「パーク1作目はSF映画、2作目以降は恐竜映画」ジュラシック・ワールド 復活の大地 不敗の魔術師さんの映画レビュー(感想・評価)
パーク1作目はSF映画、2作目以降は恐竜映画
鑑賞当時あまりレビュー書きたくならずタイミングを逃しましたが、気付きがあったのでこれだけはメモ的に残しておきます。
私はジュラシックシリーズに失望し続けて来ました。
といってもワールドは1作目で切っちゃってましたが。理由はオリジナル恐竜の登場。もうそれ怪獣だろと。絶妙にいなさそうなデザインで、絶妙に野暮ったいし。
今作はシリーズ仕切り直しという事でワンチャンあるかと思って劇場へ足を運びましたが、まぁ無かったですね。
でパンフも買う気にならずレビューも書かずいたんですが、ふと気付いたんですよね。
自分は恐竜映画が観たい訳じゃなかったんだ、と。
優れたSF映画が観たかったんだ、と。
あまりにパーク1作目が好きなので、勘違いしていました。
でもパーク1作目は恐竜映画ではなく「恐竜の復活を描いたSF映画」だったんだと思うんですよ。
本当は嘘?らしいけど「恐竜の血を吸った古代の蚊が琥珀の化石に閉じ込められているのが見付かって、良い状態で保存されていた恐竜DNAの欠損部位を、遺伝子操作技術を使って現存爬虫類で穴埋めして、恐竜を現代に蘇らせる」というもっともらしいロジックと、
CG慣れしていなかった当時、ほとんどオーパーツと言えるほど群を抜いて素晴らしい恐竜のCG(+アノマトロニクス)で、
「もしかしたら、何年か後には、本当にこんな事できるのかも!」というワクワク感があり、それが映画の魅力の前提になっていたので、
恐竜の存在が所与のものとなった2作目以降は当然そのワクワクは得られず、乗れなかったんじゃないかと。
つまり、残念ながらジュラシックパークを期待してもあれは一度きりしか使えないカードで、このシリーズ内では絶対に同じ感動は味わえないんじゃないかなと。
同じ種類の感動を味わいたければ、恐竜映画ではなくSF映画に期待すべきではないかなと思いました。
