ロストブレット3のレビュー・感想・評価
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復讐に囚われていた時間からの解放
採点3.7
視点をアレスキにも増やしたシリーズ三作目。
バスの中での三すくみのバトルもですが、街中での三すくみのカーチェイスも見応えありでした。カメラが良いですね。
ストーリーラインは以外にも静かで
今回も新しいモンスターカーが登場。そして後半はやっぱりマッドマックステイストな攻防。これがとても楽しい。
そして遂にやってきた二人の因縁の決着。これも鮮やかだった。
ようやく訪れた、復讐に囚われていた時間からの解放。
とても良いラストでした。
リノとジュリアの協力バトル
Netflix 2025年製作 日本語吹替あり
過去作2作の完全な続編
アレスキはドイツに逃亡していた。2年後アレスキも仲間に狙われた。逃げる、妻子に会いたい。フランスに戻る。
中盤 逃げるアレスキ、追うレノ、ジュリアも加わる。バイクvs車&車。市街地でのチェイス。
黒幕逮捕のため取り引きを持ちかける。
序盤からバイクチェイス。中盤市街地。終盤も改造レッカーにヘリも加わるカーバトル。打ち上げ花火。見応え十分。
ただせっかくの市街地バトルなのに何処かが分からない。有名な場所か せめて印象的な建造物でもあればバトルへの没入感が増すのだが。
でもあの終わり方だともう1作できるのでは。持ち逃げしたターミネーター。
………………
日本語吹替
リノ:阪口周平、ジュリア(女性刑事,リノの元恋人):鷄冠井(カイデン)美智子、モス(上司刑事):塩田朋子、レス(司令官):木下浩之、アレスキ(ドイツでの偽名ヨリス):加藤康之、
シャラス:ふくまつ進紗、マルコ(アレスキの子分):田村信、アルヴァラ(スペイン警官シャラスの友人):土田大、ステラ(アレスキの妻):野々山恵梨、ユーリ(レスの部下):露崎亘、サラ(ジュリアの友人修理工):島田愛野、コール(レスの顧問):丹羽正人
もったいない
危険を顧みない熱意と努力が随所に感じられる作品だ。
カメラワークはダイナミックで、
実際に車が激しく衝突し、
巻き上がる土煙や破片が、
スクリーンに飛び込んでくるかのような臨場感は、
近年のCGに頼り切った作品とは一線を画す。
特に大胆に建物に突っ込むクラッシュシーンは、
物理的な衝撃と破壊の美学を見事に捉えているとはいえる。
しかし、その圧倒的な実写アクションの輝きを曇らせているのが、
残念ながら一貫性に欠けるVFXのクオリティだ。
ボアアップされたエンジンルームや、
前後入れ替えのエンジンレイアウトといった、
メカニカルな見せ場におけるVFXは残念ながら不自然さが残る。
実写部分の熱さと精巧さとのギャップが大きく、
映像のリアリティを一気に引き下げてしまう。
優れた技術を持つカーチェイスアクションチームとの仕事をしているのに、肝心な部分でのVFXの粗さが目立ち、
結果としてもったいないという拭えない印象を残す一作目だった。
続く二作目はカーチェイスシーンは大幅に「減量」され、
そのアクションの密度と規模は著しく低下した。
残されたチェイスシーンに関しても、
相変わらず現実離れした〈ハリツキ―並み〉の運転技術は高いが、
残念ながら魅せ方は並みの技術というしかない。
そして本作。
バイクチェイスのスピード感や、
複雑な動きを伴う追跡劇の技術は高い、
意気込みは確かに感じられる。
しかし、残念ながら過去作から続く、
非常に重要な数カットにおいて、
またしても不自然な合成に頼ってしまっている。
実写で可能な部分まで安易にVFXに逃げているように見え、
そのたびに没入感が削がれるのは極めて残念だ。
予算・スケジュールの都合によるものかもしれないが、
シリーズを通してここぞという時のVFXの粗さが、
作品のポテンシャルを最大限に引き出すことを妨げている。
結果として、三作目もまた、もったいないという印象を拭い去れない。
「ロストブレット3」を観るなら、1と2を先に観るべき!
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