「監督との会話はお互いとってある種の合せ鏡」逆火 ねこたまさんの映画レビュー(感想・評価)
監督との会話はお互いとってある種の合せ鏡
クリックして本文を読む
面白かったです。
商業的な本の出版や映画製作に関係する本質的な胡散臭さみたいなものを描いています。
主役の北村有起哉さん、疑惑の女役の円井わんさんが良かった。
私の好きな辻凪子さんと片岡礼子さんも、重要な役で出ていて満足。
「逆火」というタイトルは、テーマ性を強く表していて、とても良いと感じました。
主役の行動は、正義感からではないと思う。
創作に深く携わっていこうと決めた人間として、どうしてもそこに迷い込まざるを得ない。監督との会話は、お互いとってある種の合せ鏡だったと思います。
外向きに発した力が何故か身を焼き尽くす、ということは、人生においてままあることだと思っています。
そのジリジリとした矛盾を上手く物語にしている思いました。
コメントする