劇場公開日 2025年6月20日

  • 予告編を見る

ルノワールのレビュー・感想・評価

全3件を表示

5.0青山真治の『Helpless』思い出した

2025年6月6日
iPhoneアプリから投稿

なんでこんなに奇跡のような芝居ばかりできるんだ!
芝居じゃないから奇跡だって思ってしまうのか
あのハグの手の置き方とか返事の仕方とか
演出なのか脚本なのか奇跡なのか、なんだっていいんだけどなんでこんなことできるんだろうってただただ驚き、ただただ感動

「ああ、久しぶりに映画を見たな」
と思ったのは、
説明のカットを飛ばしていたり、人物が画面外を見つめていたり、テーマは暗いところにひっそりとあって目立たず、変なカット、変なシーンと思っても、後でそれらが積み重なって訳もわからず涙が出てくる構成のように
他の芸術が持っていない編集と、映画の持つフレーム外
この二つでで遊んでて?利用して?
いるのが嬉しくて
「ああ映画を見たな」と思ったのかな?(何も気持ちがまとまってなくて草)

すごく嬉しかったんです。
そのカットを見せないとか、そのフレーム外を映さないとか、その、なんだろう、観客の私たちを信じてくれている感じといいますか、「みなまでいわすな」みたいな姿勢とか、「こんなんでいいのよっ」みたいな軽やかさとか、
ほんとにあの手を繋いであなたの頭の中のカード番号を当てるゲームと同じで、私たちが映画を眼差しているだけなのに、「ああ!つたわるよ!伝わってるよ!」って、面白いくらい伝わるし、そういう会話の方がなんか楽しい、、、

好きな人と目配せして(あれ)(ね、)みたいな、2人だけの眉毛だけの会話してる感覚みたいな!

コメントする (0件)
共感した! 1件)
23歳®︎

余白なんて一切ない、白紙の映画

2025年6月6日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
YYY

4.0フキの子どもらしい感性と好奇心に満たされる

2025年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

真っ直ぐで、無垢で、豊かで、ちょっぴり残酷で、何よりも個性的なフキの感性と好奇心。
誰かと出会う度、何色にも染まり、何層にも色を重ね、元の色を変化しながら新しい色を作っていく。
なんて豊かで美しい色彩なんだろう!
厳しく複雑な大人の世界をも包み込む彼女の色と光に圧倒された2時間だった。

彼女を取り囲む大人はみんなちょっとずつ欠けていて、あまり幸せそうじゃないけど、彼女はそれに対して胸を痛めて一緒に悩んだりはしない。
わからないものをそのまま丸ごと解らないものとして理解できてしまう、子どもの素直さとか純粋さが生き生きと描かれている。
なんかそれがすごくリアルで、必ず一度はみんな通る子ども時代をみんな思い出すと思う。
主演の鈴木唯ちゃんのナチュラルな演技がすごかった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
icco