ふつうの子どものレビュー・感想・評価
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虫とウ◯チは小学生男子の定番
これは結構、環境や反核や反戦の「活動家」(←括弧付きね)の痛いところを突いているんじゃないの、と思いながら観ていたのだが、瀧内公美のキャラが面白過ぎて色々吹っ飛んでしまった。うまいなあ。
子役達に「いかにも」な演技をさせた演出が素晴らしい。
何にしろ、心愛ちゃん、よかったね!
テロリストはこうやって生まれるんだなぁ
子供目線のコンパクトな佳作
話自体にびっくりするような展開はなく、調子に乗ったガキの失敗談と成長と甘酸っぱい初恋みたいな話。
主役の子のみょうにじじ臭い表情がよい。
蒼は力抜けてて良い感じだが、もっとノーメイク感ある方が良かったかも。ちょい役瀧内は迫力あって良いキャスティングだった。
絵もカッコよく、子供目線を意識した腰にくるロウアングルとスピード感がよい。
アップリンクで見たんだけど音が不明瞭で子供がなに言ってるのか分からずに、いらっとしてしまった。普段の話し方、音量の方がリアリティ出るのはわかるがその分録音部頑張らないといけない。歳のせいで私の耳がバカなのかもしれない、座った席が悪かったのかもしれない、アップリンクの設定が悪いのかもしれない。アフレコもしてると思うんだが、、、、
主役の言葉の抜けが悪いのはかなりストレスだったよ。
普通の子どもと銘打って描くことに何の意味があるのだろうか
楽しんで!
舐めてましたよ、すいません。めちゃくちゃ面白いじゃないですか!
呉美保監督の前作「ぼくが生きてるふたつの世界」もめちゃ良かったんだけど、子どもの話みたいだからそんなに期待してなかった。しかしまぁ、こういうホントに普通の子供たちの普通の夏休みの話でここまでの推進力を持たせられるとは。
ちょっとした恋心がエスカレートさせる環境テロ、って筋立て(私の理解、ってだけですが…)だけ聞くとまるで連合赤軍ものみたいだけど、相手の歓心をひけて活き活きしてくる唯士と心愛、粗暴でノリノリだったのに事態の深刻さに怯えていく陽斗、とやっぱり子どもたちのコントラストが素晴らしい。
特に唯士役の嶋田鉄太くんのとぼけた佇まいが最高。冒頭のエレベーターからだんだん走って行っちゃうあたりとか、心愛の発表で目が離せなくなっちゃうあたりとか、最高!
蒼井優含めた唯士の両親の家庭での様子もリアルだし、心愛の母親役の瀧内公美の実在感、校長室のシーンにしか登場してないけど陽斗の母親役の女優さんもよかった。
「好きだったから…」と言われた心愛の最後の態度の変化も、「やっぱり女性なんだな」と良い意味でも悪い意味でも思っちゃった…
とはいえ純粋に子供たちの佇まいを楽しめばそれだけで良い映画だと思います。楽しんで!
ふつうの子ども、ふつうの大人
■ 作品情報
監督 呉美保、脚本 高田亮のタッグ。主要キャストに嶋田鉄太、瑠璃、味元耀大、蒼井優、風間俊介、瀧内公美。
■ ストーリー
小学4年生の上田唯士は、ごく普通の男の子だ。彼は、環境問題に高い意識をもち、大人にも臆することなく意見を述べるクラスメイトの三宅心愛に惹かれている。心愛に近づくため、唯士は心愛が夢中になっている「環境活動」に加わることになり、クラスの問題児である橋本陽斗も巻き込む。この3人が始めた“環境活動”は、しだいに親たちをも巻き込む大騒動へと発展していくことになる。
■ 感想
まず心を奪われたのは、子どもたちのあまりにも自然体な姿です。演技とは思えないような、その瑞々しい存在感は、スクリーンを通して観る者の心を温かい気持ちで満たしてくれます。
彼らが起こす行動は、ときに大人から見れば「度がすぎる」と感じる部分もあります。自分たちの行いがもたらす結果について、深く考えが及ばないのは、まさに「ふつうの子ども」の姿。しかし、その純粋さゆえの行動力は、むしろ大人にはない特別な輝きを放っています。物事と正面から向き合い、自分に何ができるかを真剣に考え、そしてそれを実行していく子どもたちの姿は、ただただすばらしいの一言です。このような経験の積み重ねこそが、主体性を育む大切な一歩なのだと、改めて実感させられます。
特に印象的だったのは、クライマックスの会議室での場面です。大人の前で物おじせず、自らの意見をはっきりと述べる女の子。そして、最後は自分の正直な気持ちを語る男の子。その真っ直ぐな瞳と言葉に、深く心を揺さぶられます。
こんなにも素敵な子どもたちが育つためには、やはり寄り添う大人の存在が欠かせません。本作に登場する大人たちは、自分の尺度でしか子どもを測れない担任や、子どもの言い分を鵜呑みにする保護者、厳しく責め立てる保護者など、実にさまざまです。しかし、どれもが「ふつうの大人」の姿であり、だからこそ共感を覚えます。その中で、子どもと共に謝罪に向かい、相手に頭を下げる親の姿を子どもに見せようとする姿勢は、ひときわ輝いて見えました。親もまた、子どもとの経験を通して成長し、「親」になっていくのだと教えてくれます。本作は、素敵な子どもを育むためのヒントだけでなく、私たち大人がいかに子どもと共に成長していくべきか、その道筋を示してくれるような、貴重な一作だと感じます。
