劇場公開日 2025年8月8日

  • 予告編を見る

「あんな彼氏のどこがいいの?」ジュラシック・ワールド 復活の大地 おきらくさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 あんな彼氏のどこがいいの?

2025年8月17日
iPhoneアプリから投稿

まず最初に思ったこと。
映画会社の都合で蘇ったり絶滅しかかったり、恐竜の皆さん、本当にご苦労様です。

冒頭、厳重なはずの研究所が杜撰な理由で壊滅するのを見て、「この映画、大丈夫か…」という気持ちがよぎった。

この映画の良かった点は、恐竜の迫力。
最新の映像技術で再現された恐竜は、まるで実在しているかのようなリアリティがあった。
人を捕食するシーンもしっかりと描かれていて、恐竜の持つ根源的な恐ろしさが伝わってきた。
眠っている恐竜の横を、気付かれないように通らなければならない場面は、もし自分がその場にいたらと思うと、絶対に嫌だと感じた。

ただ、恐竜の動きにリアリティがなかった。
野生の本能で動いているというより、作り手の都合に合わせて動かされているように見えた。
食べられてもいい人間たちはショッキングな結末を迎えるのに、そうではない主要人物たちは毎回間一髪で助かる。
恐竜がわざと手加減しているようにしか思えなかった。

あと、後半の恐竜の動きはゾンビみたいに感じた。
バイオハザードに恐竜版があったことを思い出した。

この映画は、基本的に油断から悲劇が起きる展開が多すぎる気がする。
登場人物たちがプロの集団には到底見えなかった。

あと、あの彼氏。
最初は当番をサボる利己的な奴に見え、父親同様「なぜあんな奴と付き合っているんだ?」と思っていた。
しかし、彼女がピンチになった時、なりふり構わず命がけで助けに行く姿を見て、彼女が彼に惹かれた理由を理解した。
自分のことを本気で心配してくれるところに惚れたのだろう。
この理由はリアルかもしれないと思った。
世の中にはチャラそうに見える奴ほど彼女がいたりするが、そういう奴がモテる理由が分かった気がした。
だがしかし、個人的には「惚れた相手は大事にするが、そうではない人間には雑に対応する」奴は最低だと思っている。
彼氏、最後の方は出番なくて、何のためにこのキャラが作られたのか、意味不明だった。

新宿の映画館の最終回で観たため、終電の時間がギリギリだった。
大量の人ごみの中、電車に乗れるか不安になりながら駅に向かった時が、映画のどの場面よりもハラハラドキドキした。

おきらく
YOUさんのコメント
2025年8月19日

ドリフばりに長いおしっこでした(笑)

YOU
PR U-NEXTで本編を観る