「スーパーガール」forget-me-not ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
スーパーガール
ガールズバーの店員3人が常連客の遺言に沿って葬儀場に行くという、3作の中では1番設定に惹かれた作品で、今作が1番面白かったです。
ガールズバーの客引きをやってる時のトーンと地声に戻る時のトーンが全然違うのもめっちゃリアルだ〜とニヤニヤしてしまいましたし、軽口叩き合う関係性なのも良いな〜ってなりました。
葬儀場へ向かう中で素の状態で会った3人が、ガールズバー以外の時は何やっているのか?とか普段こんな感じなんだねと見知らぬ他人を知る感じもリアルでした。
エアドラムやってよ〜って言ってやらせたら引くっていうもうちょいのったって!という流れもなんだか愛おしかったです。
遺書的なものを読み上げる中で、それぞれにメッセージを送っている中で、1人だけあいみょんに似てるねってメッセージのみを残されてすぐに次に飛ばされた流れがマジで面白かったです。
性格とか接客とかそんなん置いておいてあいみょんにめっちゃ似てるやんが印象に残ってるって中々斬新な体験で貴重ってなりました。
ラストシーンでは常連客と似た人が同じように客引きをしているんですが、3人は誰だっけ?レベルであんまし覚えていないというのもリアルでした。
学校だったりバイト先だったり、同じ環境で長い時間過ごしている人でも時間が経てば薄れてしまうのに、店員と客の関係性ってほんと一瞬、長くて数時間だから忘れるのもあっという間だよなと頷きっぱなしでした。
テンポも余韻もポンポンと進んでくれるので、これぞショートフィルムの濃密さだな〜ってなりました。
こういうのがいいんだよの詰め合わせな15分でした。
鑑賞日 5/22
鑑賞時間 18:05〜19:12
※「東京予報」の短編の1作