映画「F1(R) エフワン」のレビュー・感想・評価
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ブラピ!の映画
ブラピは相変わらず格好良いね
「カリフォルニアロール」の違和感
先に謝っておきますが偏屈な人間の偏った感想です。ごめんなさい。
本作品をレビューする上で非常に大きなポイントになるのが、僕がかれこれ30年以上に渡る「筋金入りのF1ファン」であるという事だ。だからどうしても映画の感想だけでなくF1の世界を含めた偏った感想になってしまう事をあらかじめ申し上げておきたい。だいぶ話が逸れますので、モータースポーツに興味のない方はくれぐれも目を通さないようお願いしたい(笑)
ところでモータースポーツに限らずどの競技においてもその専門性を映画というエンターテインメントに落とし込む際、どこまでリアリティを追求するかは本当に難しく悩ましい問題だ。分かりやすさを優先すると競技の本質から外れた安っぽい物語になってしまうし、かと言ってマニアックに掘り下げても観客に伝わりにくい物語になってしまう。また映画である以上ドラマチックに魅せるために色々な要素を「湾曲」する必要もある。果たして本作の制作陣はそのバランスをどう取るのか?究極のF1マニアである僕としてはその「落としどころ」が最も気になる点だった。
ちなみに本作品でも多少は描かれていたが、現代のF1はスポーツとしてもビジネスとしても昔とは比較にならないほど巨大であり、その中を覗くと凄まじいほど複雑で難解な世界が広がっている。またドライバーはもちろんのこと、チーム代表やマシンデザイナーなども含めてこれ以上ないほどの天才達が世界中から集結しており、本当に冗談抜きに「とんでもない世界」なのだ。もっと踏み込んで言えば、アメリカとヨーロッパのレース文化の違いも非常に大きく、良い悪いと言うよりレースの「質」そのものが大きく異なるため単純な比較はしづらいのだが、基本的にF1を引退もしくは脱落したドライバーがアメリカで成功したケースは多数あるが、アメリカのドライバーがヨーロッパに渡ってF1で成功する例はきわめて少ないという歴史的背景も無視は出来ない。この辺も色々な見解があると思うが、個人的な考えとしてはヨーロッパは(サーキットなども含めて)どちらかと言えばテクニカルな要素が重要で、アメリカは駆け引きなどの経験が重要だと感じている。だからヨーロッパでは才能のある若手が活躍しやすいと言えるし、アメリカの方が経験豊富なベテランが活躍しやすいと言えるだろう(だいぶ端折って大雑把に書いてますが)。
そういう背景からもシンプルにソニー・ヘイズのような訳ありおっさんドライバーがアメリカからフラッと現れてF1界を引っかき回すという、まるで西部劇みたいな物語そのものがF1というヨーロッパの文化には上手くフィットしないというか何とも収まりが悪く感じられてしまうのだ。これが例えば最初から最後までアメリカが舞台で、田舎の草レースで活躍して最終的にインディ500で優勝する、みたいなアメリカだけで完結するヒーロー劇であれば何の抵抗もなく受け入れられると思うのだが、本作品はあえてF1というヨーロッパを主戦場にしているにも関わらずアメリカ人によるアメリカ流を貫いているため違和感を感じてしまうのだ。どうせF1を描くならもう少しヨーロッパ流に合わせるか、もしくはアメリカ味を薄めるかして調整して欲しかったなと思ってしまった。でないと単純にF1のプロモーション映画として考えてもアメリカ味が濃すぎて全然本場の味になってないぞ、となってしまう。
ただこれも実は根深い話で、そもそもアメリカにおける現在のF1人気も僅かここ数年の話であり、そのきっかけはリバティ・メディアというアメリカ企業が2017年にF1を買収した所から始まるのだ。つまり現在のF1の「オーナー」は実はアメリカ企業なのだ。ここが非常に重要なポイントで、そこから一気にF1のエンタメ化が加速し、NetfrixのF1ドキュメンタリーが始まり、アメリカにおけるF1人気が本格的に爆発し、アメリカ開催のF1GPの数が増え、サーキットはセレブとパリピが集まってお祭り騒ぎ。こうしてF1は単なるレースでなくエンタメとして(良くも悪くも)大きく成長していく事になるのだ。その流れ着いた先に本作品「エフワン」があると言える。つまり本作品はアメリカ目線でF1を見るとこうなる、という言い方が一番正しいのかも知れない。もちろんエンタメ重視にも良さはあると思う。ただF1の魅力が本来とは違う形で伝わって行くことにある種の寂しさは感じるし、何より僕が一番危惧しているのは今のアメリカでのF1人気が落ちた時に果たしてどんな代償を払う事になるのか、それを考えると恐ろしいものがある。ちょっと話がネガティブ過ぎるか(笑)
