ふつうの子どものレビュー・感想・評価
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惜しいPart1
レビューの高得点に釣られて、どうせまた騙されたってなるんだろうなと覚悟しつつ、行きました😅
退屈とまではいかないけど、前半があまり響くものがなくて、後半で一気に盛り返した感じだけに、ちょっともったいないなって思いました😒
いかにも天才子役ばっかりだと、リアリティがなくなって興ざめすることもありますが、いい塩梅のそこらにどこにでもいそうな子供達ばかりなのが、リアリティがあって良かったですね☺️
後は毒親あってのこの子ありだなって、改めて思います😌
少子化対策に必要なのは、子育て支援も一理ありますが、一番大切なのは、親になるための資格を取得するべくの大人を教育する学校なんだよなと、自分は、常々、思っています😁
認知された高揚感は危険
主人公の男の子が気になる女の子に近づきたくて環境問題に関心を持つようになるお話。恋する気持ちって、いろんなことの原動力になるよな。なんて思いながら観ていたら、彼らの環境問題に対するアクションがどんどんエスカレートしていく。
何かを成し遂げたって感覚と、誰かに注目されたって感覚による高揚感は危険だ。強いモチベーションを生むことになるが、そのことが目的化してしまうと本来の目的を歪めていく恐れもある。全く違うことだが、あさま山荘事件を起こす連合赤軍をモデルにした「レッド」という漫画を思い出した。たとえ小学生であっても、大人の世界と似たような思考になってしまうのかもと想像すると結構怖かった。
それにしても少女は少年よりも早く大人になり、いざという時に肝が座る。なんてしたたかで移ろいやすいのか。ラストで三宅さんが見せる表情と発言に対して、意味が分からず戸惑う主人公・唯士の表情が男女の違いを象徴的に表していた。
そして親や教師の描き方も面白い。普通に見えて、少しずつ変なところがあるという手法。蒼井優も瀧内公美も素晴らしい存在感だった。子どもたちをアップに撮ったシーンが多めに映し出されるのも少し新鮮だった。ともすると説教臭くなりそうな内容を、あくまで「普通の」子どもたちの日常としてサラッと描く。クライムサスペンスではなく、あくまで子どもたちの成長物語(のように思える)なのがいい。なかなかすごい監督だな。
大人と子どもの世界の接点
カーボンニュートラルに目覚めたおませな心愛。大好きな心愛の気を引きたい一心で彼女とつるむ唯士。ただいたずらをしたいだけで彼らと行動をともにする、けんかっぱやい陽斗。この三種三様のキャラで、環境問題は大人が悪いと連呼して、カーボーンニュートラルごっこをおっぱじめる。この穢れなきいたずらが、周囲の大人を巻き込むことになり、彼らと彼らの母親たちは、学校に呼びつけられ、校長と担任から説明を求められる。
このシーンが、大人と子どもの世界の微妙な接点。親、子ども、教師のそれぞれの立ち位置なり姿勢が露呈され、社会の縮図と化す。本当は先ずは自分の非を認めて、親も子も謝ることから始まるはずなのに、お互いけん制し合って突如大人の世界が発動する。誰がそそのかしたのか。自分は悪くない。真実に目をそむける。大人の世界の「逃げ」が、子どもの世界に伝播する怖ろしい瞬間。
その中で、なぜ事に至ったかを、親から指図されたでもなく、恥ずかし気に、けれど自分の言葉で、そして大人、子どもが雁首をそろえる中、か細い声で絞り出すように、ただひとつ放たれた、「ごめんなさい」
世界は、けっしてこの小さき英断に味方するとは限らない。でも……。感極まって涙があふれた。
子ども嫌いは注意
『Playground/校庭』とか『中山教頭の人生テスト』とかを最...
小学生らしいかわいさ
ゆいしくんがとても自然で、自分もクラスメイトであの空間にいてるようだった。
小学生ならではの恋心にキュンとする。好きな女の子の気をひきたい一心での行動が可愛い。
蒼井優さんがとても良い感じのお母さんで出ておられ、小学生の居てる家庭の雰囲気がリアルで良かった。
大人も昔は子供。
子供の頃のピュアな気持ちはいつのまにか忘れて、環境破壊について分かってはいるけど楽で快適な生活を選ぶ。
小さなことからコツコツとでもしないとね。
子役の演技力!!終わり方も秀逸
児童映画の新たな傑作
小学生が環境活動に乗り出すというあたりが、いかにも現代的という感じがするが、本作は決して意識高い系の社会派作品ではない。彼らの環境活動は大人に対する反発を示す一つの”素材”に過ぎず、それを通して児童映画を創ろうとした所が面白いと感じた。これが環境保護意識が高い欧米ならストレートな社会派作品になっていたかもしれない。
実際、唯士、心愛、陽斗は過激な環境活動にのめり込んでいくが、本気で地球環境のことを考えているのは心愛だけで、唯士も陽斗もそれほどポリシーを持っているわけではない。唯士は大好きな心愛に近づきたいという下心から一緒に行動を共にしているだけだし、問題児の陽斗は単に騒ぎを起こしてストレスを発散したいだけのように見える。この辺りは如何にも子供らしくて微笑ましく観れた。
また、本作はロマンス映画としても大変よく出来ていると思った。
唯士は心愛のことが好きで、彼女に近づきたくて環境問題について色々と勉強をする。その”いじらしさ”に思わず頬が緩んでしまうが、残酷なことに心愛は陽斗に好意を寄せている。ここに男二人女一人の微妙な三角関係が生まれる。唯士の想いは心愛に伝わるのか?この三者の絡みはその一点で最後まで面白く観ることが出来た。
