劇場公開日 2025年7月11日

逆火のレビュー・感想・評価

全36件中、21~36件目を表示

4.5経営者としての「使命感」と「チームの本質」

2025年7月17日
iPhoneアプリから投稿

『逆火(Backdraft)』は、炎と命の最前線で働く消防士たちの姿を描いた熱いヒューマンドラマである。1991年に公開されながら、今もなお色褪せないこの作品は、経営者にとって多くの気づきを与えてくれる。特に「使命感」「信頼」「危機管理」というテーマは、日々組織を率いる者として深く刺さるものがある。

物語の中心にあるのは、命懸けで火災と対峙する兄弟。過去に父を火災で亡くし、それでもなお火に向き合う彼らの姿からは、“逃げない覚悟”の重要性を教えられる。これは、経営の現場でも同じだ。困難な局面でも、「誰かがやらねばならない」と立ち向かう責任感が求められる。経営者はまさに、“組織の火消し役”であり、炎の中に飛び込む決断力が試される。

また、火災現場では一瞬の判断ミスが命取りになる。これは、顧客や社員の人生に関わる経営判断にも通じる。どんなに良い理念や仕組みを掲げても、それを「人」がどう運用するかによって成果は天と地ほど違ってくる。映画でも、見た目ではわからない“逆火”の恐ろしさが描かれていたように、組織でも“見えない火種”に目を配る力が不可欠だ。

たとえば、私たちが運営する温活専門店でもそうだ。店舗の空間づくりやお客様へのケアは、一見穏やかで静かなものだが、スタッフの小さな気づきや声かけが、リピートや信頼構築に直結する。地味で目立たない部分にも真剣に取り組む姿勢は、消防士の現場と本質的には同じである。

『逆火』は、熱さと緊張感に満ちた映画だが、その奥にあるのは「人の在り方」への問いかけだ。経営者として、何のために、誰のために挑み続けるのか。信頼と責任を背負う覚悟があるか。この映画を観たあと、自分のリーダーシップを見つめ直さずにはいられなかった。燃えるような情熱と、冷静な判断。両方を持つ経営者でありたいと強く思う。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
林文臣

3.5バランス

2025年7月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

あらすじから予想する内容に反し家庭内の話が多くて、「いったいなんの話なんだっけ?」ってなる。
映画の方の話だけがなんとなく片付いてるのに、片付いてない家庭の話でラストがアレって、いったい何を描きたいのかわからない。
娘以外はみんな大人で、娘だけが折り合いをつけられなかったのかもしれないが、だったら有紗のいう「つぐない」ってなんなのか?
いろいろバランス悪いなと思わざるを得ない…

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ぱんちょ

4.0あなたのその言動は、大切な人の「逆火の火種」になっているのかもしれません

2025年7月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 7件)
Dr.Hawk

2.5監督との会話はお互いとってある種の合せ鏡

2025年7月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
ねこたま

3.5どーも、今回も北村有起哉にはハマらなかったかな。

2025年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

北村有起哉さん、雰囲気のある役者さんですよね。
ドラマの『ムショぼけ』とか見ていました。
(ハマると良い役者さんです)
先日見たYouTubeのホイチョイ的映画生活で六平直政さんが有起哉は良い役者だと言っていたのが頭に残っていて見に行ってみる事に。
映画は彼の主演作だった『終末の探偵』以来の映画館での鑑賞。
(この映画ではハマらなかった)

改めてwikiで見てみると、私が直近に映画館で見た映画にもたくさん出ていた。
『有り、触れた、未来(2023)』、『水は海に向かって流れる(2023)』、『愛にイナズマ(2023)』、『鬼平犯科帳 血闘(2024)』。
だからなのか脇役のイメージが強いけど、主役も張る役者さん。

どーも、今回も北村有起哉にはハマらなかったかな。
ノンフィクション映画の主人公の女性の実話の嘘と、反抗期の娘の行動に悩む役を演じていた。
基本、暗い話だったし、絵面が終始B級っぽく感じてしまっていた。
それと気になったのは、妙に生活感の無い自宅のシーンにずっと違和感を感じた。
わざとそういう食卓にしたのだろうか。。

円井わん、MONDAYSの印象が強くて良い感じと思っていたけど、今回はパッとしなかった。
キャスティングが合っていなかった気がする。

ラストシーンも唐突というか、ベタというのか。。
仕事の成功と、プライベートで家族を守れないという事を対比させたかったのだろうけど。。
何を言いたいのか分からなかった。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
はりー・ばーんず

1.5却下

2025年7月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 6件)
uz

5.0「鬼平犯科帳から好きに」

2025年7月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

今年211本目。

昨年5月の「鬼平犯科帳」で北村有起哉さんが凄過ぎて好きに。来年主演男優賞獲って欲しい。予告がすばらしかったです。日本一の俳優だと思います。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ヨッシー

4.0全部本当の必要はあるのか?

2025年7月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

たぶんこういう事って少なくないんだろうなと思う。
長年愛されてるNHKの朝ドラだって、創作エピソードやオリジナルキャラもいるわけだし。
子供の時に読んだ伝記と、大人になってから観る伝記映画では違うし、出版社もテレビ局でも売れりゃ正義の世界で、多くの人が食い物にされてきたんだろうと思う。
ファンも一瞬でアンチになる現代社会においては、プロデューサーの言う「彼女の真実をさらす権利があるのか」というのも頷ける。
自伝的小説なら問題なかったのか?

