「タイトルなし(ネタバレ)」ミステリアス・スキン りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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米国の地方都市で暮らすふたりのハイティーンの少年。
ニール(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、男娼として、刹那的ともいえる生き方をしている。
ブライアン(ブラディ・コーベット)は、幼い頃にUFOに連れ去られたとして、その時の記憶がすっぽり抜け落ちている。
ブライアンはその時の記憶、UFOに拉致されたことが正しいかどうか確かめるために、同じ経験をしたと告白する年上女性のもとを訪れる・・・
といったところからはじまる物語。
ふたりの現在が幼少時に受けた性的虐待による影響で、現在の青春時代が陰鬱極まりないものとして描かれていきます。
過去の虐待をある種の特権的経験として受け止めているニールの生き方も悲惨なのだけれども、記憶が抜け落ちるほどの衝撃・トラウマを受けたブライアンの生き方はさらに悲惨。
ふたりのトラウマの一部は、過去の虐待を思い出し、認識することで少しばかり浄化されるが、残された傷跡は深い。
明かされる性的虐待の描写は生々しくおぞましい。
ブライアンが訪ねるUFOに拉致されたと告白する年上女性の過去も、もしや・・・と思わせる。
思い出したのは『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』『ダウト あるカトリック学校で』などだが、やはり併せて観るなら『マイ・プライベート・アイダホ』かしらん。
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