映画前半はそんな微笑ましいテイストが横溢するが、後半から彼らの環境活動が過激さを増していき徐々にシビアなトーンになっていく。
本作は唯士たちにはっきりと”戒め”を提示している点も注目に値する。何事もそうであるが、自分の意見を一方的に振りかざす行為は、時として批判の対象に晒されるものである。大切なのは対話であり、唯士たちは今回の件でそれを学んだのではないだろうか。そういう意味で本作はイニシエーションドラマとしてもよく出来ていると思った。
終盤はいい意味で期待を裏切られた。何と言っても、心愛の母親を演じた瀧内公美の存在が大きい。シーンにヒリつくような緊張感を持ち込み、児童映画から一転。大人の目線で観れる映画へと鮮やかに転調させている。これには恐れ入ったという感じである。
ラストは少し楽観的過ぎるという気がしなくもないが、未来への希望を託した…ということで好意的に捉えた。
監督は「そこのみにて光輝く」の呉美保。子役の演出は難しいというが、唯士を含めた子供たちの演技の何と活き活きとしたことか。活舌の悪いセリフ回しも何のその。ナチュラルな演技に感心してしまった。呉監督の演出の賜物であろう。
また、カメラは子供たちの目線に設定されていて、手持ちが多い。画面が活気に満ちていて、まるで唯士たちと一緒に走り回っているような、そんな感覚を覚えた。特に、中盤のビラ貼りのシーケンスは躍動感に溢れていて素晴らしい。
後半からは一転、シリアスなトーンに合わせてカメラも固定される。これもよく計算されていると思った。
苦しくなった
映画の温度感がよく分からなかった
ウシは悪くない
唯士役の嶋田鉄太はふつうの子ども役だが、ふつうの子役ではない。
すっとぼけた演技や図書館で心愛ちゃんに近づいて、環境問題に興味があるふりをする落語家風のセリフまわしもあり、三遊亭好楽師の孫か???と思ったほど。
若干10歳にして立派な性格俳優。
彼の持ち味をいかんなく発揮できる映画やドラマをもっと沢山見たい。
落語家にもなれそうなイイ顔だ。
有村架純のちひろさんに出ていたあの少年だったのか〜
ちひろさんでは豊嶋花ちゃんと、今回は長峰くみちゃんとのシーンがとても微笑ましかった。
最後の15分、瀧内公美が出てくると怒涛の展開になり、三者三様のこの親にしてこの子ありを堪能させていただいた。
なかなか深い。
瀧内公美の演った母親役は元ヤンのハマの高級クラブのママか?
キン◯マがちぢみあがりそうだった。
国宝で最後に出てくるカメラマン役なんかより、瀧内公美はこうゆう奔放な役が絶対いい。
もう一度小学生に戻ってやり直せるなら、どんなタイプの女の子にアプローチするのがいいのかと考えこんでしまった😎
そうそう、これがふつうの子どもだよね。 、、、って思ってたらどこが...
等身大の子供たちによる、普通じゃない一作
『ハルモニ』(2003)、『そこのみにて光り輝く』(2014)など、多数の作品で高い評価を得てきた呉美保監督による、小学校を中心とした世界を描いた作品です。
登場人物の多くは団地の住民であり、自宅、学校、遊び場、農場、などなど、ある程度領域の定まった生活環境で錯綜しつつ日常を送っていく様を見るだけでも楽しく、もちろん「子供映画」なのですが、同時に「団地映画」としても観ることができます。
主人公の上田唯士を演じた嶋田鉄太はもちろん、どの小学生の俳優たちも、もちろん演技がうまいんだけど芝居じみたところはなく、まるで彼らの日常に溶け込んでいるかのような描写は、時に微笑ましくも驚かされます。
いかにも一人っ子的な独白の多い唯士、使命感は強いが自身の独善さに気が付くほどには成長していない三宅心愛を演じた瑠璃、そしてクラスに必ず一人はいるような腕白少年でありながら…という、ある種最も複雑な人間像を備えた橋本陽斗を、その動きだけで表現してみせた味元耀大、など、彼らのはつらつとした演技が目を引きますが、同時に、彼らよりも少ない登場場面だけでそれぞれの個性、家庭像を表現して見せた、蒼井優を始めとした親世代の俳優たちのすばらしさも際立っています。
本作を団地映画としてみるなら、『イノセンツ』(2023)も少し雰囲気の似た北欧映画として比較してみると面白そう(起きる事態は本作と比べてシャレにならない度が桁違いなんだけど)。
あるいは本作と同様、小学生の子供たちに密着した、山崎エマ監督によるドキュメンタリー映画『小学校~それは小さな社会~』(2023)と見比べてみるのも楽しそう。本作はこの、『小学校~』に対する一種の回答のようにも見えたんだけど、実際どうなんでしょう?
監督の作品の中でこれは面白い!
呉美保監督の作品は昨年のぼくが生きてる2つの世界に続いて2作目だが、振り幅が凄い。令和版小学校の子どもたちを主役にしたが、そうだよなと相槌を心の中で打ちながら観た。終盤は展開が読めたが、子ども視点で見た大人を見事に描いていた。はじめは令和版3人組シリーズ(児童文学)かと思ってしまったが。それにしても三宅さんの環境問題の考え方は凄い。呉美保監督の作品の中では今回が面白い。次回作に期待。
昭和の子ども
普通の大人は何もしていない
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