囁きの河のレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
良かったのは、旅館の復活を頑張るか? 嫌っ、また大雨の災害が来るかも? どうするか? と言う将来の解らない夫婦の "希望" と "諦め" が描かれてた。当事者でないと解らない葛藤だろう。
この映画で残念な所は「なんで、その行動?」と思う点がいくつもあって「これは後から明らかにされるのか?」と言う点が解決されずモヤモヤとする。
「なんで、その行動?」は、流れ着いた舟を見つけて自分の物に勝手にしてる。
その舟を修理してるらしいが壊してる様に見える。
部品を仮設住宅に持って帰って削ってるが、現場でやらない意味が解らない。うるさくて近所迷惑。
親父が「先ずはここを」と言って溝を掘り続けるが最後まで無意味に思えた事。
宮崎美子が演じる近所の農家の奥さんが最後の方で野良仕事してるが、無駄な行動にしか見えない演出。
しかもあの場の全員が用水池にする可能性を知った後の作業。
親父が服役してた詳しい理由は語らないにしても、結局息子には隠して「借金が、、」と誤魔化している。
取り立てに来たであろう黒服の2人に財布の有り金を全部払ってる演出があったが、22年間も留守にして やっと人吉に帰って来たのに解決してないって言う事なのか。
劇場鑑賞チケットが当選したので観ました。俳優達は悪くない。
ふるさとはこうして創り上げて生命を繋いでゆくもの。
人それぞれ生き方やその場所への想い入れがあるからね。当たり前なんだよ。日常って。
それが全部ひっくり返るのが自然災害に戦争なんだよね。
この地域は昔から水害と隣合わせに過ごしてきてそれでもこの地を選び生き抜いた先人たちが創り上げたんだよね。
この作品は災害後のこれからに対しての決意表明だよね。
すぐに立ち向かって行く人もいればもう少しかかる人、久しぶりに帰ってきて愕然とする人……。
辛抱しながら生き抜こうとする人生を描いているのね。
復興復興と言っても何を復興するのか?これから先を見据えて何をするのか?だけではない。
その土地に根を生やして生きてゆく人々の気持ちにどう寄り添うのか?どう後押しするのか?だよね。
この国は日替わりランチの様に色んな場所で災害がおこり、そして起こり得るのです。
自分の住んでいる所ではないし近くもないし川も火山も海もないから関係ないかな?なんて思う人が多いのが現実。
でもただ日々を過ごすのではなくその地域に対して自分の人生を考えた時になにを選びなにを想いなにを遺していきたいのかを思い起こすきっかけを感じさせてくれる。
そんな作品です。
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