劇場公開日 2025年7月11日

逆火のレビュー・感想・評価

全43件中、1~20件目を表示

3.5北村有起哉がもたらす葛藤のリアリティに引き込まれる

2025年7月31日
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鑑賞方法:試写会

映画の中で「映画作り」の過程を描くというメタ的な構造を持ちながら、悪夢とも呼ぶべき製作の泥沼に陥っていくチームの姿を描く。火種となるのは、映画の原作を著した若き女性の半生だ。その内容の信憑性に疑問を抱いた北村有起哉演じる助監督がジレンマに立たされつつも自分の目で真偽を見極めようとする。彼は作品をめぐる虚実に翻弄され、映画人としての善悪にも翻弄される、いわばあらゆる境界線に立つ人だ。真面目で、仕事ができ、正義感が強い。映画に対する思いも人一倍。しかし彼が夢を追い続けることで家庭は崩壊寸前。その上、仮に彼が製作中止を主張したなら、製作費をドブに捨てるだけでなく、全スタッフの雇用を奪うことになる。この運命の分かれ道で彼が何を考え、何を思うのかをじっくりと炙り出した筆致が魅せるし、何よりも主演が北村だからこそのリアリティに見入ってしまう。硬派でストイックな触感と共に、ヒリヒリした余韻が残る作品だ。

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牛津厚信

1.0残念

2025年9月15日
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鑑賞方法:映画館

単純

「ミッドナイトスワン」の内田英治監督が原案も兼ねているとのことで期待をしてましたが…

まず目についたのが美術やセット。
どうも在り合わせをかき集めた感じがして雰囲気が出ていない。

そして物語も終盤では全てが中途半端になり消化不良でした。

で、あの自殺の意味は?

そもそも娘なの?
それとも違う人?

きっと違うエンディングを用意してたけど予算的に厳しくなったので仕方なく『後は観客で想像して』と終わらせた感じがしました。

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クロレッツ

4.0最後驚き

2025年9月7日
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鑑賞方法:映画館

「コレは単なる原作なので~」で逃げても良いのではと思いながら観ていましたがどんどん状況が悪化していく展開に苦しかったですが観て良かったです。

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ランキル

3.0もう取り戻せない

2025年9月7日
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ひでちゃぴん

4.0娘の裏アカを見ていた母親は、旦那の裏アカも見てたんかな。

2025年9月7日
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鑑賞方法:映画館

あるいは娘も父親の裏アカみてたんかな、みたいな想像を走らせています。なんか家庭の空々しさ、崩壊の避けきれなさの強さwがゴツい。
前日アオショーという映画で留年学生に一学期分単位くれる校長がいましたが、この娘が父親のリサーチの仕事について回っていたら良かったかなと。家庭学校仕事の三権分立?がもう限界なのかな〜とか。飲み過ぎですね寝ます。

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満天

4.0薄っぺらい正義感

2025年8月3日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

ドキドキ

映画監督になることを夢見ながら助監督として働いていた野島の次の仕事は、貧しい家庭で育ち父の介護をしながら、その後成功したARISAの自伝小説の映画化だった。しかしARISAの周辺で話を聞くうちに、小説に書かれた美談とは程遠い、疑惑が浮かび上がった。真実を追求しようとする野島だったが、名声を気にする監督や大ごとにしたくないプロデューサーらの思惑で撮影続行を望む人々から圧力をかけられた。やがて野島の娘の素行に問題が起き、彼の日常は・・・さてどうなる、という話。

野島のやってることに全く共感出来なかった。
あそこまで準備して映画のクランクイン直前にどうしたかったのか、観てもらえない作品を作りたかったのか、事実に基づくフィクションで良いんじゃない?って思って観てた。
薄っぺらな正義感、って誰か言ってたけど、まさにその通り。あんなことしてるから娘が○んでしまうんだろう。
あの娘も、なぜ1年も経って卒業間際にあんなことしたのだろう?するなら携帯壊された直後じゃないかな?タイミングがなぜあの時だったんだ?
北村有起哉がうざい助監督・野島役を好演してたのと、ARISA役の円井わんの正直な対応は良かった。
ドキドキしながら観れたし疑問は持ったが面白かった。

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りあの

3.5何もかも全部ウソだ!と…

2025年8月3日
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悲しい

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ふくすけ

3.5有起哉さんとわんさんのふれあいが救いだった

2025年7月30日
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家族を顧みず、映画監督になることを夢見ながら助監督として奔走する主人公・野島を北村有起哉さんが演じた。

