劇場公開日 2025年4月18日

「ドゥエロ川」アブラハム渓谷 完全版 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ドゥエロ川

2025年5月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

とても評価が高いので、ゴールデンウィークに渋谷Bunkamuraで2300円均一特別料金で鑑賞しました。
203分の約3時間半のディレクターズカット2kレストア版。
106歳まで生きた現役最高齢監督記録保持者マノエル・ド・オリヴェイラ監督85歳の1993年の作品。
ボヴァリー夫人の翻案小説の映画化。
ラブシーンは皆無。
以下、いかにも一般大衆のオヤジの感想です。
ボヴァリー夫人の翻案小説が元と言ってもエマは修道院にも入れられず、医者の旦那もジョージ・クルーニーみたいなイケおじ。少女の頃から目をつけてたのは分かったけど、結婚後の不満は察しないとなかなかわからない。
バラの花を指でいじくりまわす美少女の画はエロかった。
抽象的で難解なセリフとナレーションが多くて、和訳もあまりそそられないので眠なくなる。しかし、2時間我慢したらあとの1時間は没頭できた。不思議なもんだ。今の映画だったら構成がよくない、ナレーションに頼りすぎ、無駄に長いと批判されること必至。
セリフから想像しろって言われても、主演の女優さんが特別お色気ムンムンなわけでもなく、なかなか難しい。
ベートーべンとドビュッシーを何度も何度も流すのは花様年華の夢二のテーマ的なんだけど、ちょっとしつこすぎる💢
先天性股関節脱臼でびっこを引く美人さんに劣情を催すオジサンもいたにはいたでしょう。それより、初対面のオジサンを誘っちゃうエマの高校生くらいの長女のほうが危なっかしくてなんだかモヤモヤ。
聾唖の洗濯女の中年女優さんが訳ありっぽくてとてもよかった😎
ブドウ農園の雇われ青年はいかにもアドニスって感じで、期待しちゃいました。
浮き桟橋の木が腐っているから気を付けて〜からの·········はあんまり面白くない。
ポルトガルのドゥエロ川流域の村が舞台。ワインの産地でブドウの段々畑が世界遺産の観光名所みたいです。
203分なので、水分制限して臨みました。
ワイン飲みながらみたら、3回は戦線離脱だったでしょう。結局、渋谷で中ジョッキ4杯飲んで、とんだ散財でした😭
Bunkamura渋谷宮下の店員さんにインターバルはないの?って聞いているご同輩もいらっしゃいましたが、無いですとの返答に無言でシューンとなってました。

カールⅢ世