劇場版 米寿の伝言のレビュー・感想・評価
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もっと色んな発明品みせてよw
人格転移装置で中身が入れ替わった孫と死んだジイジを元に戻す為に、故障した装置を修復しようと奔走するジイジと家族の話。
88歳の誕生日に死んだ発明家のジイジの出棺を翌朝10時に控える最中、未完成と思われていた人格転移装置が動いて人格が入れ替わり、しかもその後装置が壊れてしまったことで巻き起こっていく。
なんかジイジが凄い人だったのはわかったし、愛されていたのもわかったし、取り敢えずドタバタ騒ぎ立てて楽しいのだけれど、61分の尺でも引っ張りまくっているように感じるシーンも結構多い感じ。
直葬なのに前日にみんな喪服着て偉いね!
ご都合やツッコミどころのオンパレードだけれど、何も考えずに愉しむ作品という感じだしまあいいかw
「3名様とお会いする」
もっとジイジが出るかと
“役に立つ”より“楽しい”を
制作の経緯とタイトルの巧さに惹かれて鑑賞。
いや、入れ替わりものはもはや定番ではあるが、遺体とってなかなかないぞ。
冒頭のビデオレター撮影で、キッペイのおじいちゃん子をはじめ各キャラが掴みやすい。
関係性や立ち位置をさらっと描きながら、スムーズに入れ替わりへ。
さり気ないけど、この導入は見事だったと思う。
そこからのドタバタ劇は、緩急やメリハリもありつつ単純に楽しい。
キッペイ役の入れ替わり芝居、ヒトミの雑なごまかし、モノマネ大会、ウザ警官、元弟子の唐突な悪の組織ムーブ…
意外にも呑兵衛オヤジがコメディにもシリアスにもいい味を出していて素晴らしかった。
キッペイが彼女に語っていたというキョウヘイの“凄さ”が、家族想いなところかな?くらいで少し肩透かし。
敵の改心のきっかけが、結局“役に立つ”ことに起因してたのは勿体ない。
しかし届けられなかったビデオレターを見るシーンは、メタ的なインサートも相俟ってじんわりきます。
何より、低予算61分でこれだけ楽しませてもらえて満足度は非常に高い。
作品の中身と制作の経緯でテーマが重層的になっていて、決して身内ネタ作品ではありませんでした。
これ以上の“ファミリームービー”を、自分は知らない。
演者・プロデューサーとなるご家族が、お出迎え・お見送りどちらも立ってくれていました。
ひと言だけですが、感謝をお伝えできてよかったです。
また観たいです!
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