「長崎弁と蒸し暑い画面」夏の砂の上 かもしださんの映画レビュー(感想・評価)
長崎弁と蒸し暑い画面
とにかく茹(うだ)るように暑い。
ハレーションを起こしている日差し、始終聞こえているセミの声、汗で照り返している肌。
基が舞台とは思えない程、どの映像をとっても蒸し暑さだけが纏わり付く映画でした。
それでも蒸し蒸しする映像とは裏腹に登場人物たちの心はどんどんと乾いていきます。
息子、職、妻、何もかも失い続けて行く主人公の悲哀が伝わり、胸が苦しくなってしまいました。
観ていると投げやりとも取れる主人公の言動で気持ちが塞ぎ込んでいきますが、ラストは下を向かず空を見上げる主人公により何かが変わります。
「快晴の空に主人公は何を思うのか」
心に残るラスト・カットとなりました。
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トミーさんのコメント
2025年7月4日
共感ありがとうございます。
姪っ子と土砂降りが伯父さんに潤いをもたらしたんですかね。しかし豚骨の取扱は資格者とは思えぬ軽率さ、溶接の仕事も難しくなって逆に吹っ切れたんでしょうか。
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