ふつうの子どものレビュー・感想・評価
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映画の温度感がよく分からなかった
おもしろかった
嶋田鉄太くんが、朝山家のドラマに出ていて、その演技がうますぎて、鉄太くんが主役のこどもの映画がやるという事で、ぜっっっったいに見たいと思って、見に行きました。鉄太くんも、素晴らしいけど、味元くんや、瑠璃ちゃんも、本当に素晴らしくて、あと、生き物係のそうまや、メイちゃんも、本当に大好きすぎる☺️最近の子は、演技が自然で、すごいなって思う。味元くんは、昔、私が好きだった男の子に似ている。とにかく顔がカッコ良い。舞台挨拶とかを拝見するかぎり、逆の性格なのかな?って思うが、そこが、才能なんだなって感じる。子供たち中へ、自然と入っていき、いろいろとやらかす?感じが心愛が好きになる気持ちが分かりすぎる。秘密基地へ行ったら、3人をキレキレな仕切りでいろいろと指示を出していく。その、3人のパワーバランスというか、細かな演技に見えない演技が、小さい頃の、子供の人間関係をとても思い出した。
瑠璃ちゃんは、環境問題に、傾倒した、小学生にして、ここまで入れ込む事ができる女の子は、そうそう居ないと思った。その背景を考えると、少し切なくなる。牛が、小学校に来ても、ひるまない凄さ。私なら、自分のやってしまった事に、怖気付き過ぎて、結局は、中途半端になるだろうと思う。
そして、その子を演じる瑠璃ちゃんの凄さ。やっぱり才能だなと思う。
鉄太くんは、朝山家では、発達に課題のあり男の子を演じていたから、映画でも、そういう演技なのかなと思ったら、ナチュラルさで、終始ふつうの子として、引っ張っていく。感嘆した。特段、キャラとして目立つわけでもないが、細やかな表情。特に、保護者会で、お母さんの蒼井優さんが、部屋に入ってきた時、お母さんが、本当にやったの?みたいな表情で、鉄太くをの顔を覗き込む。その顔を見返す時の表情、あぁ、本当にやったんだなって言うお母さんの表情、全て、セリフがなくて、親と子の気持ちだけの演技、リアルすぎる。
保護者会での、鉄太くんの、誰から言い出したのかとか、問われる時、細かな頷き、覚えがありすぎる気持ち。それを演技としてやれてしまう事。すごいなと思う。
味元くんは、実は小さな弟が2人もいる事、そして、多分お母さんは、大変だろうという事。味元くんの、バックグラウンドが、こうだったんだって保護者会で、わかって切なかったこと。泣きじゃくる気持ち。
瑠璃ちゃんの、保護者会での、落ち着き。お母さんに責められる気持ち。赤ちゃんの時は可愛かったんですよ。どんぐりとか、たくさん持ってきて。それを耳に入れられる子供の気持ち。あのお母さんの気持ちも分かってしまう。小さなタトゥーをしていたけれど、していなくても、ああいう気持ちになるお母さんの気持ちがわかる。でも、瑠璃ちゃんは、泣きながらグレタさんの英語のスピーチを言い続ける。あぁ。泣。
鉄太くんの、お母さんも、子供の自己肯定感を上げるために凄く頑張るお母さんだ。それも、分かる。私も一生懸命にやっている。でも、1人の子供を育てるって、最後に、鉄太くんのお母さんが、行くよーって声を掛けてくれるところを見ても、カバー出来ない、大人が見ようとしない部分や、見切れない部分があるのだなと思った。
蒼井優さんの、お母さんは、良いお母さん代表の役なのかなって思ったけど、本当は、色んな角度から、みんな、一生懸命にやっている、ただそれだけだと思う。
先生も、こういう先生いそうだなと思った。
鉄太くんが、先生が撮影中に本気で怒ったエピソードを喋っていたが、すごく面白かった。怒っちゃったんだなと思った。
個人的に、そうまくん、大好きだ。キャラもかわいい。鉄太くんが、もしかしたら犯人かもしれないと思ったときの、微妙な演技。いきもの係の仕切り。面白すぎる。
駄菓子屋のメイちゃん、普通にキャベツ太郎を食べる。メイちゃんの表情かわいい。
ウシは悪くない
唯士役の嶋田鉄太はふつうの子ども役だが、ふつうの子役ではない。
すっとぼけた演技や図書館で心愛ちゃんに近づいて、環境問題に興味があるふりをする落語家風のセリフまわしもあり、三遊亭好楽師の孫か???と思ったほど。
若干10歳にして立派な性格俳優。
彼の持ち味をいかんなく発揮できる映画やドラマをもっと沢山見たい。
落語家にもなれそうなイイ顔だ。
有村架純のちひろさんに出ていたあの少年だったのか〜
ちひろさんでは豊嶋花ちゃんと、今回は長峰くみちゃんとのシーンがとても微笑ましかった。
最後の15分、瀧内公美が出てくると怒涛の展開になり、三者三様のこの親にしてこの子ありを堪能させていただいた。
なかなか深い。
瀧内公美の演った母親役は元ヤンのハマの高級クラブのママか?
