「タイトルなし(ネタバレ)」ジュラシック・ワールド 復活の大地 sugsyuさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
スクリーンX視聴。相変わらずゴミみたいな(文字通り)セキュリティで瓦解するラボとか、だいたい見たいものは過不足なく見せてくれる安定感。陸・海・空それぞれの恐竜から血液を採取せよ!なるゲームっぽいミッションも相まって、恐竜に襲われるシチュエーションも様々で飽きさせない。いちいち脱出ポイントが設けてあったり、エリア外になると途端に殺意が失せる恐竜とかもゲームっぽすぎてむしろ笑いどころか。このシリーズの人間なんて恐竜に追いかけまわされるだけの役どころとはいえ、人数が多いせいもあってキャラ立ちがイマイチなのは明確なウィークポイント。竜脚類の交尾シーンで落涙する恐竜キチ博士(多分喰われるときも同じ顔してそう)は目立つが、それでいて「製薬会社にDNAを渡すのは金儲けに使われるだけだ!」とか言い出すのはどうなのか。折角のスカーレット・ヨハンソンが歴戦の女傭兵らしさをほとんど発揮できてなくない?キンケイドの「子供を失くしているので一般人の子供を見捨てられない」とかの属性は彼女に統合した方がよくないか?子ども恐竜は最後どうなったの?などなどストーリーは適当の極みなのだが、恐竜の描写だけですべて許せる範囲である。ジャンプスケアでなく、背景からヌルっと現れる(視聴者は気づくが、作中人物は気づかない)恐竜の脅威感がすごく良い。これもシリーズの通弊だが、最後は恐竜でもなんでもない遺伝子操作で作られたモンスターになってしまうのは残念ではある。
