「スピード感、快音、そしてブラピのカッコ良さに浸る」映画「F1(R) エフワン」 泣き虫オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)
スピード感、快音、そしてブラピのカッコ良さに浸る
ちょっと贅沢をしてIMAXで観賞
【物語】
ソニー(ブラッド・ピット)は確かな腕を持つレースドライバーだが、世界の各種レースに参戦しては、契約期間を終えると次の戦いの場に身を移していた。あるとき、デイトナ24時間耐久レースに参戦。優勝を置き土産にチームを去り、次に身を投じるレースを考えていた。
移動の準備をしているときに思わぬ男から声を掛けられる。かつて期待の新人レーサーとしてF1に参戦していたときのチームメイト、ルーベン(ハビエル・バルデム)だった。ルーベンは現在あるF1チームの代表を務めているのだが、苦戦しておりその年も前半戦最下位で折り返し、チームは売却される危機に立っていた。個人的にも膨大な借金を抱える状況にあった。
ルーベンは起死回生策として、その才能を信じるソニーにF1に復帰させようと彼を探して訪ねて来たのだった。ルーベンは才能溢れる新人ドライバー、ジョシュア(ダムソン・イドリス)に経験豊かなソニーを組み合わせることで最強チームが出来ると考えていた。かつて有望F1レーサーだったとはいえ、F1レーサーとしては常識外れの高齢になっていたソニーは躊躇するが、「走りたい」という自分の気持ちに懸けることを決意する。
突然の参入や型破りなやり方に、ソニーはチームメイトドライバー ジョシュアやチームスタッフの反感を買う。しかし彼の戦略と技術でチームはレース毎に順位を上げ始め、チームは変化し始める。
【感想】
期待通りの快作だった。
元々ボクシングとカーレースというのは映画と最も相性の良いスポーツだと思っている。ボクシング映画は言わずと知れた“ロッキー”が代表作品だが、それに限らず最近の作品でもほぼ例外なく心震えてしまった。俺の想像では、ほぼ素手の殴り合いに人間は本能的に強い刺激を受けるのではないかと。あるいは「倒れても、倒れても、立ち上がる」姿にお決まりでありながら感動してしまうのか。 一方カーレース作品も最近10年くらいで何作も観たが、これもほぼ例外なく感動。 俺が車好きということもあるが、こちらは非日常のスピード感と映画館に響き渡るエキゾーストノートが脳を刺激し、血を騒がす、のだと思う。 また、常に死と隣合わせ、命懸けで戦う姿も胸に迫るのかと思う。
本作もそんなカーレースものの魅力を存分に味あわせてくれる。IMAXをチョイスしたのもスピード感とエキゾーストノートを堪能したかったからだが、十分価値が有った。強いて言うと、エキゾーストノートは同じF1ものの“ラッシュ/プライドと友情”などと比較すると控え目だった気がするが、その代わりに本作はノリの良い効果音楽が常に流されていて、それが常に気持ちを高ぶらせるのだ。
これまで観て来たカーレース作品は過去の伝説的な出来事を題材にしたものが多かったのだが、今作は現代のF1を舞台にしているため、新たな知見として感心したことが有った。「F1の世界はこんなハイテクなんだ」と。なんとなく想像してはいたものの、今作では視覚的に技術陣、サポートチームがいかにハイテクを駆使してレースを支えているか見せてくれるので、素直に「凄い」と思った。「F1は金がかかる」という話は良く目にするが、「なるほど」と納得。
そのハイテクエンジニアリングチームの女性チーフを演じたのがケリー・コンドン。知的でクールな空気を纏った彼女がとても魅力的だった。出演歴を観ると過去に何度も観たはずなのに、これまではあまり印象に残っていなかったので、今作が一番良かったのだと思う。
そして、何と言ってもブラピが超絶カッコイイ。宣伝からして、そうは思っていたけど、想像どおり、男も痺れるカッコ良さ。 昔からカッコいいブラピではあるけれど、歴代の出演作の中でも特筆すべきカッコ良さだと俺は思う。
車好きとブラピ ファンは必見、そうでない人にも自信を持っておススメです。
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