「恐竜がそれだけで売りになる時代ではないのか?」ジュラシック・ワールド 復活の大地 Tenjinさんの映画レビュー(感想・評価)
恐竜がそれだけで売りになる時代ではないのか?
恐竜が当たり前に存在して数が減っているからと言ってすぐに飽きられるものだろうかと思ったりもするのですが、未知の生物との出会いにワクワクする演出も毎回だと新鮮味がないから逆を行ったということなんでしょうか。
そんな設定のせいなのかどうか、恐竜が単なる治療薬のための材料みたいに扱われていると、ほかの生き物でもいい気もしました。体が(当然、心臓も)大きいからという理由は一応あるようですが。
そんなわけで大きな恐竜が3種類ターゲットになるので、劇場の大きな画面で見ると迫力満点なのはいいです。特に中盤のティタノサウルスが出てくるシーンは見栄えがしましたね。ジュラシックパーク第1作の感動再びといった感じです。単なる仕事で来ているメンバーが多い中で、オタクな科学者ルーミス博士はそのシーンで涙まで流す感動ぶりで盛り上げていました。
今回は悪役があまりいないので、死ぬことも少ないのがわかるのが緊張感の足りなさにつながっているかもしれません。そんな中で、終盤の発煙筒を使って敵を誘い出すところは自己犠牲があからさまで(音楽もそれっぽいし)今の時代にそれでいいのかと思っていたら、さすがにひと捻りあってホッとしました。
吹き替えの演技で一人下手なのがいると聞いていましたが、確かに下手ですね。よりによって主役といっていいゾーラ役。棒読みになり切れていない棒読みというか、すごく質の低い田中敦子もどきとでもいうか、抑揚のつけ方が素人一歩手前レベルです。スカーレット・ヨハンソンの演技まで下手に見えてくるし、こういうのは役者に失礼だと思いますね。
子供たちが足手まといにならず割と頑張っていたのはよかった。成人女性組もおおむね問題行動はなかったように思いました。それにしても、イザベラになついていたトリケラトプスの子供はかわいいけど、物語上は特に意味がなかったのはなんだったのか。
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