保ちつつ限界に挑戦する姿を体現したのに対し、ピットは年齢を隠さず、その重みを役に昇華させている。無理に若作りすることなく、皺や疲労を背負ったままステアリングを握る。その姿がむしろ“めちゃくちゃかっこいい”のだから驚嘆せざるを得ない。彼の演じるソニー・ヘイズは、過去の栄光に縋る亡霊ではなく、年齢を受け入れた上でなお速さを追い求める生身の人間であり、その在り方こそが観客の心を打つ。クルーズが「永遠の若きヒーロー」を演じ続けるのに対し、ピットは「歳を重ねたからこそ輝くヒーロー」を体現した。これはキャリアの差異ではなく、ハリウッドにおける二つの“歳の取り方の美学”を示している。
総じて『F1(R) エフワン』は、物語の新奇性よりも体験そのものを価値に変換した作品だ。映像と音響の革新性、Appleの戦略的意志、そしてブラッド・ピットの成熟した存在感が三位一体となって、「レーシング映画の新しい基準」を打ち立てている。ストーリーの平凡さを補って余りある迫力と説得力がある以上、この作品は今後長らく「スポーツ映画の到達点」として語られることになるだろう。
レース映画は
映画館に限る作品だと改めて感じる作品
デイトナから始まるので一気にテンションが上がる
コジンスキー監督だから大丈夫と思いながら「オンリー~」を思うと不安になった
・・・がそうでもなかった
コクピットの中が今風になっていていい意味で時代を感じる
エンドクレジットでジマー氏が音楽を参加していたのは気が付かなかった(猛省)
カリスマと天才ルーキーとのタッグは好きなので大満足でした
ラストのトランプ・・・きっとスペードなのだろうね
シナリオが古くさい。
リアルF1ファンからの視点も交えても、前半の作戦は無茶苦茶過ぎて失格レベル。それに最下位常連チームが突然優勝する事はありえない。撮影は頑張っていたけど現代のF1の車載カメラレベルと変わらない。全然盛り上がらなかった。IMAXで鑑賞。
いつまでもブラピはカッコいい〜
角田裕毅がアルファタウリに、セルジオ・ペレスがレッドブルに、所属していた頃だから恐らく2021 〜2023年頃のF1の世界を描いています。
大事故でF1を去ったソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)が、50代??になってカムバックし、弱小F1チームを立て直すお話です。
マシンが遅いため、入賞しようとヘイズはセコい戦術を考えます。その為入賞はするものの何回もマシンをぶっ壊す始末…。その後、彼の助言でシーズン中にマシンの空力が劇的に改善するという実際のF1の世界ではありえないお話ですが、映画としては十分に楽しめました。
何と言ってもヘイズがアメリカンヒーローとしてめちゃカッコいいです。(ブラピ62歳だって。肉体がゴイゴイスー)
ていうか、車中生活からF1に参戦し、F1最終戦の翌週に見知らぬ土地の草レースに興じるなんてかっこよすぎでしょ。。。(^^)
ブラピはやっぱりかっこいい
ここ数ヶ月見た映画で1番面白かった。
ありきたりなのかもしれないが、最新技術フル活用の天才が、昔ながらの頑固キャラにワカラセられて、挫折を経験して成長するのは起承転結もしっかりしてて面白い。
事故後、ダムソンがテニスボールとトランプを見つめてた時に胸が熱くなった。
最近の作品で、ここで他人を認めずに落ちていくヘイトキャラが多すぎて、それはあまり好きでは無かったので、やっぱり成長物語が好きだ。
伝説のF1ドライバーの話
感想
90年代伝説のF1ドライバーであったソニー・ヘイズ(ブラット・ピット)。現在は流浪のドライバー生活を続けている身である。ある日万年最下位の最弱F1チーム「エイペックス」で四苦八苦の経営指揮権を振るうルーベン・セルバンテス(ハビエル・バルデム)に再びF1ドライバーとして契約し復帰することをオファーされる。ルーベンはかつてF1チームロータスでドライバータッグを組んでいた仲である。今でも悪夢として観る夢はあの大事故であり全く身体を動かせなかった記憶が甦る。
一度は地獄の思いを味わったフォーミュラーカーレースの最高峰であるF1選手権であり、一旦はオファーを断るソニー。自身の現在の本当の体調(第5頸椎損傷を明かす事なく)身体が健康体である事を信じているルーベンの強引な勧誘もあり、ソニーは持ち前の前向きなスピリッツで人生の前途に再び現れた自身最大のトラウマであり且つ最高の夢の再実現に向けて行動を開始する。
ソニーのF1再加入時の実践はユニークで型破りなものであり、チーム内でも当初、反感や反論を生むが、時が経つうちにタッグを組む新進気鋭の若手ドライバーであるジョシュア・ピアス(ダムソン・イドリス)やチーフカーデザイナーのケイト・マッケンナ(ケリー・コンドン)らを巻き込み、徐々にコンストラクターズポイントを獲得、最終的に総合優勝争いに絡んでいく姿を描く。
製作:ジェリー・ブラッカイマー
ブラット・ピット
ルイス・ハミルトン
ジェレミー・クライナー
