「恐竜は行く手をはばむが 観客は邪魔されない映画」ジュラシック・ワールド 復活の大地 石川憲弘さんの映画レビュー(感想・評価)
恐竜は行く手をはばむが 観客は邪魔されない映画
観る前の予備知識は、スカーレット ヨハンソンがこのシリーズへの出演を熱望していたということだけで、ほぼ空っぽの状態で鑑賞しました。
全体を通しての感想としては、特段目新しさはないものの、立ち止まらず最後まで観られた映画、つまりは滑稽な演出やカット割りに邪魔されなかった印象の強かった映画でした。
昨今の劇場用映画はやや展開が早いというか、急いで物語を進めようとする、ある種の観客への「媚び」が見られたのですが、この作品に関してはそれらがほとんど感じられませんでした。
制作者側の意図があったかは分かりませんが、「1」への回帰を図ったのかもしれません。
世間で批判めいてよく言われている「シリーズ過去作の切り貼り」という事については、私自身はあまり気になりませんでした。
確かに所々 似たシチュエーションが散りばめられていますが、むしろ制作者に良い意味で弄ばれている感じがして、一本取られた気持ちすらあります(特に主役一行が深い草むらに足を踏み入れたシーン)。
「ロストワールド」以降は全て 因果応報 の話しだと思うので、呪いに掛かったと思って観て楽しむとよいでしょう。
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