「正直ネタ切れ感あり キャラはいい」ジュラシック・ワールド 復活の大地 ギョロ目さんの映画レビュー(感想・評価)
正直ネタ切れ感あり キャラはいい
まず、今回は今までのシリーズと違い、助けに行くとか騙されてきたとかではなくDNAを採取しに行くという目的が設置されてあるのがよかった。しかし、よくわからなかったのが救助した家族を連れたまま任務を続行したこと。再びモササウルスの位置情報をキャッチできるのなら絶対港におろした方がいいでしょ。足手纏いの家族を連れて任務を続行するのはよくわかりませんでしたね。主人公は法律気にしない集団なのに、中途半端な人助けして、恐竜狩りに巻き込むのはよくわからないし、薬って制作や研究費めちゃくちゃかかるんですよ。誰でも作れる薬を作るなんてそう簡単にはできないし、研究費のもとは取らないと会社は潰れるだけだし、そもそも心臓疾患の薬なんだから製薬会社が富裕層向けなんかやるわけない。できれば万人向けにしたいけど、なかなかできないのが現状なのに、高い薬は悪!富裕層のことしか考えてない!みたいなこと言い出す主人公はちょっと嫌でしたね。監督の思想を感じました。
それはさておき、新種のDNA恐竜の見た目がバイオハザードみたいだったこと、いまいちどんな生態や能力なのか伝わりにくかったのが残念。前作も恐竜ではなく昆虫にシフトした内容になってるので正直ネタ切れ感ごいです。
また、モササウルスのDNAを採るシーンはドキドキしましたが、二匹目は普通に取れたし、(あれは恐竜の美しさを演習したのはよかったですが)ケツァルコアトルスも結構あっさり取れたし、あんまり面白みを感じませんでした。新しい展開であることは評価できますが。
良かった点は監督も明言していたティラノが川を渡るシーン。ティラノの姿が消えたシーンはゾッとしました。
あと肉食恐竜同士の長いバトル展開がなかったのはよかった。ワールド一作目のインドミナス対ティラノの展開はよかったですが、毎回バトルするのには飽き飽きしていたので。(もちろん、狩りは別ですよ)
彼氏のキャラクターが非常に面白かった。最初はあぁ、最初に犠牲になるクズキャラね。と思ったいたら、無線機を回収したり、彼女のために飛び込んだり、妹ちゃんを抱き抱えるなどいいシーンもありました。でもちょっとデリカシーないとかもありと、典型的な実はいい人でした。みたいなキャラでなくてよかったです。彼とダンカン船長のキャラが作品の質をかなり上げてるといってもいい。
まとめると、DNAを取りに行く新たな展開はよかったが、最初がピークでいまいち盛り上がらない。遺伝子操作恐竜に魅力を感じない。でもさすがジュラシックシリーズだけあってそこそこ楽しめるといった感じでしたね。
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