劇場公開日 2025年10月24日

フランケンシュタインのレビュー・感想・評価

全36件中、1~20件目を表示

4.5クリーチャーを介して描かれる人間が人間である理由

2025年10月25日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

怖い

ギレルモ・デル・トロが25年間温めてきたというモンスター映画のマスターピースに対する彼なりの"愛の讃歌"は、パート毎に分かれて描かれる。第一章は、幼くして母親を亡くしたフランケンシュタイン博士(オスカー・アイザック)が、死を免れる手段として恐るべき再生機能を持ったクリーチャー(ジェイコブ・エロルディ)を創り上げる過程だ。冒頭から炸裂する濃厚な映像と耳をつんざくような音響を使って描かれるこの前半で、早くもデル・トロのマジックにかかって痺れまくる観客は多いことだろう。

しかし、個人的な印象では、物語が一気に深みと憂いを帯びてくるのは、クリーチャー目線でことの次第が語られる第二章だ。作ってくれと頼んだわけでもないのに、不死身の体が欲しいと言ったわけでもないのに、そんな自分をこの世に誕生させた博士に対するクリーチャーが抱く計り知れない孤独は、観る者の心を射抜いて一層画面から目が離せなくなる。クリーチャーを演じるエロルディの悲哀に満ちた演技は、当初は別の俳優が演じる予定だったことなど忘れさせる。目の表情といい、体型といい、この役には彼以外考えられないのだ。

やがて、クリーチャーが葛藤に果てに"人間とは何か"を学びとるクライマックスは、デル・トロの今の世界に対する切なる願いが込められていて、思わず胸が熱くなってしまった。人間が人間である理由。それは怒りのその先にある感情なのだと、教えてくれるのだ。

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清藤秀人

3.0長いのには訳がある🤔

2025年10月27日
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#フランケンシュタイン
長い… 長いです
創った側と造られた側の話
双方のストーリーがあって初めてあの美しいラストに繋がるのだから仕方ない(観た人にはわかると思います) 死を享受出来ない哀しみ
難しい話はしません
そんなものは観ればわかります
せいぜい生きてる間は楽しもう
どうせいずれ死ぬのだから
ありがたい🙏
#ギレルモデルトロ

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kanapopo

4.5【"死の克服の果て。”今作は父親譲りの傲慢な医者が生み出したクリーチャーが人間界で生きる様を通じ、本当の怪物は何か、赦しとは何かを描き出したヒューマンダークファンタジーの逸品である。】

2025年10月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

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NOBU

2.5Crazy Doctor

2025年10月26日
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悲しい

ドキドキ

死体からつくられた不死の生物と、それを作り出したヴィクター・フランケンシュタインの話。

1857年北の果ての地で、氷に阻まれたデンマーク船のクルーが倒れている義足の男を助けたら、彼を執拗に追う巨人が現れ巻き起こって行く。

前半はヴィクターが如何にしてそれを作ったかを振り返る体の自分語りでみせていくけれど、要るのか要らんのか子供の頃のことからしっかりみせてくれて…親父も弟もエリザベスも何気にやばくね?

後半はクリーチャー視点から観せるけれど、これまたやっぱり丁寧で…猟師やばくね?

そして結局のところそんなオチ?
話し自体は面白かったけれど、丁寧過ぎる語りのおかげで、ちょいちょい弛んで勿体なかったし、終盤急に温くてちょっと物足りなかった。

ところで、頭潰したり焼き尽くしたら死ぬんじゃね?

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Bacchus

3.0人間こそ怪物

2025年10月26日
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博士がクズで腹立つ、しかしそんな人間を許すフランケンシュタインの懐の深さよ。

長さを感じないかと言ったら嘘になる、博士パートが多すぎたのか、フランケンパートの尺ぎゅっとし過ぎと感じた。フランケンとエリザベスが出会い秒で通じ合う感じで雑に感じた、二人の恋模様は重要じゃないからいいのか?でももうちょっと交流シーンがあってほしい。

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ころころ

4.0hateとfateでつながる2人

2025年10月26日
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狂気に染まった博士と純情な怪物。人の道を外れ拒絶され続けた似た者同士の2人だからこそ、意固地になり互いを認められなかったのだろう。
ステレオタイプな怪物像ではなく、これまで怪物側に寄り添い続けた監督ならではの描き方であった。

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ななな

4.0原作をきちんと読んだ事はないけれど…

2025年10月26日
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鑑賞方法:映画館

命を作ったあとを考えていない、なんて無責任な業が全ての悲劇の始まりだった…作った博士と作られたクリーチャーからみたお話の2部構成。どちらの語りも重量感ある展開で見応えあり。全て悲劇の連鎖なり。

