「なかなかうーんという感じ...」ジュラシック・ワールド 復活の大地 クロマニヨン星人さんの映画レビュー(感想・評価)
なかなかうーんという感じ...
シリーズ全作のファンです。
今までのジュラシックシリーズって、一体の恐竜に焦点を当てて、その恐竜を中心に物語が進んでいく、いわば「主役恐竜」という存在がいたと思います。(ジュラシックパーク、ロストワールドではTレックス、IIIではスピノサウルス、ワールドではインドミナスレックスなど)
しかし、今回の映画はそういった恐竜がいません。予告であれだけ「ヤバい奴」感を出していたDレックスも、冒頭にちょろっと出てきた後は最後の15分ぐらい(体感ですが)と、かなり出演時間は少ないです。
じゃあラストでTレックスが出てきてDレックスをボコしてくれるかと思いきや、そんなことは無く、そのまま主人公達が逃げてエンディングと、余りにも劇中でDレックスの存在感が無いです。
せめてティタノサウルスのDNAを採取したぐらいで彼女らを狩りに来たDレックスと一悶着....ぐらいあれば良かったなと感じます。
また、今作はそれぞれ陸海空の3種の恐竜のDNAを採取するのですが、それらの恐竜に対してもそこまで興奮はしないです。ティタノサウルスのシーンは「おぉ〜」となりましたが....
公式的にはその3種の恐竜+Dレックス、ミュータドンあたりが主役恐竜の扱いなのかと思いますが、主役と言い張るにはそれぞれ登場シーンが少なすぎます。
あまりにも主人公たちの目的(DNAを集める事)を大事にしすぎているという感じです。
初代の設定として、元々パークの視察、推薦状を書いてもらうとの事でしたが、いつの間にかTレックスやラプトル中心の話になっていったように、別に主人公たちの当初の目的が作品にとってサブ要員になっても別にいいんです。
結局このシリーズを見る方々は恐竜が見たくて劇場に足を運んでいる訳で、人の目的とか、それを巡る人間ドラマとかはあまり重視してないんです。
そういった重視してない部分が尺の多くを使ってしまっていたからこそ、今回の作品は厳しい意見が多いのではないのかなと感じました。
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