「右肩下がり」映画「F1(R) エフワン」 maku1さんの映画レビュー(感想・評価)
右肩下がり
序盤、最高。中盤で台無し、の流れのまま終盤へ、冗長。
序盤、ゴリゴリのマシンギミックや、なんか分からんデータ満載のモニターやら、極めつけは、後ろのウィングの可変機構、何なんあれ、リアルでも有りなのか?!ドーパミン出まくり。そこにプラス、ブラピアニキの組み合わせ、これ以上ない、まさにトップガンマーヴェリックの地上版の様相を呈してて、最高だった。
中盤、この映画、自分のチームのマシンをぶっ壊す展開が何回もあるのだが中盤のそれは興ざめだった。初めはプライド争いや、ポイントを得るための作戦として存分に楽しめたが、新人が復帰した後のそれにはさすがにブラピ大人気ないだろう、と。このシークエンスは致命的だった。1台何億円もするマシンを、しかもチームも上昇中の流れの途中で、またプライド争いをぶり返し、ぶっ壊し。一気にフィクション感が増し没入感を削がれた。
それと話が前後するが、新人と、その母との軋轢と和解を描きたいがためであろう、新人が入院するきっかけとなった事故の原因を、母が知らないって。あれだけハッキリ無線のやりとりで記録も残っているであろう原因(新人がブラピの指示を守らなかった)を周りもなんかフォローするやろ、普通。炎に巻かれ死にかけてんやで。この2つのシークエンスを削れば2時間に収まったはず。
終盤、再再再再度ブラピがマシン壊し、スローペース作戦をとる。ここに来ると、もうええわ、な感じで見ていた。それと、途中で気づいたのは、このチームすでに「年間総合優勝」は無理ということ。ということは、1勝を挙げることが目的、もしくはクライマックスになることが予想できるのだが、それが小粒。中盤で興ざめしていたのもあって、頑張ったところで感で見ていた。リアルでもすごいことなんだろうけど。
かように満点からの減点法でブラピの作品群の中では並の作品となった。さすがに60?初老感は出てたけどカッケかった。
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