封神・妖姫とキングダムの動乱のレビュー・感想・評価
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四不象は出ないのかな?
中国の人気歴史ファンタジー『封神演義』の映像化作品。
日本の漫画やアニメ化作品に親しんだ人には主要登場人物の年齢層が高くて違和感あるかも知れないが、本作の方がどちらかというとスタンダード。
ただし、姜子牙(=太公望 演: ホアン・ボー)がコメディーリリーフ的な設定なのは独特かも。
中国ドラマをよく見るが、出演者で知ってるのは『孤城閉』のヤン・レー(伯邑考役)ぐらい。
ユアン・チュアン(姜王后役)は見覚えあるけど、何に出てたか思い出せない…。
ただ、ユー・シー(姫発役)やチェン・ムーチー(殷郊役)らフレッシュなキャストの活躍は魅力。
悪女妲己を妖艶かつ大胆に演じたロシア出身のナランにも注目。
史実(学術上)では紂王(殷寿)暴君説は覆りつつあるし、妲己の実在性も疑問視され、残虐な刑罰「炮烙」はホントはBBQパーティーだったなんて元も子もない話も。
でも、ファンタジーなんだから思い切った改変もありだと思うし、あらたな出演者も含めて今後(三部構成らしい)の展開に要期待。
質の良い筋肉も見どころ!
妖狐の恩返しと強欲将軍
中国古典伝奇映画の最高峰!
中国古典小説「封神演義」をベースに実写化した中国アクションファンタジー。
まさに中国映画だ。開始早々配給会社の多数のロゴ、アバンで前情報は語られ、演技が超上手い美男美女、重厚な人間劇、派手なアクション、見事なカメラワーク、外連味のある最後、そしてエンドロールに流れる中華演歌!TVゲームのようなCGもまさに中国ファンタジーだ。壮大なファンタジー巨編として成立しているので、中国映画はちょっと苦手な方も是非一度ご覧いただきたい。
見所は2点、一つは人間劇の妙。「封神演義」という永らく時代と共にいろんなアレンジをされてきたからだろうか、各エピソード・シーンのドラマはかなり重厚。中国ネイティブなら、もっといろんな考察が出来るのだろう。
もう一点特筆すべきは、傾国の美女妲己役ナランだ。この女優の情報は何もないが、まったく透明感と妖しさは抜群で、次代の世界的映画スターが本作で誕生するかもしれない。
本作は上映館が限られているので、多くの方はVOD等の配信で観ることになるかもしれないが、もしお近くの映画館で上映しているのであれば、スクリーンの大迫力で観る事をお勧めします。
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