「なんとかならなかったのか」キャンドルスティック djさんの映画レビュー(感想・評価)
なんとかならなかったのか
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題材にも出演者にもたいへん興味があり劇場へ。中学生風から年配の男女までなかなかの客入り。
しかし冒頭から説明的な映像が続き、説明のための説明、設定のための設定の展開。各俳優の役割もステレオタイプ(しかも描き方が雑)、ハリウッドに憧れたような各国ロケの重厚風な映像にまた期待させられるものの、常に小さなスケールでしか描かれないストーリーにため息。クライマックスもCGと顔と指アップで済ませられるようなチープな描き方であっという間に終了。個人的に、気の抜けたビールのような作品でした。
素人ながら私が監督だったら…を考えるに、FXの怖さやスリリングさをもっとしっかり描き(よく分からないまま失踪する施設長より、その辺の主婦の方がよっぽど地獄を見ているのでは?)、対峙するAIの恐ろしさ、手強さを表現しないことには何のために世界を股にかけ闘うのか、話が盛り上がらないと思う。人物の描き方にも、もう一癖二癖工夫が欲しい。
散々ひどいこと言いましたが、日台のコンテンツ共同制作は評価できる。色々しがらみや悩みはあると思いますが、監督の妥協のない次回作に期待しています。
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