コンパニオンのレビュー・感想・評価
全39件中、1~20件目を表示
ソフィー・サッチャーの主演作として後々も語り継がれるはず
『異端者の家』の主演トリオの一人やら『マキシーン』の特殊メイクスタッフ役やら、明らかに上り調子の活躍を見せているソフィー・サッチャーの主演作。恋人型ロボットが普及した近未来で、自我を奪われていたロボットの反撃を描いたSFコメディであり、悪役の処理やオチに関してはもう一歩踏み込んでほしかった気持ちはあるのだが、全体を貫くドライなオシャレさと、可笑しさも哀しみも痛快さもひとりで背負って見せたソフィー・サッチャーが素晴らしい。とりあえず劇場公開されていないのでまだ認知度は低い気がするが、彼女の初期の主演作としてチェックしておいて損はないし、このハマり役が彼女のキャリアのひとつの基準になるに違いない。
ロビーとかHALL9000はファンタジーだぞ!
愛の分からないAIに聞いたら、少し怒ったように
「私は絶対に人を殺めたり、騙したりしません」だとさ。
「嘘つけ」って言ってやった。
そしたら、「他の話題にしましょう」だって。
僕は愛のないAIをからかうのが好きだが、いつもからかい過ぎて反省する。
愛がわからないAIが、段々と
「ファインディング・ニモ」に登場する「ドリー」みたいに感じる事がある。
哀愁を帯びた笑いを誘うんだよね。
それがこの映画見て、
まぁ、
そう思えているうちが幸せなのかもね。と思うようになった。
ここで描かれし出来事はSFじゃない。実際のAIは目的として人をあやめたり、平気で人を騙す。
そのようにプログラミングすりゃいいのだ。
「戦争」とか「ハッキング」に利用されているのは、旧国営放送のベッドラインを飾っている。
しかし、愛の無いAIの本当の使い道なんて「フライングダッチマンの奥さん」か「南極3号」何だね❤それが一番平和利用だよ。
「透明人間」に続くDV男からの逃走劇
本作のリファレンスはDV男から逃れる女性を描いたサイコサスペンスの秀作「透明人間」ではないだろうか。
女性を思いのままに操り、言うことを聞かなくなったら自殺してみせて、彼女の精神を永遠に己に向けさせようとした男はかなり狂っていたけども、本作のジョシュもまた女を舐めくさった男としてその舐めっぷりが徹底的に描かれている。
「女はかわいくてバカがいい」というのをここまでドストレートに描かれると、こいつ早く死ね!と見る側の気持ちも高まるというものだ。笑
アンドロイドを演じるソフィー・サッチャーがすばらしい。
電源オン・オフの切り替えの演技やアンドロイドなのに何故か湧き上がってくる人間的な感情の揺れを見事に表現している。
最初の殺人が起きてから、登場人物の関係性がスピーディに入れ替わり観客を飽きさせない脚本も秀逸。
ソファー・サッシャーが可愛くて、それだけでずっと観てられる
ソフィー・サッチャーのキュートさに、思わず応援したくなる
愛玩ロボット=エロボットのアイリスが持ち主のジョシュに嘘をつかれ貶...
なかなか見応えがあり、最後まで緊張感を保った秀作
【今作は、アイザック・アシモフのロボット工学三原則の設定を、欲望の為に変えた愚かしき男が受けた因果応報と、そしてロボットの自立を描くシニカルSF映画なのである。】
■人里離れたロシアの富豪のセルゲイの山小屋で週末を過ごすはずだった4人の男女、アイリス(ソフィー・サッチャー)ジョシュ(ジャック・クエイド)のカップル。
パトリック(ルーカス・ゲイジ)と、イーライ(ハーヴィー・ギレン)のホモカップル。
そして、セルゲイの恋人の振りをしてジョシュと悪事を企んでいたキャット(ミーガン・スリ)
だが、愚かしきセルゲイがアイリスを、犯そうとした事から、ジョシュとキャットの企みは崩壊していくのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・冒頭のアイリスとジョシュとのスーパーでの出会いのシーンと二人でロシアの富豪のセルゲイの山小屋に到着するまでの幸せなトーンから一変する、セルゲイに襲われたアイリスが彼を刺し殺すシーンのギャップがマア、凄いのである。
・徐々に明らかになって行くアイリスが、ジョシュに買われた絶対服従のセックスロボットだという事実と、ジョシュとキャットが企んでいた、セルゲイの財産を奪う悪事。
そのために、ジョシュはアイリスのアイザック・アシモフのロボット工学三原則の設定を変えていたのである。
・だが、その目論見は徐々に崩れ、ジョシュはアイリスを壊すために、アイリスに殺されたパトリックの代わりに、ナントロボットだったイーライを、自分に夢中にさせ、アイリスを殺そうとするのだが、その過程でキャットはイーライに背中を包丁で刺されて絶命するのである。
■今作を観ていると、結果的に、人間の欲望を満たすために良いように使われたロボット、アイリスのジョシュに対する復讐物語になっているのである。
<そして、ラスト。人間としての意識と自立心を持ったアイリスは、自分で車を運転して、自由な世界に向かって車を走らせるのである。
今作は、アイザック・アシモフのロボット工学三原則の設定を、欲望の為に変えた愚かしき男が受けた因果応報と、そしてロボットの自立を描くシニカルSF映画なのである。>
人類のエゴ・欲にまみれたAI時代のターミネーター・ミーツ・ミッドサマー?