貧しい家庭で育ちヤングケアラーとなりながらも起業し成功したARISAの自伝小説を映画化する企画。しかし小説に書かれた美談が嘘だと知った野島。

真実をありのまま撮るべきだという野島に大きな違和感を覚えた。観ているのが辛くなった。

そもそも映画は作りもの。嘘をもって真実を語るもの。何を伝えたいかがすべてだ。

映画監督のあるべき姿を示したのはお笑いコンビ「かもめんたる」の岩崎う大さん。名演だった。その落ち着き悟った佇まいが静かなインパクトを残した。

ARISAを演じた円井わんさんの出番が少なかったのがちょっぴり残念。ARISAが食い足りなかった。

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エロくそチキン2

3.0飯が食えなくなるという叫びが心に残る。

2025年7月30日
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「ぎゃっか」と読むらしい。問題提起したら素材に不良があって逆噴射、つくる側が火を浴びちゃったっていうことですね。
ARISAの過去に問題があることぐらい原作が世に出た時点で分かるだろう、最悪でも映画の企画段階で調査しないの?野島にしたところでも折り合いをつけられるタイミングはたくさんあったはずなのにどうしてそこまでこだわるのか?
と、ツッコミどころ満載ながら、クセのある役者の熱演に引きづられてあまり飽きることなく最後まで観てしまいました。
イヤミス(読了後に嫌な気分になるミステリ小説)っていうジャンル?があるが、この映画は「イヤシネ」ってところかな。
理由のわからないエンディングもその印象を強くしている〜どういう話をつけたのか映画関係者はまるく収まっている。主人公の娘だけ割りを食った。何かの罰か?〜
この作品の最大のポイントは、監督と野島の言い争いで、監督がヤングケアラーなど苦しんでいる子どもたちにこの映画を見せて勇気づけたい、というのに対して野島は、その子たちはこんな映画は観ない、映画は観たとしてもアニメかハリウッドのスーパーヒーローものだって言い返すところ。そこはすっかりこの作品にも言えるところで、鬼滅に追いやられて変な時間に観る羽目になったことから深く同意するのでした。
でもこの作品で一番印象に残ったところ。それは映画が中止になりそうで、スタッフたちが口々に訴えるところ。いわく「病院の支払いがある」「奨学金を返さなきゃいけない」「半年間、準備のため収入がなかったのに」。そして野島の娘の叫び「金をくれないからしょうがないだろ」。
文化を担うものの経済的支援ってもっと何とかならないんでしょうかね?外国人の生活保護がどうたら言っているよりも日本文化を継承するという意味では大事な課題だと思うのですが。

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あんちゃん

3.0現代の闇?

2025年7月29日
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いちごのチョコレート

2.5タイトルなし(ネタバレ)

2025年7月27日
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Mr. Planty

3.0末路

2025年7月27日
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自伝小説が映画化される事になったが本の内容が嘘かもしれないという疑惑を持った助監督・野島が追求していった先に辿り着いた真実とは。

主人公の野島は映画監督になるという夢を持っています。私には甲斐性なしにも見えたのですが、家庭を顧みないせいか妻との関係もいびつで娘は反抗心剥き出しです。

ARISAが書いた本の内容が嘘なのか本当なのかで物語を引っ張っていくのですが、むむ!そっちでしたかの流れに。考えられた構成なのだとは思いますがラストの展開は唐突な感じがして少し浮いて見えてしまいました。

そして野島は何故それが起きたのかさえ理解できないですね…きっと。

岩崎う大は芸人として好きなのですが、変態系の役をやらせるとより活きる気がします。

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Yum

3.5抜けている部分の想像

2025年7月25日
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よし

3.0過去の偽りの代償、償いとは何だったのか

2025年7月25日
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ITOYA

4.5重い。。。

2025年7月24日
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驚く

色々説明不足が多すぎて映画が終了した後友人とああだこうだと1時間程想像しながら補いあう。どうすればよかったか。。という結論。(同じタイトルの映画も彼女と視聴)
主人公はやだな。監督以上に偽善者。ありささんと娘の対比がよくできてる。恵まれない環境でも自分を腐らせないで逞しく生きるありさ。そこそこ衣食住足りてるのに自分wを大切にしない娘。娘はどうしてトー横キッズになったんだろう。主人公のビールを奥さんが用意するシーンが主人公の傲慢さを表してると思った。普通の夫婦のように見えるけどなんだか緊張感のある関係。娘さんここまで壊れる前に気づけなかったのかなあ。

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okaachan

1.5映画自体が「逆火」?

