永遠の待ち人のレビュー・感想・評価
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運命のMATCH人
ドストエフスキーの『白夜』はまったく知らず鑑賞。
現れたり薄くなったりを繰り返すオープニングがなかなかにシュール。
美沙子に話しかける泰明は完全に不審者で、あれにベラベラ身の上を話すもんですかね。
あの場で待つしかなくても、毎日来られたら普通に恐い。
泰明は休職数カ月として、美沙子は約束の日から2年間働かずに暮らせてるの?夜勤??
初日は明るいうちに「今日も来なかった」になってたけど、夕暮れ時に合流した日があったのは何?
あのベンチ占領されてても隣に座ればよいのでは。
願掛けは何個もまとめてやる必要ないし、何でもいいなら移動する必要もないよね。
(バスケのシーン無駄に長いし)
台詞はかなり棒読みだけど、舞台劇風のあの台詞(しかも何割かは文語)で日常芝居だと余計に変か。
しかし内容は哲学的と言うにはあまりに浅く、薄い。
泰明の“無意味に生きる”状態も美沙子の“愛こそすべて”状態もあまりに極端だし。
妄想の美沙子に「愛してる」と言った直後に、幻覚の麻美に「やり直せないか」とか言う最低男、泰明。
(「気持ちに気付かなかった」って、直接言われてたじゃん)
待ってたハズの相手に「貴方じゃない」はまだしも「消えて下さい」とまで言う美沙子。
どっちも拗らせたヤバい奴にしか見えなかった。
粗筋にあった「紅葉の美しい秋の日本」は全然感じず。
麻美役、『うみべの女の子』の“うみべの女の子”か。
めちゃくちゃ掃除のしやすそうな部屋と、唯一ある突っ張り棒が印象的な作品でした。
「生きるとは」
あなたはいつまで待てますか?
LOVEって何よ
妻に見捨てられたショックで塞ぎ込む男が、公園のベンチで3年間彼氏を待ち続ける女と出会い変化する話。
仕事一筋で妻を見ていなかった男が、ショックから休職し、妻への想いに耽る中、道端でぶつかって折りたたみの果物ナイフを落とした女が気になり後をつけて巻き起こっていくストーリー。
1年後に再会する約束から3年過ぎて尚、彼を待ち続けている女が気になり、毎日彼女のもとに行くという流れだけれど。回想はまだしも妄想たっぷり。
しかも振り返って深く考えないとわからないレベルの感じじゃないし肉まん持ち出さなくてもね。
「白夜」はわかるけれど、現代劇に合わせて脚本を練っている感じは全然なく、強引に押し通す感じだから話しにムリがあり過ぎてつくりもの感が凄いし、これならせめて半分ぐらいの尺で収まりそうに感じた。
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