「もう少し問題提起があっても良かったかもしれない」逆火 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
もう少し問題提起があっても良かったかもしれない
今年167本目(合計1,708本目/今月(2025年7月度)16本目)。
ある事件で有名になった女子高生がコンクールか何かで出した小説が賞を取り、そこから有名人になり、その小説をもとにした映画を作ろうという段階になって、何かおかしくない?という展開。
「やや」ミニシアターよりの作品かなという印象はあります。ただ、ディズニーくらすの映画でもなければ、映画内でいう「何がどうであろうがこのまま進めないと間に合わない」という趣旨は当てはまると思います。
総じていえば、主人公(女子高生)と小説を受け取った出版社の間には双方の同意があるので問題にならないところ、その「真実らしきもの」を信頼した第三者をどう保護するかという外観法理的な観点でみました(あるいは、民法95条(錯誤))。ただ、それは形式的なもので、誰かが明らかに悪いわけではありません。
映画は「意外な展開」に向かいますが、この点は見てのお楽しみといったところでしょうか。
評価は以下まで考慮しています。
------------------------------------
(減点0.2/心裡留保と善意の第三者)
・ 心裡留保は、善意の第三者には対抗できません(序盤のところ)。
------------------------------------
コメントする