「恐竜映画を観にきたつもりが」ジュラシック・ワールド 復活の大地 kimrさんの映画レビュー(感想・評価)
恐竜映画を観にきたつもりが
予告の時点で嫌な予感というか、既にわかっていたことですが、エイリアン映画でした。
私は幼い頃から恐竜が好きで、両親が買ってくれた恐竜図鑑を隅から隅まで読み、大切にしていました。
ジュラシックシリーズは全て観ています。
第1作目のジュラシックパークを初めて観たのは確か幼稚園の時でしたが、あまりの恐竜の恐ろしさに大泣きし、1人でトイレに行けなくなったことを今でもよく覚えています。
さて、幼い頃から今日までずっと変わらず愛し続けてきた恐竜。
そしてジュラシックシリーズの最新作。
前作のワールドシリーズは、完結編の三作目「新たなる支配者」がイナゴであった(かのように見える)ことに絶望し、今作も予告の時点で何やら怪しい雰囲気をヒシヒシと感じたのですが、それでもここまでずっと観てきた作品です。
予告のみの情報で、レビューなどは見ずに挑みました。
まず冒頭、インジェン社の恐竜ラボ。
防護服を着るくらい厳重な管理が必須な場所のはずなのに飲食はしていいのか…!??
ましてやお菓子の包み紙をその辺に捨ててしまう普通では考えられない行動にギョッとし、あれよあれよとその包み紙がラボのシステムをダウンさせてしまう。
そんな馬鹿な!???
開始5分で頭を抱えてしまった。
心臓病の新薬(うろ覚え)開発の為に3体の恐竜のDNAが必要。
政府も立ち入り禁止にしている恐竜の生息区域に侵入する主人公達。
当然早々にモササウルスやスピノサウルスに襲われます。
予告で見たモササウルスに襲われるシーン、終盤の盛り上がりシーンなのかなと予想してたらめちゃくちゃ序盤でした。
ここが個人的に1番良かったかも。
そしてそれ以降は…………
今作、出てくる恐竜の種類が少ない。
現代の気候が合わない為ほとんどの恐竜が滅んで残った僅かな種が赤道近くの島に生息している、みたいな事だったので仕方ないと言えば仕方ないんですが。
でもやっぱり、ジュラシックシリーズといえばラプトル、そしてT-REX。
T-REXの見せ場も一瞬で、ラプトルに至っては多分出てなかったですよね…?(ザビエルが立ちションしてる時襲い掛かろうとしてたあの恐竜がひょっとしたらラプトル?暗くてよくわからなかった)
これまでのシリーズって、なんだかんだめちゃくちゃ強い恐竜が出てきても、それこそ人が創り出したハイブリッドが出てきても、やっぱりT-REXが最恐だよね!!って感じだったと思うんです。
それが、今回の作品にはありませんでしたね。
その代わりに1番恐ろしいモノとして描かれていたのが、あのエイリアンの見た目をしたどデカい何かです。何なんだあれは。
インドミナスREX、インドラプトルが創り出された理由はまだ理解できるけど、あんな生き物を創った理由がまるでわからない。
結局、このエイリアン恐竜もどきが主人公たちを翻弄し、何とか生き延びた一行は命からがら島から脱出。
採取した恐竜のDNAは全世界に公表するって事だけど、立ち入り禁止区域に入ったのが知られたらまずいんじゃないの???
あと赤ちゃんアクイロプスなんで連れて帰ってるの???どういうつもりで???
と、本当ツッコミ出したらキリがないんですよね。
今回の映画、前作のワールドシリーズの仕切り直しみたいなかたちだと思ってたので、すごく楽しみにしていたんですが、かなり期待外れでした。
これ、あとまだ2作やるんですよね?うーーーーん…どう挽回してくれるんだろう…。
この後の展開って
・持って帰った恐竜で一悶着
・エイリアン怪獣をみんなで倒しに行こう!
みたいなことになりそうな気がしてならない。
もっと、恐ろしく気高く美しい恐竜を沢山見たかった。
エンドロールが流れ出した時、悲しさと悔しさでなんだか泣けてきてしまった。
それでもきっと、次が公開されたら観に行くんだろうな。
だってやっぱりジュラシックシリーズは自分の中で特別な作品だから。
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