2025年7月23日
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演技が素晴らしいと思っている北村有起哉が主演なので、観に行きました。確かに、北村有起哉や円井わん、中心愛などの演技はよかったですけど、他の役者の演技が今一つ、もっというと大根で、なんかチープな感じのする映画でした。

映画内のセリフで、自分たちの撮ろうとしている映画について「この映画で何を訴えたいのか」というのがありましたけど、それがそのままこの映画にも当てはまる気がしました。

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うすたら

5.0もう少し問題提起があっても良かったかもしれない

2025年7月22日
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今年167本目(合計1,708本目/今月(2025年7月度)16本目)。

 ある事件で有名になった女子高生がコンクールか何かで出した小説が賞を取り、そこから有名人になり、その小説をもとにした映画を作ろうという段階になって、何かおかしくない?という展開。

 「やや」ミニシアターよりの作品かなという印象はあります。ただ、ディズニーくらすの映画でもなければ、映画内でいう「何がどうであろうがこのまま進めないと間に合わない」という趣旨は当てはまると思います。

 総じていえば、主人公(女子高生)と小説を受け取った出版社の間には双方の同意があるので問題にならないところ、その「真実らしきもの」を信頼した第三者をどう保護するかという外観法理的な観点でみました(あるいは、民法95条(錯誤))。ただ、それは形式的なもので、誰かが明らかに悪いわけではありません。

 映画は「意外な展開」に向かいますが、この点は見てのお楽しみといったところでしょうか。

 評価は以下まで考慮しています。

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 (減点0.2/心裡留保と善意の第三者)

 ・ 心裡留保は、善意の第三者には対抗できません(序盤のところ)。
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yukispica

4.5地味

2025年7月22日
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逆火と書いて「ぎゃっか」と読むらしい

知っている役者が北村有起哉、かもめんたるう大、片岡礼子しかいない、一言で地味~な映画

北村有起哉が主演なので地味映画確定なのだが、二代目北村和夫らしく地味~な役を熱演

片岡礼子はいつも暗く陰の役柄なのだが、今回は普通

う大サンは、いつものう大だった

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たれぞう

4.0バックファイヤー🔥←なるほど

2025年7月22日
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北村有起哉さん主演とあらば観ないわけにいかない!!と思って久々のテアトル新宿さんへ。

鬱展開なのにとっても静かでゆったりしていて(途中寝息すーすー聞こえるほど)爽やかさすら感じられる不思議な映画。
内田英治監督の作品ってこれまで観てきた(数少ない母数の中では)探偵マリコくらいしか刺さったものが無かったけどこれは考えさせられた‼️
考え方の違いはあれど、立場も役割も生活も何もかも違う人たちの集合体である社会の一面を切り取ってみたら『十人十色』という言葉がよく当てはまる。その切り取る一面を映画製作の助監督さん中心に映し出したという、社会の縮図の切り取りと映画製作の裏側がとってもわかりやすく描かれていた良作💜

そしてとにかく北村有起哉さんがいい✨
普通の人を普通に演じることが一番難しいんぢゃないかなーと思うんだけどお見事でした。
そして今も今後も楽しみな若手女優さんふたり(円井わんさんと中心愛ちゃん)も凄くいい!

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らまんば

5.0複雑な苦い現実世界の肯定

2025年7月20日
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現実の苦さをこれでもかと突きつけてくる映画。
その苦さを北村有起哉さんが見事に体現している。

映像の世界の裏方を物語の舞台として、
感動物語に偏向しがちな業界への批判、
合わせてビジネスという観点での難しさ、作り手の苦悩を
さまざまな立場の関係者の群像劇として
複雑、多層的にみせる構成がすばらしい。

冒頭とラストの屋上シーンの対比も見事。

自分に嘘をついても、逞しくしたたかな人間が生き延び、
自分に嘘をつけない正直な人間は、
救いの希少な現実世界に苦しみ、落ちていく。

明快な示唆、シンプルな答えによって
誰かが背中を押してくれることなんてほとんどなく、
それぞれが悩み、苦しんで答えを探していくしかない、
そんな複雑な現実世界を肯定してくれるような映画でした。

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HK