「蛇足にして駄作」ジュラシック・ワールド 復活の大地 Takashiさんの映画レビュー(感想・評価)
蛇足にして駄作
こんなに驚きも感動も無い作品にジュラシックシリーズを名乗る価値は無い。
まず導入部分を観て思ったことは、「実は他にもこんな事やってました」設定を作ればこのシリーズはいくらでも続けられるんだなと。いきなり悲しい気持ちになった。内容も馬鹿馬鹿しすぎてツッコむ気にもならない。
今回の悪者担当(最後に食われる担当とも言う)だが、あれは何?ただの製薬会社の社員が何故あんな行動を?全てに疑問符がつく。主役の女性と傭兵のおじさんも金が欲しくて違法行為に手を染めている割には謎の良い人振りを発揮してくるチグハグ行動。グラントの教え子だという学者様も本物の恐竜見て感動しているが、こっちは7作目な訳で「ふーん」としか思わない。あの遭難一家はどうしても子供目線が欲しいことからの苦肉の策か?全年齢向け夏休み映画だとしょうがないのかもしれんが正直いらない。
個人的に特に問題だと思うのが死ぬ人の人選。本筋にはいてもいなくても関係無い奴と悪者しか死なない。遭難一家も誰も死なない。何が起こるか分からない何処から襲われるか分からない予測不能な島でそんな都合よく・・・まぁ今作に限った話ではないが。それならそれで他の所で驚きというか怖さというか感情に訴えかける何かがあれば良いが本当に、本当に何も無い。実に平坦なお話で欠伸が出たほどだ。
ラプトル中心の前作までと違って疾走感も無いので物語が遅く感じるし、シーンがつまらないから音楽も全く印象に残らない。「え!ここでこんなことが!?」「あの恐竜にそんな能力が!?」とか、良い意味でこちらの予測を裏切る展開には出来なかったのだろうか。悪い意味で裏切ったのは傭兵おじさん生きてるじゃん展開。???がつかなった人はいるのか?
パーク一作目は言うまでもないが、ワールド一作目でもそれなりに驚きと感動はあった。それは何かしら今までにない新しいものを見せてくれたからだ。それが今回ではランコアもどきを見せられるとは一体どこが「再生」なんだか教えて欲しいものだ。
全く作る必要の無い作品だったと思う。
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