まあいずれにせよF1の映画が製作されるのは間違いなく素晴らしい事だし、それによって間口が広がってファンが増えるのは喜ぶべき話だ。例え一過性のブームで終わったとしても、ブームが「起きない」よりは絶対に良い。だから本作品を観て「F1ってカッコいい」と少しでも興味を持ってもらえたらそれで十分ではないか、と自分に言い聞かせている。
とは言えストーリーはもうちょっと何とかならなかったのか?という気持ちも正直ある。映像は非常に良く出来ているし迫力もあるが、長年F1を観ている僕からすればちょっと気になる部分が多く見つかってしまう(早回しとか)。それを差し引いてもストーリーが良ければ見逃せるのだが、ドラマとしての見応えがあまりに薄くて正直終盤はちょっとしんどかったのが本音だ。レース中の印象的なシーンも実際のF1で起きた様々な出来事を参考にしたとの事で、マニアからすれば「あれの事だよな」と思い当たるものがいくつもあったが、そのグレーさを描くならもうちょっと忠実にやってもらいたかった。さらにマシン性能やドライビング、ルール無視やペナルティのあり方、レースの組み立てやタイヤ戦略など全てが現実離れし過ぎでいかにもフィクションという感じもキツかった。何だか中途半端にリアルさを追求して逆におかしな話になってしまったように感じる。
極めつけはテクニカルディレクターとの恋バナ。これ絶対に要らんだろ、と一気に気持ちが冷え切ってしまった。付け加えるなら、テクニカルディレクターの仕事の役割すら全然違うんだ、現実とは。だから余計にイラっとしてしまう。恋バナが物語的にどうしても重要なら強引にでも入れ込むのは理解できるし文句も言わないが、僕にはただの薄っぺらく安っぽいドラマになり下がっただけとしか思えなかった。
色々文句を並べたが、結局のところ何も知らない方が絶対に純粋に楽しめるのだ。考えてみれば自分だって「トップガン」を観て単純にカッコいいと思うし、それの何が悪い?とも思う。だから面倒臭い話は抜きにしてただカッコ良ければそれで良しに出来るのだ。何も知らなければね。ああ、映画って本当に難しい。例えばもし自分が日本人でなければ、お寿司の歴史や伝統など何も知らずにカリフォルニアロールを何の抵抗もなく普通に食べて美味しいと感じるだろう。何かそういう「気持ち悪さ」なのだ。この文章でそれがちゃんと伝わるか自信がないですが(笑)
映画の存在に4.0。
映画の出来に2.0。
その結果トータル3.0という事です。
でも多くの方が高評価してくれているのはF1マニアとして嬉しく感じます。
言ってる事がバラバラ過ぎてすみません。
走った先で会おう
2時間半を感じさせない面白さ!
久しぶりに、ハリウッド大作を鑑賞したー!って気持ちにさせてもらった。
IMAXで観るとレース音やエンジン音の臨場感が本当に良かった。最近はすぐサブスク配信が始まるけれど、この映画は大画面、大音響の映画館で観ないと魅力が半減しそう。
ストーリーはTHE王道とはいえ、退屈させない迫力あるレースシーンが満載で良かった。
吹替版→字幕版の順に鑑賞したけれど、吹替版は、F1の知識ほぼゼロの影響で用語がよく分からない時もあったため、個人的には字幕版で文字で見たの方が内容がスっと頭に入ってきた。
レースシーンに実況が付いていたのも分かりやすく、F1を知らない人でも楽しめる作り。
何より本当にブラピがかっこいい。
掴みどころのない飄々とした人物に見せかけて、しっかり熱い思いを抱えていて、走りたいという思いを吐露したシーンには泣いてしまった。
いくつになっても、死んでもいいって思えるほど情熱を持って向き合えるものがあるって素敵だ。
これほど大スクリーンで見る価値の高い作品は稀
ブラピかっこいい…
ブラピってやっぱりカッコいい
IMAXの大画面でみて迫力もあり、ブラピもカッコよくて面白かった。
設定的に無理じゃないかって思うけど、画面に説得力を持ってきてくれるブラピやっぱり凄い。
話しとしては、恋愛要素が正直いらなかった。ヒロインがもうちょい若ければまだしもきつい。
そんな要素入れずにもっと男臭くてもよかった気がする。最後ブラピがアブダビの夜に立ってたシーンはかっこよかったけどw
恋愛を抜けばもっと映画に没頭できたけど、浮きすぎてた。
何で優勝できたのか、一重にブラピパワーなのかそこの積み重ねは若干薄い気もするし、車潰し過ぎな気がするけど、コースを疾走する感が楽しかったのでまた4DXでみたい。
最近はIMAXポスター配ってなかったから欲しかったけど109はそもそもなかったのか遅かったのかゲット出来なかったのが残念
ついにポスター文化も終わるの切ない
P.S.
