「少し哲学的で語りが盛り沢山だけど─」DREAMS SHさんの映画レビュー(感想・評価)
少し哲学的で語りが盛り沢山だけど─
もはやフェミな映画は世にはびこり、なんか特別感のある映画でたくさん扱うことによって逆に差別感が際立ってきている気もするのですが、これもまさにそのうちの一つなんのかなぁなんて見ていたのですが、一味違っていました。
ほとんど女性しか出てこなくて、そして見事にその関係のお話になっていくのですが、結構差別的だったり偏見をもたれるような視点をごく自然に描ききっていて、しっかりと現実感を持っていたのでなんか安心して楽しめたし、内容もかなり面白かったし笑っちゃいました。それでいて純な性の苦悩や芽生えなんかをちゃんと描いていて、予想よりずっと良かったです。
台詞とか語りがめっちゃ多かったし、正直きっついなーなんて思ったんですが・・・。語られることも詩的で少し哲学っぽく、本とかが題材となってきて、2時間持つのかコレ・・・と不安だったのですが、意外と軽やかだったし、映像もしっかりとしたロケーションが下地となっていた印象で、絵と音と音楽とスクリプトが見事に融合していたような─。最後なんかめちゃくちゃ良くて、あれだけでこの映画好きと思っちゃいました。
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