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peanuts

5.0ピノキオの幸せ

2025年10月26日
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鑑賞方法:映画館

知的

まず驚いたのは 本作品のフランケンシュタインの怪物は紛う方なき 人間であること。
大柄で全身に無数の手術痕を刻むが 嫌悪どころか美しく感じる人影がスクリーンにあった。
もはやデザインが固定された彼の容姿を デルトロはどうリファインするかと楽しみにしていただけに 意外だった。
彼を怪物、創造物というレッテルのないピュアな命として提示してきた。
デルトロらしいアプローチだと思う。
これにより 彼が世界から受けるいわれなき不幸とささやかながら限りない優しさが より顕著に描写される。
彼の切なる願い想いが 観る側に痛いほど届く。
とりわけフランケンシュタインのクソっぷりたるや 救いがない。
終盤 散々不実であったフランケンシュタインがある言葉を彼に送る。
それは彼に主体性をあたえる。
デルトロの虐げられし異形のものへの愛情 ここに極まる。

しかし偏屈な小生は思うのです。
フランケンシュタインの言葉は パンドラの箱に残ったものと同じだ。弱き者への福音。
だが真逆の 人類にもたらされた最たる悪とする見方もある。
ピュアな命の彼に てらい無く父親を名乗る(如何なる方法であれ 彼を産みだしたのだから相違ないが)フランケンシュタインは実を持って この言葉を送っただろうか?
彼の行く末が 良しと切に願う。

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hotaki

3.5どちらが怪物なのか?

2025年10月26日
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める

3.5十数年ぶり...

2025年10月26日
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1,落語もそうだが古典は良い
2,かなり前のロバートデニーロのフランケンには及ばなかった
3.この映画によるとクリーチャーは今も北極で生きている?
4.雪男など未確認は全てこれ?
5.あの弟の彼女クリーチャーにならなかった
6.怪物が大きいのは、手足が長い方が作りやすかったから?
7.怪我は回復する何寒さには弱い?
8.でも北極は大丈夫
9.梅毒が怖い感染症だとわかった
10,怪物がロン毛でイケメンだった、誰かに似ていた
11.やはりデニーロが好き🎵

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えびちゃん

3.5耽美な怪物

2025年10月25日
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怪物の見た目がかなりビジュアル系寄りなイケメンでびっくりしました
あと仕方ないけど高身長な俳優さんが熱演してくれてはいるもののもっと人間離れした長身の怪物が見たかったな、欲を言えば
ミアゴスも出るしもっと暗めの話になるかと思いきや良い話に落ち着いたのは意外だった
ミアゴスの衣装など素晴らしい点はたくさんあったがちょっと長く感じた

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承太郎

3.0150分あっても急ぎ足に感じた

2025年10月25日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

美術や衣装がかなり凝っててゴシックホラーの雰囲気は良かった。
だだ、肝心の物語はあまり響いてこなかったかな...
描きたいことは伝わるんだけど、どのキャラクターも最初からセリフでお互いを語り尽くしちゃうから150分あっても感情が盛り上がらないまま終わってしまった。

直前まで対立してたのに最後が無理やり終わらせた感あってちょっと納得いかなかったなぁ。
はじめからヴィクターと怪物の絆が殆ど描かれないから最後も取って付けたような印象しかなかった。
これは映画じゃなくてじっくり8話ぐらいのドラマ形態でやったほうがもっと感情移入できただろうし、いい作品になったような気がする。

今回のフランケンの怪物は歴代でいちばんの美形。

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tom

3.0長いけど丁寧な描写に緩急を混ぜてる

2025年10月25日
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悲しい

知的

本日のマ王は映画のハシゴです😆
先ずはNetflix制作、ギレルモ・デル・トロ監督の『フランケンシュタイン』から鑑賞✨
奇しくも本日鑑賞する2作品とも死体系の映画となってしまった🤣

過去に何作かフランケンシュタインの作品は観てきたけど一番説教臭い感じがしたのよね💦
生命讃歌と人生讃歌をフランケンシュタインで聞かされてもって思ったりもしました😐
ただし、知ってるフランケンシュタイン映画の中ではかなり上質な作りになってます☺️
特にミア・ゴスが演じるエリザベスが物語の象徴的存在となり映像を引っ張っていく感じが面白かったかなと👍