iPhone持ってる人はApple TVで予告みると、画面に合わせて振動して臨場感を味わえるので試してみてください
F1ファンにはたまらん!
ザッツ・エンタメ! でもラストの展開は…どうなの?
セナやプロスト、中嶋悟に鈴木亜久里といった時代のフジテレビ全盛期のF1から、随分とご無沙汰をしてしまった私。
最近の車のこともレースのこともよく分からないが、その辺りはちゃんと説明してくれる親切設計になっていた。
おそらく、私の知らないF1にまつわる有名人も出てたんじゃないのかな。(エキストラにしては、変な見切れ方してた人が何人かいたから。知らんけど。)
作品全体は、想像していた以上にエンタメに振り切って、主人公ソニーを演ずるブラッド・ピットの魅力を武器に、「これぞ映画!」というケレン味をてんこ盛りにしてフルコースで提供される感じ。
先日のトム・クルーズ(62歳)の活躍にも驚かされたが、いやいや、ブラッド・ピット(61歳)の身体もすごいよ。
音楽もカッコいいし、もちろん見事なハッピーエンドだし。
夏休みに友達やカップル、家族で観て盛り上がるには最高の一本だろう。
「『トップガン マーヴェリック』の陸上版」みたいな触れ込みだったけど、個人的にはちょっと印象は違ったかな。
私の様な拗らせてしまった人間には、残念ながらこういう直球エンタメはあまりハマらないんだけど、それでもちゃんと楽しかったのは確か。
(ここから少しネタバレしますのでご注意)
ただ、ラストの展開はみんなアレで納得できたのかな。
ソニー本人は「故意じゃない」と否定しても、反則スレスレの行為でああなって、APXチーム自身は圧倒的に有利になったワケだし、そこからは謂わば「勝ち確」の展開。
ま、確かに「最終ラップ、ゴール前のデッドヒート!」ってのもウソ臭いのかもね。
でも、それまでのレースでも散々ソニーはグレーな行為でチーム順位上げてきて、ラストレースもソレ?なんか、フェアじゃなくね?
って感じてたのは私だけなのかな。
あまりにも周りがソニーに甘いっていうのもあるし。
そもそもF1って、巨額の予算をかけたチームプロジェクトなんだし、過去に事故経験のあるドライバー(それも高齢)の健康チェックもしてないのはどーなのよ。
あと、技術チーフの女性も、それまではツンデレかましてたクセに、身体を重ねちゃったら途端にイチャイチャってのも…。
とはいえそんなモノはただの「言いがかり」。
製作ジェリー・ブラッカイマーの、良いクセも悪いクセもくどいくらい全部乗っけた「ケレン」爆盛りのお祭り映画。
是非音響のしっかりしている劇場で、2回目以降はスクリーンの至近距離でご覧頂くのがよろしいかと。
See you down the road!