実際に話してみると、有紗は悪い人でもないし、生きるため、高校に行くための創作というのは間違っているとは言い難い。ヤングケアラーだったのは事実だし。
クライクイン直前だってのに、知れば知るほど野島さんの葛藤は大きくなる。
野島さんが抜ければ丸く治るんじゃないの?という考えもうっすらよぎる。
事の顛末をはっきりさせないのも、意地が悪くて嫌いじゃない。

終わり方は、うーん。
娘の件は中途半端というか、家庭がぶっ壊れすぎてて、この尺では修復不可能。結果、蓋をしただけの印象なので、有紗問題に絞った方が良かったんじゃないかなぁ。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
コビトカバ

3.5もっと有紗について知りたかった

2025年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ラストは好みじゃないです。
あのラストなら、もっと最初から娘のキャラクターやバックボーンを教えて欲しかったし、
もっと彼女を中心的に描いて欲しかったかな。
そうじゃないなら、もっともっと有紗に焦点をあてて描いて欲しかったです。
「この女は、悲劇のヒロインか、それとも犯罪者なのかー?」
というキャッチ―コピーに惹かれて足を運んだ部分もありますし、
円井さん演じる有紗は、とても興味深いキャラクターで、
もっと彼女について知りたかったです。

それに野島の裏垢は、ただ裏垢やっているという事実だけ?
「家族なんて持つんじゃなかった」って結構ヘビーなこと呟いていなかった?
結構、印象に残ったんだけど、そこは、そんなに重要じゃなかったのかな?
これに関しては、野島の人間性を表す小道具としてだけだったのかな。

にしても、北村さんと円井さんは、人間味のある野島と有紗を演じられていて、とても気になる人物像になっていました。
とにかく、二人のシーンはどれも良かったなぁ…。
海辺で、野島が有紗に娘のことを吐露するシーンは泣けました。

そして、円井わんさん、いいですね~。
この方の声?声の出し方??が、自分の耳にとても心地良いことに気づきました。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
hkr21

4.0お金が足りない!

2025年7月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

撮影中の新作映画をめぐる“真実”に翻弄され日常が崩壊していく助監督の姿を描いたヒューマンサスペンス。

映画クランクイン前の3ヶ月が描かれていて興味深い。
自分に起こった出来事や自分の思いを誰にどれだけどうやって話せば良いのか、この映画を観て考えました。
世の中は真実だけではない。真実=正義でもない。でも、真実を知った上で、フィクションで包む。これが一番良いのかもしれないと思いました。

最後のシーンが衝撃でした。この映画の登場人物の思いが次々と込み上げてきて、少し涙が出ました。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
tnk_san

3.0フィクション

2025年7月12日
Androidアプリから投稿

悲しい

怖い

難しい

撮影準備が進みクランクインが迫る映画の原作の美談が、取材を進める中で嘘だとわかり葛藤する助監督の話。

貧しくヤングケアラーだった中学生が、学生実業家になった自伝の映画化ということで、事実を忠実にリアルに描きたいという監督のもと、事実を深掘りする為助監督が取材を進めて巻き起こっていく。

少しずつ見えてくるモデル女性の本当の顔と、本に書かれていたことと現実のズレのモヤモヤが堪らないし、そこに追い打ちをかけるアホ娘。

後半はアホ娘がメインな感じになって来て、モヤモヤが積み重なっていくのは良かったけれど、ラストはそこまで大層な題材の劇中劇の設定じゃなくね?とか、リークの件はどうなった?という感じだし、オーラスは話しが飛び過ぎて良くわからなかった。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
Bacchus

3.0円井わん、いいねぇ

2025年7月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 12件)
ひろちゃんのカレシ

3.0舞台挨拶鑑賞

2025年7月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
完

3.5ラストは予想通り

2025年7月11日
iPhoneアプリから投稿

衝撃を与えたかったか?と思うが、流れからそうなるだろう。結局、真実は明かさなかった?ってか、そこはどうでも良かったの?
助監督の野島が有紗について調べれば調べるほど、のめり込むほど、娘との間が深く広く離れてしまう。ひょっとして、他人の事より自分の事に目を向けよ、足元を見よってのが本題なのかなと思った。

上映後、舞台挨拶がありましたが、若い演者の意見がこちらに忖度しているようにも感じたなぁ

コメントする (0件)
共感した! 7件)
Oyster Boy

4.0まさに逆火

2025年6月22日
iPhoneアプリから投稿

題名が秀逸である。

彼が追いかけた彼女の真実と呼応するように進むもう一人の彼女の混沌。
どちらも彼が知らなかった、皮を剥けば剥くほど出てくる、本当の彼女たちは、彼を大いに混乱させる。
また同時に、彼のその正しさは誰も傷つけてないか?という疑問も観客に常に投げかけてもくる。

他人から見た自分が人によって違うように、自分が思う真実の自分も違う。
隠された彼女の真実は、意外と映画制作を通して観客に伝えたかったこととそう変わらないという皮肉。
そして生き抜くための彼女の真実の方が、彼女の理想のそれより余程リアルというのもまた。。

彼が犠牲にしてきた私生活とその代償に得たものは、何だったのか。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
icco

3.0苦悩の先には…

Kさん
2025年6月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

《完成披露試写会にて鑑賞》

北村さんが正義と葛藤する助監督野島役を
見事に演じられていました。

こちらも映画制作現場に参加しているような感覚に。
もし自分だったらどのような選択をするだろうと
自問自答しました。

大人が全てを都合よく美談にし、ビジネスの為に真実を伏せてしまう描写はかなりリアリティ。

また、ARISAと娘の対比された描き方が
とても良かったです。

有紗が作文コンクールで優勝した時の
記念撮影で目が泳いでいたことから
彼女の様々な心情が読み取れました。

登場人物たちの服装と髪型の変化にも注目。
色彩から伝わってくるものが多々ありました。
本日はありがとうございました。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
K