フランケンシュタインのレビュー・感想・評価
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人は神を超えられるのか
凄かった。
この感動をどこから伝えれば良いのかわからん。
エンドロールでこんなに余韻を噛み締めたのは初めてかもしれない。
衣装、セットの美しさで目が幸せな中、創造物である彼だけが怪しい存在を放つ。
望まぬ過酷な生を強いられながらも、心の美しさを損なわれる事なく、日々生き延びる彼。
その創造主であるヴィクターは、大事な人を失わない為に考えた策で、大事なものを壊し続けてしまうという矛盾を生み出してしまった。
誰もが等しく1人に一つのはずの命を、技術を極めて永遠の生を得た事の罪深さを学んだわよ。
彼とて自分の不幸から学んだ事を科学で解決したかっただけで、誰かの不幸を呼びたかった訳ではないのに。
でも、その中混沌の中にも、この物語にはどの場面にも必ず救いがあった。何より全体が隅々まで美しくて、彼の心を表しているようだったわ。眼福だった。
創造物の彼は、体は大きいんだけど、目がすごく澄み切っていて赤ちゃんを存分に表現してたと思う。
しかし、人は生まれ落ちてから育つまでの間に、誰から何を学んだかでどこがどう育つかが全く変わってくる生き物なんだなと再認識した。
でも私は彼がモンスターには見えなかった。むしろ天使に見えたよ。
人は神を超えられるのか。
いや、あの彼を見る限り、私にはやはり神の息がかかっていたとしか思えない。
是非大画面でご覧ください。
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