脚本について
今回本作の製作にも関わっている2025年からF1「チームフェラーリ」に所属している英国人ドライバー、ルイス・ハミルトンのエスプリを踏まえながらハリウッド版「リング」脚本家のアーレン・クルーガーが監督のジョセフ・コシンスキーと原案を練り上げ、一人の熱烈なドライビングマニアである人間の命がけの人生譚を創作、脚本化した。
主演のブラット・ピットについて
本作に於いてブラット・ピットはかつてF1レースをテーマとした「グランプリ」 (1967年) 監督:ジョン・フランケンハイマーの中に登場していたイヴ・モンタン演ずるF1ドライバー、ジャン=ピエール・サルティを彷彿させる役柄で過酷なレースで負った精神的苦痛や肉体的な障害を持ち合わせながらも自らの生命が続く限り、自分なりの方法で今(現在)自分が獲得出来得る範囲内で人生が終わるその最後の時まで車で走り続けたい!」という希望を前向きに実践し、自身にとって未知の経験となるあらゆるジャンルのモーターレーシングドライブに挑戦し続けるため車中で生活しながら世界中をロードする主人公ソニー・ヘイズ役を明るさと闇の部分を以って見事に演じきっており、本作は紛れもなくブラット・ピットの代表作となったと言える出来映えの作品となっている。
またFIA全面協力の元、公式のF1レース会場とレースの模様が映像に撮り込まれており、さらに過去レース中に発生した事件やアクシデントがエピソードとして盛り込まれ物語のリアリティを押し広げている。
特撮はILMが担当。実際の実画面映像と何ら遜色のない驚異の映像技術によりアクションを含めた視覚効果ををより本格的なものに仕上げている。
ドライバーの主観が上手く表現されていて
素晴らしい出来映え。
⭐️4.5
ブーストオン!!
主人公がブリード加賀と菅生修を合わせたみたいで、ヒロインがクレアさんみたいやったわ。
ほんで最後はゼロの領域で、加賀さんみたいに去っていった。
結果的に最高(笑)
栄光なき天才
早熟の天才レーサーとしてかつて名を馳せていたブラットピット演じるソニーは事故で表舞台から姿を消していました。 それが30年ぶりに表舞台に登場し、f1にリベンジ。しかし、、、
「あなたは過去の栄光にすがってるんじゃない、栄光がないんだ」
・・・とか、散々な言われようで、世間からの風当たりもかなり強い。
ここから30年越しのリベンジ。最後には「1990年代が再び蘇ったようだ!」といわしめるほどに、どんどん周りを見返していくわけです。それがとても痛快でした。
https://note.com/green_pepper/n/n2dabb11a17fa
ブラピアイドル映画
ブラピのアイドル映画である。F1マシンがかっこいい。画面の迫力と美しさ、音響がとても良い(IMAX鑑賞)ブラピがドライビングしているという事実も凄いことだと感心する。だが、ドライバーとエンジニアの恋愛展開は要らねーだろ!あと本物のF1ドライバーの登場は小っ恥ずかしくないの?
そのあたりが気にならずに見られる人にはおすすめ出来る単純ストーリーの痛快娯楽映画です。
希少なF1群像劇(わやくそ)
物語的には最初から最後まで何を達成したいのか明確ではないまま雑然と進んでいく。
主人公はチームメイトを率先して援護する謎思考で、事故反則連発のイケイケ高齢者ドライバー。
やや若い女とのSEXに成功した翌日の決勝で、チームメイトを勝たせるつもりが最期のチャンスにごっちゃん勝ちし、自らはゾーンに再び入れたことで達成感に浸ったのでした(理解困難)。
めでたしめでたし…
そして
人種配分の不自然な配慮もさることながら
過酷な男の仕事現場に女性をあざとく配置することに違和感あり。
女キャラ三人衆、それぞれにイラっとさせられる場面が用意されている。みな狭い視野で無駄に感情的か突発的になるところは、ある意味リアル。
恋愛も雑。ミーハー的で股の緩い同僚と妙なタイミングで合体させるのではなく、応援でもしてくれる恋人役を別に用意しておくべきだっただろう。
加えて
レース展開は無惨で陳腐、あり得なさすぎる。
レース中の実況も音楽も過剰演出。
レース映画としてはワースト。
とはいえ
世界最速のレースマシンをみられて近年のF1の世界を迫力ある映像で存分に体験できるとても貴重な映画である。
時系列的におかしな部分はあるものの、F1ドライバーやチーム首脳など関係者が多数出演している点はF1ファンにも楽しめるだろう(ツッコミどころ多数)。
個人的にはブラピが映画ラッシュのジェームスハント役だったら良かったのになーなんて思いました。顔つきも似てるし陽気な破天荒役はピッタリ。
ブラピを浴びましたの
約30年前、F1を深夜中継で観ていた世代です。
当時のワクワクした気持ちを思い出しました。セナは悲しかった、けれど夢があったな…
改めてタイヤ交換に入るタイミングとかチーム戦略とか映像も迫力があって面白かったけど、もうブラピの格好良さを浴びるだけでよい映画でした。
ブラピに4点です。