子どもたちの疾走感がハンパない
のっけから地球温暖化の話でまったく何の話か知らなかったけど、なるほど現代の子どものちょっと上をいく同級生ネタはそれか、となり、あとは子どもたちの冒険だった。
内容もキャストもそれを捉える演出もカメラも音楽もすべてがピタッと掛け算されていて素晴らしい。こんなにもイキイキと現代の少年少女の日々、それだけでなく親たちの日々を見れる喜びをありがとう、みたいな気持ちになる。子どもが主役だと当然ながらオーディションなのだろうからいい子たちが出てきます。
とにかく興味のあるものに動く、走る、それを追う、というアクションが楽しい。そして終盤に出てくる瀧内公美の己の役割を熟知しているかき回しっぷりの面白さ。愛すべき小品。
舞台挨拶付き鑑賞
瀧内公美の存在感
なかなか撮れない作品だと思いました。
恐らく呉美保監督だから撮れたのではないでしょうか。
徹底して今どきの小学生目線にこだわって撮っているのがヒシヒシと伝わってきます。
なんとか腐心して撮れるものではないように思えました。
そして脚本もよく出来ています。
特に終盤の大人による責任追求の場面でも『小学生ならこんな感じだよね』というのがよく描けています。
キャスティングも見事で三宅心愛の母親役に瀧内公美がスクリーンに登場した時は思わず『ずるいな~』と驚いてしまいました。
見事そのシーンを瀧内公美が全て持って行ってしまった!また、嶋田鉄太の母親役の蒼井優との対比がとても面白かったです。
でも、なぜこんなに上映館数が少ないのでしょうか?
こどもはこどもであり、小さいおとなではない
学生の時、「こどもはこどもであり、子供ではない」と講義で聞いた 大人の「お供」あるいは「従属物」として封建的に考えられてきたが子供が、こどもも一人の人間として尊ばれることはもちろん、大人にはない独自の心と体の発達過程が存在する、とその講義では習った
親の思い通りにこどもは発達成長しないばかりか、時に純粋な正義感、仲間意識、突飛な自己主張の一方で、とてつもなく可愛かったり、依存的だったりもする 大人と同じ「ヒト」でありながらも、また我々一度経験してきた期間なのに、こどもという生物は複雑なものである
呉監督前作の「きみはいい子」でも、学級崩壊・ネグレクトを子育てに悩む若い教員、母親の視線から描いていたが、こどもの持つかわいさ、残酷さ、未熟さがしっかり伝わってきた 大きな事件に発展した本作で描かれる「事件」も、掘り起こしてみれば「こども」、「ふつうのこども」が持つ特徴に他ならないし、3人の母親の受け止め方・対応も「ふつうの母親」像に違いない おとなとは別の生き物である「こども」が、「こどもらしく」描かれ、演技をされていた3人の様々な表情、とてもよかった (9月6日 テアトル梅田にて鑑賞)
陽斗の嘘泣き?
小学4年生・上田唯士は両親と3人家族で、なんでも食べる普通の男子だった。最近、同じクラスの三宅心愛のことが気になっていて、環境問題に高い意識を持つ心愛に近づこうとしていた。しかし、彼女は橋本陽斗にひかれている様子だった。そんな3人が環境活動を始め、最初は肉を食べるのをやめたり、ビラを作って貼ってただけだったが、次第にエスカレートしていき、ロケット花火を飛ばしたり、牧場の柵を壊したため実際に牛が脱走し、怪我人が出てしまった。そして、親たちも巻き込み・・・そんな話。
現代を生きる子どもたちの日常との事だが、なかなか行動力のある小学生だった。
強がってた陽斗が親の前で泣いてたのは嘘泣き?あれは心愛もゲンナリだったと思う。
唯士役の嶋田鉄太は困った演技がとても良かった。
心愛役の瑠璃はすごく難しいセリフをちゃんと話してたのは素晴らしかった。
唯士の母・恵子役の蒼井優は見た通りの優しい理解のある親で良かった。
心愛の母・冬役の瀧内公美は元レデースかという感じで、タトゥーも有ったし、迫力あった。
意外に奥深い内容の様にも思えた。面白かった。
上映館少ないのは残念な作品。
名作「ぼくが生きてる、ふたつの世界」の呉美保監督作品なのに上映館数が少ないのが疑問と思いつつ鑑賞。
最近の邦画では異色の作品でしたが脚本と出演者と演出が全てにハマっていてとても楽しめた一本でした。
題名とポスターのイメージではほのぼのした小学生たちの心温まるストーリーと思っていたら、後半のサスペンス展開も見事で
予想できないストーリーが親父世代の私でも最後まで十分楽しめました。
主役も脇役も年代問わず女優の演技が目立つ作品でした。蒼井優と瀧内公美は相変わらず上手でしたが
脇役の生徒たちが素晴らしく将来の名俳優達の原石を見れたのも楽しかったです。
特に主人公の少年の友達の女の子は見事な表現力でした。
とにかく上映館は少ないですが劇場で見て欲しい作品です。
おススメ度は満点です。
あの頃の僕が見えていたもの、感じていたこと
心理的ホラー作品だった
ナイスなキャスティング
子役の皆さんの名演技に賛辞を
子ども心
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