劇場公開日 2025年9月26日

「当然、Part-2〜Part-4もあるよね?」レッド・ツェッペリン ビカミング osmtさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 当然、Part-2〜Part-4もあるよね?

2025年10月20日
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鑑賞方法:映画館

う〜ん…
IMAX で観るほどの音ではなかった…
まだ観てない人、無理してまでIMAXで観ることないよ。
当然、音のミキシングにはジミー・ペイジからのapproveを迫られたと思われるが、なぜか1st.アルバムに関してはベースとドラムの音が控えめでギターが前に出ていた。あれはイカんよ。
2nd.の方はアルバムと同じだったようだが。
あと、Zepのファンなら大抵知っていることが続き、映像も新しい(蔵出し)モノがない。
名付け親がキース・ムーンの話は諸説あるようだが、ペイジ本人が、ああ言っている以上は、あれが公式ということか。
それならそれで、そのキッカケとなった「Beck’s Bolero」のセッション時の話は勿論のこと、あのヘヴィな名曲をナゼ?流さない?!
アトランティックとの前代未聞の契約に関しても、なぜ?あれほどまでアーティストとしての自由を獲得できたのか?
「マフィアのボスのようにカッコよかった」というピーター・グラントの功績も大きかったとは思うが、その具体的な交渉の経緯については、このせっかくの機会に、もっと鋭く聞いて欲しかった。
あの4人だけのインタビューというのが、良くも悪くも、この映画の最大の特徴なのだが、やっぱり、当時の裏方のピーター・グラントの生前のコメントやグリン・ジョンズ、エディ・クレイマーなどのインタビューも挿入して、もっと多面的に、あのエポックな気分を追体験させて欲しかった。
あと、せっかくの機会といえば、あの当時、ローリング・ストーン誌にハウリン・ウルフやマディ・ウォーターズのパクリ屋バンドと散々に書かれたことに対して、どう思ってたのか?
本当に罪悪感などなく確信犯だったのか?
今なら素直な本心も聞けたと思うけど。
もっとグイグイと吉田豪の如く深掘りして欲しかった。
ラストの方では、ボンゾのバンドやメンバーに対する一途な思いが語られて、その貴重な肉声には、思わずグッと来たりもするのだが…
う〜ん…
兎にも角にも、もっとライブ映像あるはずだけどなあ〜
久々に『狂熱のライブ』が観たくなってしまった。
まあ「Led Zeppelin になるまで(原題:Becoming Led Zeppelin )」を本人たちに聞く映画なので、あの熱気を帯びた2nd.の頃までの話を聞けたのは良かったが…
オープニングも幼少期の頃の話が続き、丁寧といえば丁寧だが、退屈といえば退屈。
なんとも微妙に欲求不満。
演奏パートのフッテージに関しては、この手のドキュメンタリーでよくある中途半端な編集がなくフルレングスで観れるので、それに関しては良かったが…
出来れば、最後には思いっきり拍手したくなるような構成にして欲しかった。
商売人のペイジのことだ、きっとシリーズものとしてPart-4までやるつもりなんだろう。
たぶんPart-2は、自信満々だった3rd.がファンには不評となり、それならば!と4枚目で一気にカタをつける!的な構成か?
それはそれで楽しみなのだが、もっと蔵出しのライブ映像!頼むから見せてくれ!

osmt
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