「教科書通りの優等生」ジュラシック・ワールド 復活の大地 mojunさんの映画レビュー(感想・評価)
教科書通りの優等生
この映画は、ハリウッドの教科書的な構成を踏襲しながらも、まずまずの完成度に達したが作品である。陸・海・空にわたるあらゆる恐竜が登場し、監督がすべてを出し尽くしたかのような、集大成的な作品であった。
単に恐怖を煽るだけでなく、ユーモアや叙情的な一面を持つ恐竜たちの描写が印象深い。特にティラノサウルスは、今回はラスボスの座を改造恐竜(怪獣)に譲ったものの、その芸達者ぶりを見せつけていた。この新しい怪獣のデザインは、進化の過程で生み出されたかのようなリアリティがあり、他のSF映画のクリーチャーをも想起させる。
一方、敵役の人間キャラクターは『エイリアン2』をの敵役そのままの類型的な設定であった。しかし、個人的には好まない子供のキャラクターにも見せ場が用意されており、総じて充実した内容としておこう。複数のキャラクターそれぞれに活躍の場が与えられており、最終的に生き残った人数が死んだ人数を上回る点もまた、称賛に値する。
特殊部隊と一般家族の物語が交互に進む大胆な構成は、元来の二つの企画を融合させた結果であろうと推察される。これは単なるバトル映画ではなく、ユーモアやIMAX効果を活かした音の演出など、見どころが満載であった。夫婦二人で鑑賞し、ともに満喫した秀逸な作品である。
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