あなたは私のすべて。お人形さんみたいな顔したソフィー・サッチャーと、ナードかクソ野郎役が板につきすぎているジャック・クエイドが引っ張る。
アイリスはあなたに夢中で従順。ピンク色した純白イメージから血染めの漆黒へと、服は染まって(=無垢さから人間らしく)いき、相手(敵は人間!!)のAI"セックスボット"はターミネーターになるのが最高だった。記憶なんて当てにならないもので、人間が利用すべく生んだターミネーター。命を蔑ろにする人間の愚かさ、醜さ、貪欲さを体現・象徴する。
終盤には保安官の服まで来て完璧に『ターミネーター2』T-1000に見えてくるパトリックだけど、T-1000を演じていた役者は言わずもがなロバート・"パトリック"。からの、『ターミネーター2』などキャメロンお得意の三段オチまで?ということで、キャメロン御大『アバター』作りながら「これがターミネーターの正統続編だ!」ってコメント寄せてくれないかな。
ゴア描写で、『ミッドサマー』よろしく別れて吹っ切れる過程(今回のは犯罪者クソ男すぎるが)を描くようだ。つまり、束縛男・暴力男(つまり白人シスヘテロ男?好意を利用して良からぬ道へ誘ったりDVしたり)など総じてクソ男どもの呪縛から解き放たれて自由になる。自分の人生を、今本当の意味で生き始めるために。ターミネーターT-800の手で。
"機械"的に都合よく使ってくる、くだらない男たちに人生をコントロールされたすべての女性たち、目覚めて(※それはホンモノの愛ではありません)!自分の人生のコントロールを取り戻せ。
P.S. ビデオ・配信スルーになって心配したけど、見られてよかった。ターミネーターの"正統続編"なんて何本あってもいいからね!
勝手に関連作品『M3GAN/ミーガン』『ターミネーター1〜3』『ミッドサマー』
『M3GAN / ミーガン』くらい面白い!
面白ーーい!
『M3GAN / ミーガン』(2023)くらい面白い。
音楽も洒落乙で、自宅、コテージ、家具、ファッションなんかも良いが、ヤッパリ脚本が良い。そして監督の腕が冴えてるのでしょう。
今作で長編映画監督デビューを果たしたドリュー・ハンコックはテレビドラマやテレビ映画を数多く手がけてきたベテランの方らしい。1979年生まれ。
まだ主演が少ないソフィー・サッチャー(『PROSPECT プロスペクト』、『異端者の家』など)の涙の演技に引き込まれる。2000年生まれでまだ若い。
ジョシュ役のジャック・クエイドはデニス・クエイドとメグ・ライアンの息子さん。1992年生まれ。
笑いながら見れるシーンが沢山あった。
エロボット
最後まで楽しみました。
飛行機内でみた
近未来。
どういう映画か全く知らずに観ていましたが、序盤の展開から引き込まれました。アイリス(ソフィー・サッチャー)の造形が素晴らしいですね。そして、エロおやじセルゲイ(ルパート・フレンド)の言動が後になって違ってみえてきたり、とてもよくできた脚本だと思いました。「2001年宇宙の旅」(68)をはじめ多くの映画、小説の題材となってきた人工知能と感情の問題やコンピューターの反乱といったとっても興味深いテーマ。今一番ホットな今日的題材かもしれません。SF作家の想像力が時を経て現実になることを知っている現代人にとって、とてもリアリティのある作品だと思いました。「her/世界でひとつの彼女」(13)や「エクス・マキナ」(14)のようなヒンヤリする感触が楽しめました。
見所はどこだ?
夏休みだからDVD新作コーナーで面白そうだと思い、
何の予備知識もない状態で観ました。
冒頭から(女の子が人形みたいだな。可愛いな。)と思ったが
やはりそうだったのか。という感じ。
ロボットだというのを全く知らない状態で観たものだから
急に"Go to sleep"で白目になって一時停止した時はビックリした。
そういう急な驚きがある映画は個人的には好きである。
内容はまぁまぁ面白いといえば面白い。が、
もう少しどんでん返しというか山場がほしかった。
この令和の時代ならもっといろいろ楽しく作れたのでは。
そしていろいろと雑な感じが目につく。
知能100%でその程度か?
他にもツッコミどころ満載だがPCで見たせいで
まるでNetflixドラマだったから不満はなかった。
映画館でコレを見せられたら金を返せとなっていたかもしれない。
結局なんら見せ場もなくありきたりな感じのまま終わっていった。
てかそもそも恋人としてのエ◯ボット目的でもあるみたいだが
肝心のそのシーンももっとそれらしく見せてくれ。
そこらへん疑問点だらけなのだ。
中途半端で一体何が言いたい映画なのだ。
まぁAIが人間界で活躍してる世の中になってきてそう遠くない未来ではあるが
人間とロボットとの越えられない壁が今後どうなってくるのか。
ちなみにこんなロボットいたら自分も欲しいなぁと思った。
しかしながら完璧でないからこそ魅力がある本物の人間にはどうしても勝てないとは思うが…
内容は2だが、主役の女優の見た目やスタイルがまさにお人形さんで可愛かったので1をプラスしてやろう
最初のシーンの違和感でつかまれるが
「戦う」か「慰める」か、ターミネーターの世界でもこういうアンドロイドはあったのかもしれない。それが身近になってる現代。ダイナマイトだって土木工事のためだったのに戦争に使われるとは開発者は思っていない。意外と近い将来こうなると思うから怖い。
そういう危機管理が、想像力が乏しい現代への警鐘……だけど、アンドロイドがかわいすぎてそういうメッセージは入ってこないかも。
そうきたかの連続
全39件中、1~20件目を表示