キン◯マがちぢみあがりそうだった。
国宝で最後に出てくるカメラマン役なんかより、瀧内公美はこうゆう奔放な役が絶対いい。
もう一度小学生に戻ってやり直せるなら、どんなタイプの女の子にアプローチするのがいいのかと考えこんでしまった😎
小学生のリアル
唯士を演じた嶋田鉄太くんが素晴らしかった。
彼の演技ですべて成り立っている作品と言ってもよい。
もちろん心愛役の瑠璃ちゃんも素晴らしいし、
もうひとりの女の子、長峰くみちゃんがとてもいいキャラ
で、癒される。
話としても心愛が好きな唯士は、彼女に好かれたくて
環境問題にイタズラを手段として取り組むのだが、
背中を押した存在が陽斗(味元耀大くん)であり、
加速度的にイタズラをしていく。
当人たちは至ってまじめに取り組むのだが。
唯士が心愛を「心愛」と呼んだ時に、
心愛が「あ"心愛?」とツッコむところは秀逸だった(笑)
唯士の母を蒼井優が演じているが、
夫との関係が微妙な中、唯士を大切に育てているのが
わかるし、コミュニケーションも絶妙だ。
唯士がいかにいい子に育ったがよくわかる母親像だ。
その対比が瀧内公美演じる心愛の母親だ。
毒親寸前だと言ってよいだろう。
それにしても学校の先生も超大変だ。
ましてやこんなイタズラをされたら尚更だ。
それを風間俊介が非常に巧みに演じていて好感が持てた。
ラストの心愛による声にならない
唯士への「I LOVE YOU」にグッときた。
※パンフレットで確認したところ、はう、であ、ゆぅ。
全然違った(笑)
現代小学生のリアルがここにある。
クスッと笑えるシーンが多々あるが、
リアルすぎて笑えないこともしばしば。
それが、ふつうの子どもなのであろうと感じる。
なんと言っても本作は嶋田鉄太くんの演技に尽きる。
そこを見事に引き出した呉美保監督は天晴である。
呉美保監督作品は、リアルで、それでいながらドキュメンタリー的な第三者的な映像ではなく、もう一歩登場人物に踏み込んだ当事者的な目線で描くのが魅力的。
これは、令和版「小さな恋のメロディ」だね。
主演の嶋田鉄太くんは、ドラマ「それでも俺は、妻としたい」や「こんばんは、朝山家です。」でリアルな演技をしていた子役。上記の演技は、演技とは思えない素の感じである意味すごかった。
で、今回、とても素直に彼の良さが出ていた。
呉美保監督は、いつものようにとてもリアルな世界を構築する。
彼女の監督作品はどれも、リアルで、それでいながらドキュメンタリー的な第三者的な映像ではなく、もう一歩登場人物に踏み込んだ当事者的な目線で描くのが魅力的。
今回も同様に、子どもたちの世界をリアルに楽しく描く。
「禁じられた遊び」のように、大人からは非難される行動をするのだが、その動機が当事者三人とも三様でそれがまた面白い。彼女、彼らの真剣さがちょっと強烈だし、大人から非難されてしまう。
なぜそのようなことをしたか。当事者の保護者を集めて、学校で話し合われるが、首謀者の女の子は、純粋に地球温暖化のための活動なのが、主人公の鉄太くんは、好きになってしまった彼女のために行ったと。それがとてもいい。
もうそれだけで、この映画の結末は気持ちよく終われた。
保護者役で滝内公美が出てくるが、彼女が出てくるだけで、画面をさらってしまう。
毎度のことながら、強烈でうまく使わないと浮いてしまう存在。今回はギリギリ良かった。
(高学歴の保護者で、先生を批判するのは、最近のPTAではアルアルだし。)
とても楽しい映画だった。呉美保監督は、また瑞々しい傑作をものにした。
そうそう、これがふつうの子どもだよね。 、、、って思ってたらどこが...
