「まあまあ」映画「F1(R) エフワン」 Alejandro Gillickさんの映画レビュー(感想・評価)
まあまあ
賛
レッド・ツェッペリンの"Whole Lotta Love"と共に始まるオープニングのシークエンスがとんでもなくカッコいい。低いギターの音がめちゃくちゃレースにマッチしてて最高だった。
ブラッド・ピットとハヴィエル・バルデムの名優2人の共演も渋すぎる。ブラピは60歳超えてるのに筋骨隆々で衰えを感じさせない。キレたときのバリトンボイスも良い。バルデムはキャラクターとしては別に好きじゃないけど顔面の造形美が半端ない。
終盤のブラピ演じるソニーが"空を飛ぶ"シーンでのマシン目線の一連のカットの臨場感も途轍もない。通常サイズのスクリーンでも肝が冷えた。IMAXで観たらちびりそう。
シンプルに走力で勝ちに行くんじゃなく、ブラフや駆け引き・緻密な戦術を組み合わせて貪欲に勝ちに行く姿勢が他作品にはない独自性を生み出しているとも感じる。F1のノウハウがなくてもそれなりにわかりやすく描かれているし、様々な要素からレースを組み立てていく様子はなかなか他では見られない新鮮味がある。
否
コシンスキー作品は映像体験に大幅に振り切ってて脚本やストーリーの質がやや見劣りする印象。
ストーリー上でのテンションが中途半端にボルテージが高いからアガるところが目立たない。
カメラワーク単純。俳優の顔面力に頼りすぎて画角が良くない。馬鹿正直に真正面から撮りすぎ。
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