「遺伝子開発のロマンは健在、しかし演出にリアルさ欠く」ジュラシック・ワールド 復活の大地 K.RYYさんの映画レビュー(感想・評価)
遺伝子開発のロマンは健在、しかし演出にリアルさ欠く
遺伝子開発によって現代に恐竜を蘇らせる――というおなじみの設定は本作でも健在ですが、CGや恐竜のビジュアルはもはやエイリアン映画を思わせるほど。メッセージ性は所々に感じられるものの、それを打ち消してしまうような演出の安っぽさが目立つ印象でした。
主要キャラクターが犠牲になる展開は「恐竜から逃げ切ることは不可能」というリアルさを感じさせ、旧シリーズから続く演出として違和感はありません。ただし、前作シリーズのようなストーリー性や、ブルーとオーウェンに象徴される恐竜と人間の絆はほとんど描かれず、唐突に登場する小型恐竜と少女のじゃれ合いで代替されています。結果として、これまでのシリーズの魅力をなぞりつつも、全体的に安っぽく仕上がってしまった印象の作品でした。
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