まったくコイツらときたらホントにもう ┐(´∀`)┌
レース中のカメラアングルが低いので迫力満点。前から4番目のD列の席にしたので、たまに飛んでくる破片とか思わずよけてしまった (^^)。
F1はあまり見ないのでルールは分からない。それでも最後のレッドフラグでピットインしてソニーチームが息を吹き替えした展開は分かった。だけど、イエローフラグがソニーのチームにラッキーだった展開などはよく分からなかった。
若手がベテランに反発しながらもリスペクトして学んでいくなんてベタな展開だが、コレが結構良かった。
若手のジョシュアにしたら、ソニーなんてレース業界ではベテランというよりも、「ドライバーとして使い物になるのかよ?」なんて思うぐらいの老人だ。そんなジョシュアが反発しながらもソニーをリスペクトしていく物語が良かった。
最後のレースでソニーが勝利をジョシュアに譲るが、ジョシュアがソニーに譲り返し(?)をしてソニーが勝利した展開も良かった。僕は、ジョシュアがそのまま1位でゴールする展開でも満足したと思う。
最後にソニーが砂浜のレースチームに入る場面も良かった。あのままF1チームにも残れるのに、違うレースの世界に飛び込む。ソニーって、つくずく車とレースが好きなんだなと思った。
ところで、本筋とは全く関係ない話なんだが、「やっぱしソニー(ぶらぴ)とケイト(XX)はベッドインするんかーい」と思った。
ケイトなんか 「レース本番中はダメだ」とか言ってたのに、舌の根も乾かぬうちにってのは正にこういう事だ。
こんな事してっから上映時間が長くなっちまうんだよ(2時間30分ぐらい)。
コイツらときたら、まったくホントにもうケシカラン事である 。レースに集中せーい ( `Д´)/。
うん面白かった
ベタな展開だとは思うがハリウッド大作とは得てしてそういうもの。
実際のF1界では最下位のチームが一年の内に優勝争いするなんてことはまずないと思うがこういう映画はそんなこと忘れて見るべきだね。
臨場感と迫力があり是非とも映画館で観てほしい作品だと思います。
弱小チームのためまともに戦っても上位入賞がかなわないと知ると、ソニーがピアースの順位を上げるためにありとあらゆる汚い戦法を使う。
そのへんは全然美しくないのだが思わずニヤリとしてしまう。
ソニーとピアースがレース中に接触してリタイアする場面、本来はファーストドライバーに譲るところなんだろうがプライドが許さず当てにいったんだろうな。
境遇は違うが個人的に1989年日本GPのプロストとセナの接触を思いだしたな。
最後は再契約を求められてもやんわり断るのはカッコ良すぎるしお約束のロマンスもあるしもうハリウッドです笑
友情努力勝利が詰まっているから面白い
右肩下がり
序盤、最高。中盤で台無し、の流れのまま終盤へ、冗長。
序盤、ゴリゴリのマシンギミックや、なんか分からんデータ満載のモニターやら、極めつけは、後ろのウィングの可変機構、何なんあれ、リアルでも有りなのか?!ドーパミン出まくり。そこにプラス、ブラピアニキの組み合わせ、これ以上ない、まさにトップガンマーヴェリックの地上版の様相を呈してて、最高だった。
中盤、この映画、自分のチームのマシンをぶっ壊す展開が何回もあるのだが中盤のそれは興ざめだった。初めはプライド争いや、ポイントを得るための作戦として存分に楽しめたが、新人が復帰した後のそれにはさすがにブラピ大人気ないだろう、と。このシークエンスは致命的だった。1台何億円もするマシンを、しかもチームも上昇中の流れの途中で、またプライド争いをぶり返し、ぶっ壊し。一気にフィクション感が増し没入感を削がれた。
それと話が前後するが、新人と、その母との軋轢と和解を描きたいがためであろう、新人が入院するきっかけとなった事故の原因を、母が知らないって。あれだけハッキリ無線のやりとりで記録も残っているであろう原因(新人がブラピの指示を守らなかった)を周りもなんかフォローするやろ、普通。炎に巻かれ死にかけてんやで。この2つのシークエンスを削れば2時間に収まったはず。
終盤、再再再再度ブラピがマシン壊し、スローペース作戦をとる。ここに来ると、もうええわ、な感じで見ていた。それと、途中で気づいたのは、このチームすでに「年間総合優勝」は無理ということ。ということは、1勝を挙げることが目的、もしくはクライマックスになることが予想できるのだが、それが小粒。中盤で興ざめしていたのもあって、頑張ったところで感で見ていた。リアルでもすごいことなんだろうけど。
かように満点からの減点法でブラピの作品群の中では並の作品となった。さすがに60?初老感は出てたけどカッケかった。
これは傑作!
興奮、興奮・・・、そして感動!
申し分ない、これぞ映画!
何度か鳥肌ゾワゾワってなった。
ブラピ演じる試合巧者ソニーの手段を選ばぬ戦略に心の中で唸った。メカニカルな戦略も、実際はああいうふうに簡単にうまくいかないと思うが、しっかり描かれていたし、最終的に素晴らしいチームワークに収斂していって感動に至る、というストーリーが、わざとらしくなく非常に上手にできていた。順位が決したかという時にどんでん返し、よくできていたなぁ。
ブラピが着ているTシャツの胸の所に昔のパイオニアのロゴが入っていたシーンがあった。印象的だった。
ぼくたちみんなおとこのこ
良くも悪くもジェリー・ブラッカイマー
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