逆火のレビュー・感想・評価
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まさに逆火
題名が秀逸である。
彼が追いかけた彼女の真実と呼応するように進むもう一人の彼女の混沌。
どちらも彼が知らなかった、皮を剥けば剥くほど出てくる、本当の彼女たちは、彼を大いに混乱させる。
また同時に、彼のその正しさは誰も傷つけてないか?という疑問も観客に常に投げかけてもくる。
他人から見た自分が人によって違うように、自分が思う真実の自分も違う。
隠された彼女の真実は、意外と映画制作を通して観客に伝えたかったこととそう変わらないという皮肉。
そして生き抜くための彼女の真実の方が、彼女の理想のそれより余程リアルというのもまた。。
彼が犠牲にしてきた私生活とその代償に得たものは、何だったのか。
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苦悩の先には…
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