等身大の子供たちによる、普通じゃない一作
『ハルモニ』(2003)、『そこのみにて光り輝く』(2014)など、多数の作品で高い評価を得てきた呉美保監督による、小学校を中心とした世界を描いた作品です。
登場人物の多くは団地の住民であり、自宅、学校、遊び場、農場、などなど、ある程度領域の定まった生活環境で錯綜しつつ日常を送っていく様を見るだけでも楽しく、もちろん「子供映画」なのですが、同時に「団地映画」としても観ることができます。
主人公の上田唯士を演じた嶋田鉄太はもちろん、どの小学生の俳優たちも、もちろん演技がうまいんだけど芝居じみたところはなく、まるで彼らの日常に溶け込んでいるかのような描写は、時に微笑ましくも驚かされます。
いかにも一人っ子的な独白の多い唯士、使命感は強いが自身の独善さに気が付くほどには成長していない三宅心愛を演じた瑠璃、そしてクラスに必ず一人はいるような腕白少年でありながら…という、ある種最も複雑な人間像を備えた橋本陽斗を、その動きだけで表現してみせた味元耀大、など、彼らのはつらつとした演技が目を引きますが、同時に、彼らよりも少ない登場場面だけでそれぞれの個性、家庭像を表現して見せた、蒼井優を始めとした親世代の俳優たちのすばらしさも際立っています。
本作を団地映画としてみるなら、『イノセンツ』(2023)も少し雰囲気の似た北欧映画として比較してみると面白そう(起きる事態は本作と比べてシャレにならない度が桁違いなんだけど)。
あるいは本作と同様、小学生の子供たちに密着した、山崎エマ監督によるドキュメンタリー映画『小学校~それは小さな社会~』(2023)と見比べてみるのも楽しそう。本作はこの、『小学校~』に対する一種の回答のようにも見えたんだけど、実際どうなんでしょう?
監督の作品の中でこれは面白い!
呉美保監督の作品は昨年のぼくが生きてる2つの世界に続いて2作目だが、振り幅が凄い。令和版小学校の子どもたちを主役にしたが、そうだよなと相槌を心の中で打ちながら観た。終盤は展開が読めたが、子ども視点で見た大人を見事に描いていた。はじめは令和版3人組シリーズ(児童文学)かと思ってしまったが。それにしても三宅さんの環境問題の考え方は凄い。呉美保監督の作品の中では今回が面白い。次回作に期待。
昭和の子ども
普通の大人は何もしていない
奇抜に見えても実はリアルに描かれる子どもたちを取り巻く社会
日本の貧困の姿をこれでもかと突きつける『そこのみにて光輝く』や、綺麗事を取っ払った日本の教育の厳しい現実を描く(教育関係者必見の)『きみはいい子』、コーダとして生まれた若者の息苦しさを描く『ぼくが生きてる、ふたつの世界』など社会の閉塞感を描かせたら右に出る者がいないのではないかと思わせる呉美保監督作品なので、侮れるわけがない。
スウェーデンのグレタ・トゥーンベリが2019年9月23日に国連本部で行ったスピーチで使って有名になった "How dare you!" ([あなたたち大人は]なんていうことを!)という叫びと、その後、世界中のSNSで彼女に浴びせかけられた誹謗中傷や罵詈雑言が、本作を制作するにあたってのインスピレーションの元になっていることは間違いない(実際にその映像も出てくるし)。
大人たちが地球環境を破壊しているから子どもたちが苦しむことになっているんだ、と啓蒙活動に乗り出す子どもたちの行動はどんどんエスカレートしていき、大人たちにとってはテロ行為とすら見なされるようになる。
大人たちは子どもたちを叱責するが、そもそも大人たちが当たり前だと思っている行動そのものが環境破壊に繋がっているという子どもたちの主張はうやむやにされていく。
クライマックスは終盤の学校の会議室の場面。自己中心さと保身と責任転嫁。その会話の噛み合わなさ具合といったら、本来なら笑える場面になるはずが、そこで映し出されるのは、どこにでもいる子ども、どこにでもいる先生、そしてどこにでもいる親なので、あまりにもリアルで、アルアル感が強く、笑うことすらできない。それは、まさに現代日本社会の縮図だといっても良い。
劇場を出た後、子どもと大人の対立の姿は、年金問題で若者が老人を敵視し攻撃する構図にも似ているなぁ、とも思った。仮に動機は純粋で善意を持ったものであったとしても、結果的に分断を招くことになる煽情的言動は社会にとってマイナスにしか働かない。まぁ、意図的にそれを狙った政治家も少なくないし、声の大きな人間の尻馬に乗った取り巻きが少なくないのも現実だけれども……。
最後に、『そこのみ…』等と比べると、本作は希望が残されているように終わっていることが本当に救いだ。
先ずは子どもを信じてあげる事から。
こどもって不思議
映画だからデフォルメされているだろうが、ふつうの子どもたちが、ただただ愛おしい。
なんか涙が出ちゃったヨ!