白の麻っぽい上下をラフに着こなし(素敵)ラブロマンスも仕事もちゃんとこなせる、自由で格好いいブラピッピ…を観せてくれてありがとう! こんな感じのまた観たい、笑
興奮とカタルシス
見事なストーリーの緩急
人間味やいざこざや自尊心のぶつかり合い
ワンチームとして成長する様子や適度なロマンス
ブラピは同性から見てもいつまでもセクシーです
そしてレースはトリックプレーから真のチームプレーへ
運を掴み取るまでのいくつものピースが結末に納得感を齎しました
ハンスジマーも良かった
流れ請負人のカッコよさ
既に半月経ってしまったので鑑賞直後の熱さはないのだが、今になって気付いたことがある。
これはカーレース映画ではあるけど、最後は「荒野の七人」系や「ロードハウス」の雇われ用心棒や、「ブラックジャック」「ザ・シェフ」のような流れ短期契約のトッププロたちに共通する、根を持たない男が魅せる孤高のカッコよさを描いた映画なんだなと。
音響やスクリーンが特殊な劇場で観たかったので、スクリーンXを選んで行った。
正直いって、謳い文句ほどの没入感は無かった。
そのせいか、デジタルIMAXで観た「グランツーリスモ」のレースシーンの方が手に汗握る迫力を感じた。
ストーリーの方は若い頃に挫折感を味わい、第一線を遠ざかったベテランドライバーが成績上がらないチームの立て直しを依頼され、最終レースで見事結果を出すというお決まりのストーリー。
美人エンジニアとの関係性とか出資者の悪巧みとかも主人公のキャラらしく決着を付け、次の草レースに赴く。
普通の人間の価値観ではあり得ないラストだけど、普通の人間がするような展開じゃドラマにならない。
稼ごうと思えばいくらでも稼げるのに敢えてそうしない。奥さんと子供が待つ家に帰るという生活を選ばない孤高の男。
じゃないと、リアリティーを持つ人間としてスーパーな主人公にはなり得ないか。
そこんとこがこの映画の主食であって、レースはどちらかとオカズ。だから正々堂々スピードで勝負するより、策を練り、ルールを利用したチーム戦術で戦う。
映画上、必要な戦い方と解っちゃいるんだけど、姑息さが手の汗を引っ込めさせたのは否めない。
良い満足感
4DXで鑑賞。
ストーリーは王道で迫力あるレースシーン、合間合間に挟まるコメディと人間ドラマ。
バランスが良く、各配役もそれぞれを引き立てるものだったと思います。
もったいないな、と思うのは弱小が成り上がるのが割とあっさりしていたのと、ブラピが身体ボロボロ設定がそんなに活きなかったところかな。
どこも重要シーンがあっさりめではあるんだけど、演出と展開で良いスポ根ものになっていたと思います。
カッコいいブラピはかっこいい(当たり前
モータースポーツエンターテイメント
ブラッド・ピットが出ている映画を観るのは、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』以来か。どちらかというと好きな方の俳優だが、役柄はどれも似たり寄ったりな感じではある。
レースシーンのある映画は、最近では『フェラーリ』で見たくらい。それほどレースだとかの映画も見ない方かもしれない。
ぱっとしないF1チームに風来坊のベテランレーサーがやってきて、実力はあるが生意気で成績を残せていない若手レーサーとチームを組む、というざっくりしたあらすじを書くと、似たような展開の映画は山のようにありそう。
新味がなさそうでも多く作られているというのは、それだけ外れも少ないということにもあるだろう。『F1』もそうした映画の一つになるか。だいたい展開は読めるし、捻った物語でもないが、不快感とか変な違和感もないのでリラックスして見ていられる。
実在のF1レーサーが実名で出ているが、日本人ドライバーは実況で名前が呼ばれただけだった。鈴鹿もほんの少し申し訳程度に挿入された感じ。無いよりはましかもしれないが。
レースシーンは迫力があってよかった。スクリーンXという特殊な投影法で初めて見たが、こういう映画にはあっていて良かった。
最後はピットが勝つとは思わなかったが、それもありか。エンドロールでも映像がながれていたが、もうちょっと長くても良かった。何か最後に落ちでもあるかと思ったがそれは無かった。
エンタメ作品として創られているはずの映画にここ数年変な思想的な主張がちりばめられていることが多いハリウッド映画だったが、原点に帰ったような映画で好感はもてた。
これはもしや、『F2』アリ❓️👀♫
時折出て来る大好きな『タイラー・ダーデン』なブラット・ピットにニンマリしてしまいました♫👍😁
個人的にやっぱり、イケメンサワヤカマジメなトム・クルーズより、
何処か御行儀悪そうなのに、芯から紳士でチャーミングなブラット・ピットが頼り甲斐があって好きです😆いつまでもゴールデンレトリバーのような純朴な瞳がいいなー笑っ
ラストのように、各地で様々なレースで風を創る『フーテン』なソニーを観続けたいですね🏎️💨💨
全183件中、1~20件目を表示






