「やっぱり音楽はルーツがわかって聞くと面白い‼️」レッド・ツェッペリン ビカミング minavoさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱり音楽はルーツがわかって聞くと面白い‼️
世界一のロックバンドと言っても華厳の滝、じゃなくて過言はないと思われる、レッド・ツェッペリンのドキュメンタリー。IMAX先行上映で観てきました。
切り取り方が素晴らしい。メンバー4人が何者でもない高校生くらいから、ビートルズのアビーロード押し退けて名実共に世界の頂点取るまでをメンバーのインタビューと当時のライブ映像で描きます。
A24の「オアシス」のドキュメンタリーもビギニングからてっぺんとった時までの切り取りで、特にファンじゃなくてもわかりやすかったのですが、こちらもそんな感じで良い。
ここから、ブルースが好きな方にしかわかんないかも知れなくて申し訳ないけど語らせてもらいます。
実はこのドキュメンタリー、ツェッペリン結成前のパートが結構長くて、メンバーそれぞれがどういう音楽に影響受けたのか、本人映像も見せてくれる。
サニーボーイウィリアムソン(Ⅱの方)がドアップで映ってのけぞった。リトルリチャード、ジェームスブラウンとかしっかり観せてくれる。
この流れからツェッペリン結成後のライブの対バン(というかツェッペリンが前座の扱い)が、ジョンリーフッカー、タジマハール。ブルースの大御所の客に堂々アピール。
こないだみた「F1」の映画のドアタマで鳴ってた「Whole Lotta Love」なんか、ロバートプラントがウィリーディクソンから拝借した言うてるし、歌詞も「俺のレモンを絞ってくれ」とか、ブルースの歌詞からの影響はあきらか。ライブでもブルースのスタンダードともいえる「I Can't Quit You Baby」も結構な尺でがっつりやってくれる。
まあ、ファンの方にならご存知ですが、デビューアルバムはアトランティックですからね。R&B、ソウル、ブルースの本家筋のレコード会社だもん。
もう、世界一のロックバンドじゃなくて、世界一のブルースバンドだと思えるほど。
「罪人たち」観て、あの映画は白人の黒人の文化的搾取のメタファーだと言ってる人に観てもらいたい。60年代にはケルトミュージック持ち込んだイギリスからアメリカに対してミクスチュアが炸裂したことがよくわかる。まあ、パクり問題とかいろいろあるのもしってますが、パクりじゃなくてオマージュで!
あ、パクりといえば、ジャパニーズロックのレモンティーのパクり元のヤードバーズの曲「Train Kept a Rollin」と、ヤードバーズがカバーしたJohnny Burnetteまでしっかりかかるので、レモンティー問題に興味あるかたは注意してみると面白いですよ。
え、アメリカにはブルースをロックにして普及させた、プレスリーがいますやん。わかります。でもツェッペリンの場合、バンドそれぞれが各パートでやるからこその影響力が半端ない。
ジョンボーナムなんて、最初に憧れたドラマーは、ジーン・クルーパ。ベニーグッドマン楽団の人だって!ジャズで数小節ごとにソロを回すことを、例えば4小節交代の場合は、フォーバースといいますが、ギターのリフとドラムソロの応酬時のドラミングがジャズっぽい。なるほどと納得。
トミーさん
コメントありがとうございます😊
サニーボーイがIMAXのスクリーンに映るとか本人が一番驚いてると思います。
レモンティーの話はこのコメント欄にリンク貼れないので「レモンティー ヤードバーズ」でググッてみてください。
共感ありがとうございます。
メンバーの求める音から入っていき、ツェッペリン以外のアーティスト映像もふんだんに使っているのが面白いですね。
ロバートプラントが公認会計士志望?ならなくて良かった・・プランティって初めて聞きました。
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