皆は知ってると思うけど『フランケンシュタイン』て博士の名前なのね。
本名、ヴィクター・フランケンシュタイン。
その禁断の実験の結果に生まれたのは名前の無い「怪物」に過ぎないのよ。
この怪物だけど思ったより怪物顔ではない。
今作に於いて何なら角度によっては美青年にも見える。
過去の『フランケンシュタイン』での怪物が巨体で醜く描かれてるのに反発するかの本作の怪物は、怪物として描こうとしていない。
単純に不死の身体に弄ばれている哀れな命である。
映画『哀れなるものたち』でも知能の低い状態から成長する中で様々な知識を得ていたが、本作の怪物が生きる矛盾と死への渇望を学んだ結果が博士に癒しを求めるという結末に、現代社会が抱える生への尊敬が蔑ろにされてる問題を練り込ませているように感じました。

ていうかマ王、謝る😑
意外と難しい映画でした🌀
もしかしたらマ王の感想は的外れかもです😫

まぁ大体予測はしてたんだけど、パンフレットありません😑
鑑賞中何度か眠気に襲われたけど上映時間がちょっぴり長いのでその所為かなと😅
吸血鬼とか狼男とかの古典ホラー好きにはオススメですね✨
基本的に悲しい物語なのでその点を踏まえるのなら良作かなぁ〜

映画館での鑑賞オススメ度★★★☆☆
哲学系の映画度★★★★☆
ミア・ゴスってブサイク?度★★★★★

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マ王

4.0人間とは

2025年10月25日
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悲しい

怖い

望まないのに生まれてしまった怪物。
不死身の体を持つことは幸せではない。
人間がどうあるべきか改めて考えさせられる映画だった。

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sazanami

3.0フランケンのお目がかわいい😍

2025年10月25日
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癒される

11/7の配信に先駆けた先行公開行ってきました。

デルトロの新作クリーチャーもの。

フランケンシュタインがしっかり誕生するまで長すぎた。

登場後は楽しめましたが、元々のストーリーから愉快に仕上がる訳はないので、まあ、クリーチャー目線で、ヒトならずものとヒトとの対立軸をじっくり見せるしかない。

世間的には評判よかった半魚人のドラマは全然刺さらなかったので、あまり語る立場にないですが、あれよりは良かったかなあ。

デルトロの作風で半魚人と同じでフランケンシュタインのお目がクリッと可愛くなってました。

できたらクリーチャーものからロボット特撮に戻って欲しいのです。

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minavo

5.01.21ジゴワットの命の輝き

2025年10月25日
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興奮

知的

ドキドキ

なにゆえ今さらフランケン?と思わないでもなかったが、パンズ・ラビリンス、ヘルボーイ、シェイプ・オブ・ウォーターなど、異形の存在に並ならぬ愛情を注ぐギレルモ・デル・トロ監督のフランケンシュタインが面白くないわけがない。そう思って、映画館に足を運んだ。やっぱりスクリーンで観て大正解だった。

メアリー・シェリーの原作を下敷きにしたオリジナルストーリーは、19世紀半ば、氷に閉じ込められた北極点探検船から始まる。銃で撃たれても死なない、おそるべき怪力のボロをまとった大男に船員たちが次々に襲われる。そして、救出されたフランケンシュタイン自身から来し方が語られる。一挙に映画に引き込まれた。

正統ゴシックホラーにふさわしい重厚で美しい映像や、悪趣味と言っても差し支えない実験や解剖のシーン、クリーチャーへの優しい眼差し(時に人間に対するそれよりも)はいかにもギレルモ・デル・トロ監督全開である。

Netflixの映画で、日本では限られた劇場でしかやらないらしく、あまり話題にもなってないが、なんとももったいない話である。

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jfs2019

4.0気になる所

2025年10月25日
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泣ける

悲しい

驚く

フランケンシュタインとしては キャラも良いし 物語の進み方も良いが、これは人それぞれの好みかも知れないが 音楽は名曲となるような独自性が欲しかったかな?

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ジャーテノーラ

4.5善き人へ幸せを

2025年10月25日
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くーまん

4.5次は狼男

2025年10月25日
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ドラゴンミズホ

2.0ただただ長かった

2025年10月25日
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悲しい

単純

Netflix配信前の限定公開とはいえ劇場公開するほどなのでそれなりの予算かけて制作してると思うが、どうしても故石岡瑛子さんがアートディレクション&衣装デザイン担当した『ドラキュラ』がよぎり、話は違うのに二番煎じ(チープ)に感じてしまった(配信でモニター上で観ると豪華に思えるのかしら?)

ロンドンの汚らしい街並みとかドロドロしさも良く出来てた(こちらはロバート・ダウニー・Jrの『シャーロック・ホームズ』ぽくもなく😅

最後のエンディングシーン、取ってつけたような終わり方で作品のテーマは面白かったので監督がどうしたかったのか、よくかわらなかった。

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