最近、我が家に野良の黒ネコ親子が棲みついた。強い雨の日に裏庭のデッキの床下に避難してきたようなのだが、居心地がいいのかそのまま居着いたようだ。
ふと見ると、デッキうえの日陰でこねこ4匹がジャレあっているではないか!あまりのかわいさに、つい見惚れていると、母ネコがのっそり現れて、なにみてんのよ、とばかりにガン見された。その圧に負けて私は家の中に引っ込んだのだが、それから孫が欲しいとせつに願うようになった。
三人の子どもは結婚する気はさらさらなさそうなので、なおさらである。
もともとの感情がこねこに刺激され、唯士くんで頂点に達したようだ。だから涙なのだ。
賢そうでどこかおとぼけな唯士くんにすっかりやられてしまった。
だから☆5つなのだ。
いろいろやらかしたけど、それもヨシ!
自分の気持ちも安易過ぎるとは思うけど、それもヨシ!
純粋なこころの可愛らしさと鋭利さ
前半はこどもたちの振る舞いがひたすら面白い。
自由奔放でありつつ、
恋心をもつ異性に対して女の子のおませな感じ、
男の子の率直な不器用な感じも微笑ましく楽しい。
後半は一転して彼らの純粋さが凶器と化し、
大人の矛盾、いい加減さを容赦なく突き刺してくる。
妥協は共同体をうまく生きる知恵だったりもするのだが、
こども達には通じず、刃は研ぎ澄まされていく。
最後は親たちが慌てふためき、
ギクシャクする様がすごく面白いが、皮肉的にも感じる。
結局はこどもたちを力で押し込めようとするも、
消えていない心の内面の炎を暗示するような、
ハッとさせる余韻のあるラストがすばらしい。
こども目線の手持ちカメラの構図や、
主張しすぎない軽快なリズム主体の音楽も良い感じ。
タイトルに偽りなし。子どもたちの世界はいつだってカオスでそれが普通
主人公を演じた嶋田鉄太くんのオープニングの顔がもうズルい(笑)。ところどころ笑っちゃうのが、本が面白いからか彼が面白いからかがわからなくなった。
飢えや戦争を知らない世代の日本人なら10歳くらいまでは、この50年くらいほとんど変わらない日々を暮らしてんだな、登場する子どもたち一人一人を自分の同級生に置き換えられそうだななんて思えて、なんとなく安心する世界だった。まさにふううの子どもたち。
この年頃って女の子の方がしっかりしてるし強いよね。そんな心愛を演じた瑠璃さんがとても良かった。
久しぶりに映画館で観た蒼井優さんは、すっかりお母さんが板についてたなー。瀧内公美さんは、瀧内公美色強過ぎて怖かったなー
唯士くん役の表情がとっても良い
子どもたちの演技が自然すぎてドキュメンタリーを観ているようだった。
10歳の唯士が、環境問題に熱心なクラスメイトに恋をする。が、その子は同じクラスのちょっとやんちゃな子が気になっている。そんな3人がひょんなことから、環境意識を大人に高めてもらいたいといたずらにもとれる取り組みに夢中になるが、それがエスカレートして、事件が起こってしまう。
事の発端が何だったのか、親子共に呼び出された会議室でのやり取りで、今まで子どもだけにフォーカスされてきたストーリーが広がって見えた。
クラス担任に風間俊介、唯士の母に蒼井優、心愛の母に滝内公美。
子どもにまつわる話を大人キャストが良い具合に締めている。おもしろかった。
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